魔導騎士になりたくて   作:クー

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これまで出たキャラ紹介です
ヴィルヘイム=E(エドワルド)=ラッカイネン
年齢 12 出身国 ミドガル 
北国の小国、ミドガルに住んでいた少年。魔物の襲来により両親を亡くしドロシアの家に養子として引き取られる。
魔装は杖型のようだが...? 属性は風(ウィンド)

ドロシア=ディートリヒ=アインシュベルン
年齢 秘密 出身国 アーカイン王国
大国としても有名なアーカイン王国でかつて最強だった魔導騎士。教員不足やアーカイン王国のランクが下降気味な現実を知り学園長として就任する。
自らの経験を活かし生徒の指導方針を考える。杖型の魔装で属性は闇(ダーク)

ターニャ=アインシュベルン
年齢10 出身国 オルシリア帝国
ミドガル付近の大国出身で、5年前の魔物侵攻時家族を失い彷徨っていたところドロシアに保護されそれ以来ドロシア家の娘となる。名前はターニャとだけ覚えていたことからアインシュベルン家の名を名乗る。

バルド=マーゼルハイン
年齢12 出身国 アーカイン王国
アーカイン王国でも名が知れる貴族の出身。ヴィルヘイムに勝負をしかけプライドをへし折ることで自分の地位を安定させようと企む。
弱者を見下し嘲笑うため一部では嫌われている。
魔装はライフル型で属性は炎(ブレイズ)

先生(アルベルト=エーリッヒ)
年齢32 出身国 アーカイン王国
元は王国魔導騎士軍第28小隊副隊長。国の衰退を見抜き学園で教師として勤める事に決めた。
ドロシアとは数回ではあるが共に戦った事もあり彼女からの信頼もある。

ケイズ=マッグレイ
年齢14 出身国 アーカイン王国
学園中等部1位の実力者。周囲からは100年に1度の英雄と呼ばれるが本人は嫌っているらしい。
明るく素直で前向きだが暗い面なども冷静に考え受け止めるなど振る舞いからは考えられない冷静な人物。ヴィルヘイムには兄貴と呼ぶようにいい師弟関係を結ぶ
魔装は鎌型 属性は炎(ブレイズ)


第2話 第41班

部屋に入るとそこには僕以外4人がいた。

まず、班長のケイズ先輩。赤髪で身長は高く、女子から好かれるような感じだ。ドロシアさんから聞いた事あるがこの人はドロシアさんから色々教わり今の実力を手に入れたらしい。

そして脚を組んで座り目を閉じているのが副班長のオルディア先輩、なんだか少し話しかけにくそうな雰囲気だな。

そして残る二人は同期で...あれ?同じクラスの

 

「アンタ、あんな負け方して情けなくないの?」

 

なんでいきなりこんな言われようなんだ。酷くないか?彼女はレイス=アステルマン。たしか魔装は弓型で属性は水だったかな。

 

「まあまあ、皆が皆上手く扱える訳じゃないよ。まだ初日なんだし?」

 

そう言うのは眼鏡をかけておとなしそうな少年、エド=ヴォーロック。魔装は双刀型、属性は土だったね。

 

「はぁ?初日といっても魔術のひとつも満足に扱えないんて酷すぎでしょ」

 

「まあそう言うな、エドの言う通り。初日から上手くできる奴もいればかなり手こずる奴もいる。少し人より遅いからといって馬鹿にするのは良くないな」

 

「ちっ...レイスの言う通りだ。こいつは俺らの足手まといにしか過ぎん。やめとくべきだ」

 

「おいおい、つれねえなぁオルディア。先輩のアドバイスは聞いとくもんだぞ?たとえ2年上位の成績でもそれは良くないぞ」

 

「あ...あの。やっぱり僕班を変えてもらいます」

 

僕は辛くて部屋から出た。やっぱり僕に魔導騎士は無理だ、夢でしかなかったんだ。できるはずがない、ずっと温かい日常にすがって甘えてたような人間には無理だったんだよ。

 

「おいおい...お前らなぁ...」

 

「そうですよ、少し言い過ぎだって。あぁもうどうすんのさ、班員に余りは居ないから他の人が入るなんて無理だよ。」

 

「ま、俺らだけで余裕でしょ。学園1位、第2学年5位がいれば。それに一年上位が2人だろ?4人でも行けるわ」

 

「あのなぁ、チーム戦ってのは個人戦のようにはいかないんだよ。チームで連携をとって初めて戦えるんだ。そこを少し考えとけ、今日はもう解散だ、俺はあいつを探して来るから後は自主練な」

 

「はぁ、あいつはよくもまああんなのを止めにいくよな。ま、あいつも同じような境遇だったらしいし?」

 

「オルディア先輩知ってるんですか、っていうかタメ口?」

 

「ああ、まあいいんじゃない?本人居ないし」

 

「は...はぁ。」

 

僕は独り、日のよく見える裏の階段ですわっていた。やっぱりやめようかな、それともドロシアさんに教わるか。どうすればいいか迷っていた。

そんな中、ケイズ先輩が来る。

 

「よう、あんだけ言われて落ち込んだのか?」

 

「そりゃあそうですよ、知識を使えばできると思ってた。努力すれば、そうすれば誰でも普通くらいになれると思ってた。でもできなかった、僕には才能なんて無かったんだよ。もう、誰も守れないんだよ。」

 

それを見かねた先輩は

 

「あのなぁ、決めつけるのが早すぎるんだよ。やってもねえのに決めるなんて勿体ねえ、チャンスなんていくらでもある。バカにされても、嘲笑われても、貶されても、進み続けりゃいいじゃねえか。最後の最後で勝った奴が勝ちなんだよ。」

