Muv-Luv Alternative欧州から極東に吹く風   作:みったん

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話が詰まったので、衛士編を書いてお茶濁し。
最近忙しく執筆時間を取れなかったので取り敢えず書く。勢い止めたら終わりだと思ったからね。



北欧編
北欧戦線


「ノーフェイス各機、状況を連絡しろ」

 

「02A コンディショングリーン。弾薬の消費が激しい。」「02B 跳躍ユニットが上手く吹きません」

「03A コンディション・イエロー グラップラー級の一撃がかすったらしい」「03B 脚部損壊」

「04A コンディションレッド」「04B 随伴機ロスト」 

「01A(ケイジ) もう一度betaに吶喊をかけてから帰還する。最後の吶喊だ。力を入れろよ!!」

 

※〇〇A メインパイロット 〇〇B 無人機を動かすパイロット

 

 

欧州大陸最後の拠点である北欧戦線。そこは地獄の釜のようであった。

 

 

ノーフェイス特務技術試験小隊(無人機4機、有人機4機で構成されている)

 

は遠隔操作型テンペストで遊撃戦を北欧戦線で行なっていた。

 

この遠隔操作機の利点は、二つあった。

一つは戦術機を使い潰すような戦略でも取れること。

もう一つは新兵の教育に大いに役立つという事だった。

 

 

一度実戦を経験した衛士はしていないパイロットに比べ、パニックに圧倒的に強くなる。そして複座機(遠隔操作座と主座)という構造は、ベテランが新米を落ち着かせるのに最適であった。

この複座型テンペストが普及してから数年が立ちつつある。

 

イギリス軍は徐々に衛士の数を増やしつつあった。

精鋭による現地にて命がけの教導を実施した結果でもあった。

 

 

フォートスレイヤーを持ったテンペスト4機と3機の無人機仕様のファントムが再びbetaの群れの中に突っ込んでゆく。

 

 

「02Aより小隊各機、ラップラー級を見ていると中国で食べたアレを思い出しますな。」

TSFSASから引きぬいたベテランパイロットが軽口を言い出した。

 

「04Aサソリを食べた時の話ですか?何度も聞かされましたよそれ」

 

「03A 虫はスナック菓子のような味がする、、、でしたか? 合成食より美味いなら食べてみたい気分ですな。」

 

 

「01Aだ。 基地に帰れば良い食事を準備させたいものだな。」

 

「出来ればイギリス料理以外のものでお願いしていただきたい。」

 

通信回線の中で笑いが弾けた。

 

 

「01A(アスタナシア)です。 なんでこの人達は戦場で笑っていられるのか理解出来ません」

 

 

「馬鹿野郎こんな戦場だからこそ笑うんだよ。」と02。その顔は本当に不敵で自分を含めた周りの人間を安心させた。

 

 

「01A かぁーもうちょっと柔軟に行こうぜ。どうせなら俺のベットの中に来いよ」軟派な03Aがからかう。

 

「04B 先輩度胸有るっすね。ケイジ隊長に何言われるか分かってますか?」

 

「馬鹿野郎。いい女がいたら口説く。それが俺の人生間だぜ?男がいるいないなんて気にならん」

 

「気にしろよ。03A」

 

後ろでアスタナシアが顔を赤くしてプルプルと震えているのがわかる。

「01Aより。03Aあとで僕とお話をする必要が有りそうだな。」

beta群が近づいてきたのが見える

 

「ノーフェイス各機 機動格闘戦に入るぞ。アローヘッド1」そう号令を飛ばすと了解!!と威勢のいい会話が飛んできた。

 

 

イギリス軍のお家柄ともいえるフォートスレイヤーでの格闘戦に入る。

この戦術機史上最も重い武器は使いこなせば強力無比な性能を誇る。

斬撃でなく重斬が意識されたこのフォートスレイヤーは文字通り要塞級を狩るのに最適な武装だった。

では他のbetaに対してはどれぐらいの威力を発揮するのだろうか?

 

 

その威力は強力無比。防げる属腫はいない。また英国独自の切断翼と呼ばれる機動速度を保ったままフォートスレイヤーで撫で切る技術がある。

 

熟練兵でないと使い切れぬが、その威力は無視出来ないものがあった。

 

大型種であるグラップラー級がミンチになるように吹き飛ばされる。

 

バーニアのバランスをわざと崩してやると機体がコマのように回転する。その回転する遠心力を使ってフォートスレイヤーをデストロイヤー級にたたきつけてやる。

 

 

 

そして、そしてその無謀なような突撃をするテンペストを、無人機達が文字通り肉壁となって守護をする。

 

 

もともとハグレbetaの群れだけあって余り数は多くない。

ノーフェイス小隊に与えられた戦線は大隊が撃ち漏らしたbetaを狩るだけの比較的楽な戦線ではあった。

 

 

大型種10体、小型種50体ほどの群れを撃破するのに大きな時間はかからなかった。

 

「死の八分どころかもう40分越してるよ」

新兵02が安心の吐息をついた。

同じく新兵の03Bと04Bが大きく息をはいた。

 

「阿呆 04B 貴様の支援機は落ちてるだろうが!!無人機が実装されていなかったら貴様は死んでいるんだぞ!!03Bも機体を痛めやがって。 帰ったら嫌というほど訓練につけてやる。」 

 

 

 

 

 

「今回の侵攻、あまり数が少ないな。」

 

「レーザー級も余り出て来なかったんだろう?海洋支援も受けれるここは防衛地点としては最高さ。」

 

 

 

betaは基本的に平地を進みたがる性質がある。

この北欧、スウェーデンのこの戦場はちょうど丘の間というべき場所だろうか。

非常に防衛がしやすい拠点となっていた。

 

そして一番大きいのは海洋支援が届く位置でもあるということ。

地理的優位をもって優位に人類は戦線を防衛していた。

 

 

問題は大侵攻が何時来るかだった。

betaたちの人海戦術がくれば大きく苦戦するのは目に見えていた。




というわけで唐突と北欧戦線を開始しました。
公開するとしないとじゃ全然ヤル気が違うことを悟った。

パソコンで一人カチャカチャタイプ打ってるのもいいけど、モチベの続けるのが難しい。


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