魔導騎士になりたくて   作:クー

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第10話 祝勝会

こうして僕達、第41班は優勝することができた。本当に奇蹟だと僕は思っている。

 

「いいや、あれはお前の実力だ。誇って良いぞ。」

 

「そ、そんな。僕はただ必死に。」

 

「ほら、喜びなさいよ。この!このっ!」

 

「や、やめっ。痛い痛い!痛いって!」

 

「ほら、やったなヴィル。」

 

僕は景品を貰い、その夜は街で祝勝会を開いた。

 

「えーっ、今回は第41班優勝を祝して。乾杯!」

 

「乾杯っ!」

 

街内でも美味しいと評判の所で夕食を食べる。普段、こうやって皆と食事をとるなんて学食でしか無いから少しばかり不思議な気持ちだ。

 

「そ、その...ヴィルヘイム君。」

 

「ん?」

 

レイスが俯きながら話しかける、どうしたんだ?

 

「その、今回はありがとう...。」

 

「え?いや...その。」

 

「あんなに最初、何も出来なかったヴィル君なのに。」

 

少し心に刺さるな、やめてくれ。

 

「でも、まさかあんなに強いなんて。尊敬した、だから...その。これからもよろしくね?」

 

俯いた顔をあげると、彼女は笑顔でそう言った。

 

「うん、よろしく。これからもね、もしかしたら僕達って相性いいのかもね。」

 

「え...え、そのっ...!」

 

「はっはは、なぁに顔赤くしてんだよ?もしかして...?」

 

「ち、違う!ったくケイズ先輩ったら!」

 

「っははっ!よかったなヴィル!認められてる証拠だ!」

 

「そ、そうですか...?っ...」

 

なんだが少し恥ずかしい、まったく。

 

「その、これからも同じチームが組めたら。もっともっと強くなれるかもね。」

 

「そ、そうね...」

 

こうして僕達の祝勝会は終わった。祝勝会の代金はドロシアさんが払ってくれたので後でお礼を言った。

それでも、うっかりしてはいられない。一週間後には座学の試験がある。

まず、魔術には属性があり、人によって属性が違うのだ。

属性は炎(フレイム)、水(アクア)、風(ウィンド)、地(グランド)、氷(フロスト)、雷(ライトニング)

炎は水に弱く、氷に強い。水は氷に弱く、炎に強い。風は地に強く雷に弱い。地は雷に強く風に弱い。氷は水に強く、炎に弱い。雷は風に強く地に弱い。

だが、これに当てはまらない属性が二つある。聖属性と闇属性だ。

聖属性は闇に絶対的な強さを誇る、しかしそれ以外の属性には一方的に弱い。だが聖属性は闇以外の属性の魔術なら技術があれば第二次、第三次魔術程度の物を扱えるようになるらしいがその才能の持ち主は何千に一人の確率でしかいない。闇はその正反対で聖属性に一方的に弱いがそれ以外の属性に対しては圧倒的な強さを誇る。しかし、一撃一撃に他よりも多量の魔力を必要とするため魔力制御が難しいとされる。

そして魔物には魔力が籠った魔装、もしくは魔術が有効とされ、魔物には他の動物と同様心臓のような器官があり、核とされている。魔物は過去に見られた最大の物は竜型とされ、街を壊滅し続けたが王国精鋭部隊によって撃退、それ以降目撃はされていない。

魔物は世界中に何万と存在するが、どのように増えているかは未だ不明であり起源も不明とされる。

ざっと習ったことをまとめるこの感じだろうか。座学も訓練も怠らずこれからも前に進んでいこう。

 

そうして試験が終わり成績を見る

 

「すごい!ヴィルヘイム君3位だって!」

 

「そういうレイスは2位だろ。1位は...シルヴィア=リヒテンシュタインかぁ...そういえば学年内2位だったっけ?」

 

「そう、時期生徒会長候補っていう。」

 

凄いな...文武両道ができるなんて。

 

「でも、貴方もなかなかじゃない3位って。」

 

「2位にそう言われてもな...。ま、今度は勝ってみせるよ。」

 

「ふふっ、今度も負けないわよ。ヴィルヘイム。」

 

そう言ってレイスは微笑んだ、なんだかんだ言って最初は苦手だったけれど可愛いところもあるんだな。

 

 

「なあ、学園一位...。」

 

「ん?そういえばお前は。」

 

「ああ...俺には、何が足りなかったんだろうな...。」

 

「それはな...。」

 

 

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