 

僕は震えながらだけど答えた

 

「なんですか...僕と、僕と先輩は同じじゃないですよ!何ですか、僕は弱いですよ、先輩は強いからそんなことが言えるんですよ。怖い事は何もない、強いから貶される恐怖もない、バカにもされない!才能もある、でも僕は違うんですよ。」

 

そう言った瞬間、乾いた音が鳴ったと同時に頬に痛みが走る

 

「ああそうかよ、てめえはそういう奴だったのかよ。てめえはただ強くなってそれで満足するだけの...そんなつまらねえ人間だったのかよ。違うだろ、てめえは...てめえがここで魔導騎士目指すのは、もっと大きな目的があるからじゃないのかよ。俺だって最初から強かった訳じゃない、魔装も展開できねえ、魔術も使えねえ、体力しか無かった。バカにもされたよ、スポーツ選手になれってバカにされたよ!でもなぁ、俺が諦めなかったのは目標があったからだ。だからどれだけ転んでも、どれだけ躓いても前に進んだ。そしてようやく頂点に立った、誰よりも辛く厳しい練習をしてきた、誰よりも熱心に取り組んで来た。だからこそ今こうやって頂点の座につけたんだ。でも満足はしてねえよ、もっと強い奴なんていくらでもいる、どれだけだっているからな。だからよ、俺と強くなってみねえか?」

 

心に刺さった、僕はただ強くなる為にこの学園に来た訳じゃない。たしかに魔物を倒すには強くならなきゃいけない。でも、ただ強くなるために来た訳じゃ無かったんだ。僕は魔導騎士になって平和な世界にするために強くなる。それが僕の目標だったんだ。

 

「...先輩」

 

「なんだ?」

 

「俺...。俺、強くなりたいです!誰にも馬鹿にされず、皆から頼りにされる...そんな、そんな魔導騎士になりたいです。」

 

「よく言った、ヴィル。よしわかった、これから俺のことを兄貴って呼べ。」

 

「え...?ケイ...」

 

「兄貴だ。」

 

「はい、兄貴!」

 

「よしきた、じゃあ今日は自主練にしてっからまず学園外周を走るぞ。」

 

「え?」

 

「まずは基礎だ。基礎から積み上げろ、基礎が疎かなら崩れるし、基礎ができるからこそ応用ができる、自由な発想が生まれる。まずは体力だ、いくぞヴィルヘイム!」

 

「ま、待ってくださいよ兄貴。」

 

こうして僕と兄貴、そして第41班の訓練は始まったんだ。

 

 

 

 

「はあ...はあ...待ってくださいよ兄貴。」

 

「おいおい、だらしねえぞ。まあ、このペースで5周もしたんだ、よくやった方だよ。やりゃできるじゃねえか。」

 

息が苦しい、足が痛い。でも、兄貴は体に重いものをつけて走ってる。凄い、僕なんかよりもずっと。

 

「はっはは、2年くらい続けりゃ俺みたいになれるぞ。まあ、人以上にやればだけどな?」

 

そりゃ、兄貴みたいなのなんてそうそう居ないよ。

 

「ねえ、あれって先輩とあいつじゃない?」

 

「本当だ、何か楽しそうだね。」

 

「えぇ...そう?ただのランニングじゃない。」

 

僕と兄貴はもう1周走った、限界だったけど兄貴がいたから限界を超えれた、そんな気がする。

 

「よし、よく頑張ったな。まず、これを明日の朝からな。朝6時集合で今日と同じ6周だ。雨の日でもやるからな。」

 

「えっ、雨の日もやるんですか?」

 

「当たり前だろう、日々積み重ねることが重要なんだ。そして筋トレだ、欠かさずやれ、パワーとスピードは戦闘において必須といっても過言じゃあない。そしてタフな体と体力、体力がきれた方が負けだからな。」

 

こうして、兄貴から提案されたメニューを日々行なうことになった。

 

「明日からランニングでしょう?今日はもう寝なさい。」

 

「はい、ドロシアさん。って何で知ってるの?」

 

「ふふっ、あの子なら考えそうなことだから。」

 

「そういえば、ケイズ先輩を前教えてたって。」

 

「そうよ、あの子はけっこう手を焼いたわね...」

 

「まさか、やんちゃだったとか?」

 

「いいえ、そうじゃないわ。でも少し特殊型だったかな、どの一般的な子にも当てはまらないような。でもね、そういう子のほうが飛び抜けてたりするのよ?貴方もそうかもね。」

 

バレてたかぁ...。まあ今日はもう寝ようかな、おやすみ。

 

そこからというもの凄く過酷だった、すぐに筋肉痛になったけどその日は休ませてくれた。筋肉痛の時は休ませるのが一番だと兄貴は言ってた。

数日が経った後、ケイズ先輩からこう提案された。

 

「お前もそろそろ魔術の基礎をやってみたほうがいい。」

 

「あの、兄貴。僕は魔術の知識は...。」

 

「いいや、もう一度復讐がてらやってみろ。新しくわかる事とかあるだろうしな、こういう積み重ねも重要だ。前に前に進むことが皆は重要だと言うけれどな、こうやって確実に積み重ねるほうが重要だ。言っただろ?基礎ができてこそ、そこから自由な発想が生まれるってさ。」

 

こうして、着々と基礎の内容を叩き込まれていくのであった。




相変わらず見辛い文だと思いますが最後まで読んでくださりありがとうございました。
少しずつですが主人公は成長していくと思います。
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