Muv-Luv Alternative欧州から極東に吹く風 作:みったん
物凄く奇妙な夢を見た。
俺と同じような夢を見ている奴がいて俺にコンタクトをとってきた。
しかも連絡先のメアドまで丁寧に送ってきたのだ。
この夢は異常過ぎる。
まぁ指定された場所に行くのはそれ程手間ではない。
最近発売されたブラックウィドウのガレージキットを購入するついでに出かけるだけだと自分に言い聞かせる。
今日は平日だけあって人があまりいない。
待ち合わせ場所についても女学生が一人立っているだけだ。
十分経過しても誰も来ない。やはり夢は夢と思い帰ろうとする。
「あの、ここで待ち合せしていますか?」女学生が話しかけてくる。
可憐な見た目に反してボーイッシュな声だ。
「ん。一応したようなものかな。」
「じゃあ貴方がケイジさんなんですね。菊池詠美と申します。私がエイミーです。」
なんというか、、、、、頭の中真っ白になった。
とりあえずドコスに入ってドリンクバーを頼む。
「菊池さんは学校は?」
「今日は休みです。」
クラシックスタイルのセーラー服、何処の学校なのだろうか?
「じゃあお互いに自己紹介でも。俺は木戸慶司。フリーのプログラマーだ。この数ヶ月前から変な夢を見るようになった。」
「私は菊池詠美です。学生です。同じく数ヶ月前から夢を見るようになりました。」
「菊池さんはあの世界をどういうふうに認識してるの?」
「私は一種のパラレルワールドだと思ってます。何らかの要因で」
「俺はゲームの世界だと考えています。」
「ゲーム?」
俺は鞄からゲームの資料集を二冊取り出す。
「書き込みがあって見にくいかもしれませんが」
ビッシリと付箋や書き込みがあり、読み込まれている。
もう一冊は新品だ。。
「これは戦術機そっくり、、、、いや戦術機そのものだわ。」
「これも見てください。」ゲームセンター誌のスクラップブックを渡す。
欧州の嵐テンペストという文章がでかでかと紙面上を踊っている。
「夢の中の俺がテンペストを開発してから数日後ゲームセンターでも実装されました。」
「ゲームの世界と夢の世界は連動してる?」
「十中八九。これも見てください。」
今度は近代戦闘機のムックを渡す。
「戦闘機もロボットも基本的に現実の戦闘機を元ネタにしています。テンペストなんて戦闘機はない」
「言いたいことがわかってきたわ。私なんかより全然物語の核心に近づいてる。すごいわ。」
彼女が俺の手を握る。
心臓がドキンと音を立てた。
童貞じゃあるまいし大袈裟な、、冷静な自分が心の中で嘲笑した。
「君がいなければ俺も詰んでた。アイディアが枯渇しかけてたんだ。それにイギリスは経済難でね。とてもじゃないけど戦術機開発が行えるような状況じゃなかったんだ。」
ブリテン島の防衛戦はイギリスを大きく衰退させた。
「ところでこの資料見ても良かったのかしら? どう見てもユーロスファタスの機密よね。」
挟まっていたプリントを指差した菊池さん。
「いいんじゃないか?君が協力してくれないとそれはタダの紙切れになるだけだ。」
「貴方は貴重な情報をくれた。心理学の本を読んでも辿りつけなかった夢の世界のヒントをくれた。今度は向こうの世界の私が謎解きのヒントをあげる番だと思うわ。」
彼女は、一旦言葉を区切る。
「それでこれからどうするか方針を教えて貰いたいものだわ。」
向こうの世界で?こちらの世界で?と聞くと彼女は少し口籠る。
「向こうの世界の方針を。紛らわしいわね。ほんと。話してて混乱するわ。」
「新型の戦術機とbetaに有効な戦術を模索する。向こうの世界の俺は、こちらの俺のゲーム体験を消化してエースとも呼べる腕だ。前線を支えたいと思う。」
「私は、難民を救いたい。夢のなかとはいえ人が死ぬのは夢見が悪いですもの。そのための国力を、技術を私はこの世界から向こうの世界に持っていく。」
彼女が笑う。
「希望が見えて来た気がするわ」
「敵は強大で今まで、国と戦線を支える余裕はなかった。だが二人いれば辛うじて手回しが出来るな。」
俺と彼女は多くの時間を話した。メールアドレスを交換しあう。
物凄くに奇縁だと感じた。
「っこんな時間か。門限大丈夫か?」時計を見ると8時
「そうですね。明日予定が入っているのでここら辺で失礼します。どうせすぐ逢えるでしょうし。」
夢の中ので嫌でも顔を合わせるんだろうな。
「ちょっと待ってくれ。」
俺が会計を払っておく。年下には普通に考えてお金を払わせられないだろ。
詠美ちゃんが躊躇った後ご馳走様ですと礼を言う。
その彼女に新品のほうの資料集を渡す。
「プレゼントだよ。」
「何から何まで有難うございます。なにでお返ししたらいいものか」
意外に設定資料は高い。お値段七四五〇円ナリ
学生の彼女には手が届きにくい品だろう。
財布が薄くなるがなんのそのっ。
「これからこちらもいっぱい君を頼ることになりそうだし気にしないでくれ」
「ではさようならだ。」
「はい。さようならです。」
そういって初めての二人の邂逅は終った。
連載続けるのがこんなにつらいとは思わなんだ(苦笑w
取り敢えず他人を楽しますことを意識するのではなく自分をまずは楽しませようと思います。
書いていけばキット筆力も上がるでしょう。。。。。頑張れ俺。
いつか皆を楽しませる小説を書けることを夢見て。
追記。
再編成もうすぐ終わる。
一日一回の更新を出来るだけ心掛けていきたい。