Muv-Luv Alternative欧州から極東に吹く風 作:みったん
1,000文字ないと記事作れないんですね。
1994年 アナザーワールド ユーロスファイタス社宅
ロシアからエトランジェ。
アスタナシア・チェトゥーリア
それがロシアから来た亡命者の名前だった。
「ケイジ、私はこの子を預かることにした。」
僕はとても困惑した顔をしていたと思う。
「もう決まったことだ。仲良くしろ。ちゃんと面倒みろ。」
そう言って父は少女を僕に押し付けた。
白い肌に白銀の髪。おどおどとした態度のせいで、せっかくの整った容姿が台無しだ。
「アスタナシア・チェトゥーリアです。」
蚊のなくような声。
僕の脳裏に直感じみたものが浮かぶ。
このこ虐められっこだ!!
「ケイジ・フェリクスです。よろしく。」
僕が自己紹介するとさらに怯える。
「私の事、虐めない?」
ぷるぷると震えている。
まるで猫に睨まれた子ねずみのよう。
「なんでそんなこと聞くの?虐めないよ。」
やばい、、、この子、嗜虐心をバッキバキに刺激してくる。
ほっぺたをつまみたくなるなーとか考えていると
アスタナシアはサッとほっぺたを抑える。
なんて勘がいい子なんだ。
「あなた嫌い。私を虐めようとしている。」
そんな怯えたアスタナシアの様子を見ているとなんか気の毒になってきた。
尋常じゃない怯え様だ。
「大丈夫。虐めたりしないよ。。」
そういって抱き締めてやる。身体を一瞬ビクリと震わせる。
「暖かい。」彼女は、そう答えると目を閉じた。
余程疲れていたのだろうか。すぐに寝てしまった。
仕方がない。ベットに運んでやる。
最近学校で行なっている衛士としての訓練のお陰か彼女が軽かったせいかわからないが苦労せず抱きかかえることができた。
「おやすみ。」ふと見ると目元に涙。
嗜虐心でなく庇護欲が湧いてくるのを感じる。
しかし父も強引だ。預かる理由ぐらい教えてもらいたいものだ。
アスタナシアを一人にするのは少々が引けるが、、父に問い詰めるたい気分だった。
どうせ試作OSエクセム2の打ち合わせもある、と自分を納得させて父の部屋に向かった。
本と書類と格調高い調度品が溢れる父の部屋は余り好きではない。
もっと幼かった頃遊びに入ってよく叱られたものだ。
部屋の近くに着くと電話の声が聞きえた。
「そうだオルタナティブ3だ。」
酷く苛立った声だ。
「人工ESP発現体を生み出し、
betaの思考をリーディングで読み取り、プロジェクションで対話する。
まぁ成果が上がらなかった。近々アメリカ主導の計画に移るのと思う」
「だからオルタナティブ3のサンプルを手に入れたと言っている。そうだ。息子の補佐をさせる。最高に息が合うだろう。」
父は何を言っているんだ?
僕は聞いては行けない会話を聞いていると理解した。
ここを今すぐ離れなくては。理性が全力で警鐘を鳴らす。
「ああ、我々は負けるわけにはいかないんだ。人類を、家族を護るためにどんな汚い手でも,,,と失礼来客が来たようだ。本当に申し訳ないが後日かけ直す。ああ、本当に多忙だよ。アンクルサムのお偉いさんがたによろしく頼む。」
ガチャンと音を立てて電話が切れる音がした。
ふーと大きなため息をつく音が聞こえた。
「ケイジ、いるんだろう?出ておいで。」
父がドアを開けた。
「座りなさい。どこまで聞いていたんだ?」
言葉の通り来客用のソファーに座ってから
オルタナティブ3の辺りからです、と答える。
父の表情が引き締まる。
「なぁケイジ。人間はbetaと何処まで戦えると思う?beta大戦に勝利出来ると思うか?」
「勝てるよ。父さんとユーロスファタスがいる限りイギリスは堕ちない。」
後で考えると子供らしい楽観的な答だったと思う。
テンペストという戦術機を開発したことで僕の気は大きくなっていたんだと思う。
父が苦笑いをした。
「そう言えたら良かったんだがな、もうそろそろ、フランスが堕ちる。戦術核の使用まで検討されているよだよ。」
絶句した。ユーラシア大陸の戦線が悪いとは聞いていたものの、そこまで悪化しているとは。
「次はイギリスの番だろう。そうやって戦って行くとな?2013年までに人類は敗退する。少なくともイギリスの首脳はそう考えているよ。」
父は机の上の合成紅茶を啜った。
「そしてな?アメリカ軍が援軍を渋っているんだ。イギリスのbeta上陸時には戦術機は間に合わないだろうよ。ヘタをしたらイギリスの全土が落ちる。ロンドンに近いこの会社はbetaに侵略されるだろうよ。」
「何故アメリカは、そんなに恐ろしいことを?」
震える声で聞く。
「イギリスを潰す為さ。ユーロスファタスに限らず今のイギリスは好調なのさ。それが気に入らないらしい。アメリカは常にトップで無くてはならないと盲信してるらしい。」
言葉が喉につっかえる。気持ち悪い。
「そこでな、ロシアに援軍を打診した。人類の敗退と繁栄の二者択一(オルタネイティヴ)だな。」
自嘲するような笑みを彼は浮かべる。
