魔導騎士になりたくて   作:クー

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41班の残り3人の紹介です。

オルディア=オルレット
第2学年5位の実力の持ち主、長めの髪とやる気なさそうな雰囲気が特徴
魔装は剣型、属性は氷(フロスト)

レイス=アステルマン
第1学年でヴィルヘイムと同クラス。長いツインテールと活発な性格が特徴でその振る舞いからは想像できないほど慎重かつ冷静な判断が可能。そのため狙撃に向く。魔装は弓型、属性は水(アクア)

エド=ヴォーロック
第1学年、ヴィルヘイムと同クラス。眼鏡をかけ穏やかな性格が特徴で座学や実習ともに優秀。本人は魔装関連のことが学びたいらしい。魔装は双刀型で属性は土(グランド)


第3話 魔装変形

4月も終わりに近づき学園生活にも慣れてきているが、やはり彼からの嫌がらせは止まらないどころかエスカレートしている。

 

「おいおい、こいつさぁ毎朝走ってるけど無駄だよなぁあんなの。だっせぇ!だったらスポーツ専門の学校行ってろっての、ここ魔導騎士訓練学校だし...だっはははははは。」

 

「ねえやめなよ、彼だって必死なんだし。」

 

「あぁ?てめえ確か同じ班だっけか。可哀想になぁ、学園の英雄がいるのにその顔に泥塗るなんて、だははははははっ。学園の英雄も名が落ちるなぁ。だっはははははは。」

 

「あぁもう、聞く耳持たないって感じかぁ。」

 

そこで我慢の限界がきた。

 

「おい、今お前兄貴のこと馬鹿にしたか。」

 

「何こいつ、ケイズ先輩を兄貴...?おいおい兄弟ごっこかよ。だっせえ!」

 

「お前なぁ、言って良い事と悪い事が。」

 

「なんだよ最弱野郎、訓練にも追いつけてねえくせによ!」

 

言い返せない、自分が弱いのはわかってるから。

 

「おい、そのへんにしとけヴィル。」

 

「兄貴!?」

 

「え、ケイズ先輩どうしてここに!いや、あのこいつが少し...」

 

「全部見させてもらったよ、こんな奴相手にする必要もない。」

 

「な、なんだよ!英雄気取り、こんな奴を庇うなんて。」

 

「てめえにこいつの何がわかるんだよ、言ってみろよ。こいつがどんだけ苦しい思いしながら頑張ってると思ってるんだ。馬鹿にするのも大概にしろ。」

 

「いいぜ、じゃあ確かめてやるよ。決闘だ、1週間後の放課後にコロシアムでな!せいぜい頑張れよ、まあ無理だろうけどなぁ?だっははははは。」

 

そういって奴は去ってった。でもどうしてここに兄貴が。

 

「レイスから全部聞いてな、でもいい機会だ、奴の鼻をへし折ってやれ。」

 

「そんな、無理だって。あいつクラスで1位だし。」

 

「何度言わせる気だ?やる前から決めるな、諦めるなって。一緒に作戦練ってやるからさ、あとは訓練だな。」

 

そう言うと、今日から特別訓練となった。

 

「よし、まずは集中力を高めろ。その訓練だ、俺の攻撃を避けろ。」

 

「え、それどういう...って、ちょっと待って兄貴。」

 

「もう訓練は始まってるぞ、はっはっは。」

 

笑顔で鎌を振りかざして来る、怖すぎるよちょっと。

 

「だいぶ避けているな、日頃の鍛錬が効いてるのかもな...だがこいつはどうだ!」

 

そういうと兄貴は一歩後ろへ下がり詠唱を行なう、やばい...何かがくる、今までとは比べものにならない何かが。

 

「おっと、警戒してるな。そこまではいい、だがそれだけじゃあどうにもならないぞ!炎爪の烈斬(ブレイジング・ティアー)

 

「は...速いっ。うわぁ!」

 

来ると警戒してても速かった、予想してたよりも、それを遥かに超えるスピードと威力で向かってきた。

 

「ここでアドバイスだ、単純な攻撃は力強く素早く、だ。」

 

「力強く、素早く?」

 

「ああ、攻撃が来るとわかってれば身構えるなり攻撃して阻止しようとする。だが、相手の予想より速く、そして威力の強い攻撃をすればどうなる?」

 

「さっきみたいに驚くね。」

 

「そうだ、大抵の人間は予想を遥かに超える事態が急に発生したとき、冷静かつ迅速に対応できる人間は少ない。それもこういう練度の足りない所ではな。」

 

「そ、そうか...そうすれば相手は対応に困って。」

 

「ああ、だがこれは基礎の物だと思っておけよ、本当に強い奴は判断力も何もかも半端じゃねえ。逆に読まれてやられるから全員に通用する手じゃない。それに、ああいう慢心してるタイプには結構効く手だったりな。慢心してる奴に限って想定外の展開に弱いからな。」

 

「それでこれからどうすれば?」

 

「ああ、まず集中力はいい感じだ。だから魔力の流し方、溜め方、放出の仕方を練習だ。まず、これができなきゃ魔装だけの白兵戦になっちまう。俺の言う通りにやってみろ。」

 

「はい!兄貴。」

 

こうして魔力についての訓練が始まり、最初は上手くいかなかったものの少しずつできるようになってきた。

 

「よし、じゃあ魔装に魔力を流し込んでみようか。」

 

「はい、兄貴!」

 

言われた通り魔装に魔力を流し込む。練習の成果なのか自分でも上手く魔力が通ってるのがわかる。

 

「お前のは杖型か、杖型は中、遠距離からのサポート型だな。まあ、バランスいい班構成だなこれは」

 

「はい、そうですね...あれ?」

 

「どうした、ヴィル。」

 

何かおかしい、魔力が違う方向に流れてる気がする。なんでだ?

 

「あれ、嘘っ。これ杖型なの!?」

 

「おいどうした、って...これ槍型か?」

 

「いえ...魔装を貰ったときは杖型って。」

 

なんと先端に風が纏って風が槍のような形状に形を変えたのだ。信じられない。

 

「あっははは、これは傑作だな。すげえよお前!流石は俺の弟子だ。あっははははは。」

 

「えぇ...これって僕が下手なだけじゃ...。」

 

「いいや、ある意味これはすげえし武器だ。なら、杖のときと槍のとき、ふたつの戦い方を身につけようぜ。もちろん瞬時に形態を変えれるようにも練習だな。」

 

そして数日後、ついに約束の日がきた。

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