「先ほど電話で話していた内容はな? 私ですら全容どころか一部でしか聞いていないし守秘義務違反になる。ここまで話しておいて何だがな。」
父が苦笑した。
「さて、?私はお前が人類の希望に思えて仕方が無いのだ。 お前の日記を読んだ私は、オカルティズムを超えた神秘的な何かを感じたよ。 アスタナシアはそのお前を全力で補佐し、助けになると思っている。言いたいことがあるのはわかっている。だが、ぐっと堪えてくれないか? ケイコがいない今お前だけが私の希望なのだ。」
語り終えた父が小さく見えた。欧州で母ケイコの乗る戦術機が落ちた以来の弱々しさであった。
「父さん、、、僕が欧州の希望になるよ」
そう力強く答えると彼は満面の笑みを浮かべた。
アナザーワールド 1985年。
「アスタナシア~だから、そこの変数を返すんじゃなくてさ。」
「優先度を変更するようにプログラムを組むのね?」
ツーカーとはこのことだ。今までは概念から説明しなきゃ行けなかったのに、この子が来てからは物凄いスピードで開発が進んでいく。
正直この子の感の良さと情報処理能力は、半端ではない。
大人の秘書がつくより動きやすい。
アスタナシアと僕の遊びの代わりに戦術機開発に関わってる、、、と言っても間違いは無いかもしれない。
毎日のように必死にアイディアを絞り出し、、、そのアイディアをアスタナシアがより伝えやすいものにまとめてくれた。
「この感じだと正式版のOSのリリースも終わりそうだな。」
エクセムシステム
1はデュアルコアCPUに対応して反応性を上げるos
2が現在作成中。キャンセルの実装だ。
デュアルコア化と技術向上により得られた新CPU
これによって作業を中断して次の動作につなげることが出来るようになったのだ。
1つの目のコアが行動を実行。キャンセルを実行。
すると2つ目のコアが動作の一部のみを継続または新規挙動に変更する。
このシステムにより機体硬直を大きく減らすことに成功。
残念ながらまだテンペストにしか搭載することが出来ない物だが、現場の衛士たちに好印象を持ってもらえた。
「これでイーグルにかつる!!」とアイザックが開発者たちと格納庫で万歳三唱をしていた。
どうしてメカニックの連中ってあんなにテンションが高いのだろうか?
ピースワールド
俺には堪え用のない怒りがこみ上げていた。
許せまじ。アナザーワールドであんなことが起こるとは。
ありえない。絶対にありえない。
これは夢に違いない。いやこれは夢だった。
落ち着け俺。。。魔法使いに後数年でなれる俺には死角はない。いや死角しかない。
美少女秘書とか羨ましいすぐるでしょう?
Jk(常識的に考えて。)JK(情熱敵に考えて)
銀髪北国美人!!テンション上がる。
パパン分かっていらっしゃる。
まぁったく小学生は最高だぜぇ。
という冗談はともかく今日は休日。
持ち株の値段も上々。欧州のこともなんとなーくわかってきて手堅く取引が出来る。
興味を持ったりするっていうのは大事だな。
視点が広くなった気がする。
最近絶好調なのに反しアナザーワールドの戦線は悪い。
このままだと目覚めが悪い。夢見も悪い。
なんかいい工夫はないものか。
昼は日課になった白陵大学図書館に向かう。
卒業生にも本を貸してくれる懐の広いところだ。
今日は古武術についての本とジェット戦闘機についての本を借りに行く。
正直一人では煮詰まってきた感がぱない。
誰か助言とかくれないかな~。ゲームにこんなマジで考察してる奴なんてすくねーよ。
「ああ、慶司さんリクエストしてた本、入りましたよ。」
最近仲良くなった司書さんが話しかけてくる。
霧島莉奈さん。笑顔が可憐だ。
夢日記入門と書かれた本を渡してくれる。
小声で俺に伝える。
「司書の職権濫用で先に読ませていただきました。興味深い内容でした。」
またかー。この人ホント本の虫だな。雑食性でどんな本でも読みつくす。
「ん。霧島さんが面白い言うんだったら期待できますね。ところでバッテリーについての専門書理工学部から取寄せできましたか?」
「そっちは厳しそうです。代わりに経済学部からの本はオーケーでました♪それにしても多趣味ですよね。」
まぁ広域に渡って知識が必要だったからなぁ、、、あの世界を支えるために。
「面白いことが世の中にあることがわかりましたから。」
とか世間話をしてるとカウンターが混んでくる。
「いけない。仕事戻りますね。」貸し出し手続きが終わった本を渡してくれる。
「ああ、俺ももうそろそろお暇するよ。」
そういって図書館を後にした。
時計を見る。
まだ昼には早いな。
と思いゲームセンターに向かうことにした。
お?マブラヴ、アップデートきてるじゃねーか。
新機体の実装?うれしいね。アナザーワールドに役に立つ知識かもしれない。
そしてアップデート告知ポスターを見て驚愕した。
エクセム2実装機テンペスト。欧州の若鷲
サンダーボルトⅡE トーネードⅡ 前線を支える為に名機復活。
頭が真っ白になる
一体この世界に何が起きているんだ?
追加投稿。
これから先難産になりそう。どっかにイギリスの大進行について書いた資料ないですかね。