昨日のWBCの日本対オランダ戦は手に汗握る試合展開でしたね。日本には頑張って欲しいです。
ぬらりひょん達は途中で会った妹紅と共に寺子屋に歩いて向かっていた。
「それにしてもなんで妹紅さんはなんで妖怪達が襲ってきてるってわかったんですか?」
不思議に思った大妖精が妹紅に聞いた。
「ん?ああ、なんか妖怪達の気配っていうかそういうものを感じたんだ。その辺の雑魚妖怪達でも人間からしたら脅威だから急いで来たんだ。まぁ結局お前達が追っ払ってくれていたんだけどね」
人里を襲ってくる妖怪はあまり多くはない。それは妹紅、慧音達が襲ってきた妖怪に力を見せて付けているからだ。絶対に敵わないと思った妖怪は2度と人里に来ることはないのである。
「そうよ!さいきょーのあたいひきいるチルノ組にかてない相手なんかいないのよ!」
いつも通りにチルノが偉そうにしている。しかし今回のチルノは本当に役に立っていたので大妖精は何も言わないでニコニコしている。
「やっぱりどこの世界でも〝共生〟ってのは難しいみたいじゃのう…」
ぬらりひょんはボソッと呟いた。
「え?何か言ったか?」
「いや、なんでもないさ」
「さあ!ついたわよ!」
そうこうしてると4人は寺子屋に到着した。そして中に入ると慧音が待っていた。
「おかえり妹紅。…遅かったな。お茶、冷めちゃったぞ?」
「お茶…すっかり忘れてたよ!」
妹紅はお茶のことなど完全に忘れていた。
「けーね!聞いて!さっきあたい達でようかいを追っ払ったのよ!」
チルノは慧音に話しかけた。慧音もチルノの方を見たのだが、慧音にはチルノの横にいた者の方が目に入った。
「ほんとか?…それよりあなたは?」
「慧音、どうやら彼が妖怪どもを追っぱらってくれたみたいだ」
妹紅が慧音に説明する。
「そうなのか?それは人里を守っている身としてお礼をしなきゃいけないな。」
「よせやい、そんな大したことじゃねえよ」
「とりあえず座って待っててくれ。全員分のお茶を持って来るよ。」
そう言って慧音は出て行った。
「よっこらせっと…じゃあ聞かせてくれねぇか?おぬしがなぜワシのことを知っていたのかを」
ぬらりひょんはずっと疑問だったことを妹紅に聞いた。
「ああ、いいよ。まず、アンタが竹林に倒れていたところを輝夜と私で見つけたんだ。…輝夜のことは知ってるよな?」
「お姫様のことじゃろ?覚えておるぞ」
「そして気を失っていたぬらりひょんを永遠亭まで運んだのが私なんだ。運んだ後も少し待っていたんだけどなかなか起きないから帰ったってことさ」
「そうか…礼を言わねばならんのはワシの方だったみたいじゃな」
「気にしないでくれよ。これが私の役割のようなものだし」
ぬらりひょんはなぜ妹紅が自分のことを知っていたのか完璧に理解できた。
「ねー!2人は何のことを話してるのー?」
チルノと大妖精はぬらりひょんと妹紅がなにを話してるかわからなかった。
「なんでもねえさ!」
ぬらりひょんは説明が面倒だったためとりあえず笑っておいた。
「待たせたな、お茶を持ってきたぞ」
全員にお茶を渡してから慧音も座った。
「まだ自己紹介してなかったな。私の名前は上白沢慧音。ここで子供達に学問を教えている」
「ワシはぬらりひょん。ただの妖じゃ。…それにしても子供達に学問を教えるっていったってチルノと大妖精しかいねぇのか?」
「後数人いるんだが…まだ来てないようだな…」
「それにしてもぬらりひょんは何のために人里に?」
「いやチルノと大妖精が行くって言ってたからついてきただけじゃ」
「ぬらりひょんも一緒に授業うけよー!」
唐突にチルノは言い出した。
「⑨なことを言うな。ぬらりひょんは大人なんだぞ?」
「そうだよチルノちゃん。とりあえず私たちだけで授業を受けよ?」
「ワシは別にかまわんぜ?大人だから受けちゃいけないっていう決まりもないんじゃろ?」
ぬらりひょんの答えはまさかのOKだった。
「ホントにいいのか?ぬらりひょんにとっては退屈な時間かもしれないぞ?」
妹紅の言葉に慧音が一瞬ピクッと反応した。
「せっかくきたんだし楽しまなきゃ損ってやつだろ?早く授業しようぜ!」
授業を楽しむってことから既に他の者とはズレている気がする。しかし常識にとらわれないこの性格のぬらりひょんだからこそかつて天下をとれたのである。
「そ、そうか…じゃあ始めるぞ。妹紅はどうする?一緒に受けるか?」
「わ、私はやめとくよ…てか今日はテストじゃなかったのか?」
「これだけの人数でしても無駄だろう。テストはまたの機会にするさ。」
「そっか、じゃあ私もこれから用があることだし先に帰らせてもらうよ。じゃあぬらりひょん、また会おう!」
ぬらりひょんに手を振った後逃げるように妹紅は去っていった。
「なんか忙しそうな奴だなぁ…」
「そうだな…じゃあ始めるぞ!」
こうして慧音の授業が始まった。
「わっかんない!!ナニコレ!?意味わかんない!!」
最初に始まったのは算数だった。そしてチルノはかけ算でいきなり詰んでいた。
「だからチルノちゃん!3×3は6じゃなくて9だよ!もう何十回間違えてるの!?」
「………」
ぬらりひょんはチルノのあまりの頭の悪さに言葉を失っていた。ぬらりひょん自身はかけ算などやったことなかったのだが、慧音のいう通りにやったら簡単に理解できた。しかしチルノは何回やっても全く成長しないのだ。それに授業というものがここまでつまらないものだとは思ってなかった。
「…驚いたか?これがチルノだ」
「…まぁ色んな奴がいていいんじゃねえか?それが個性ってやつさ」
ぬらりひょんがチルノに今できる最大限のフォローをした。
「おほんっ!算数は終わりだ!次は…ってそれよりお前たち宿題ちゃんとやってきたのか?」
「え……?」
「宿題…だと?」
チルノと大妖精は信じられないという表情をしながら目を見合わせている。
「自由研究…先週ちゃんといったはずだよな?」
慧音の目が光った。明らかに頭突きの体勢に入ろうとしている。
「自由研究ってなんだ?」
間一髪のところでぬらりひょんの言葉により慧音は止まった。
「自由研究というのは自分で題材を決めて、それについて調べることだ。まったくこいつらは…」
「…もう1週間くれねぇか?慧音」
「え?」
「ワシも手伝ってちゃんと自由研究ってやつをやってくるから時間が欲しいんじゃ!」
「し、しかし…」
「けーねせんせいおねがいします!」
「お願いします!」
珍しくチルノが敬語を使って頭を下げているのを見て慧音がはぁ…と息をついた。
「わかった。1週間やろう。その間寺子屋には来なくていいからその分しっかり考えるんだぞ?」
「やったあ!!!」
チルノは飛び上がって大喜びした。何が1番チルノにとって嬉しいかというと1週間寺子屋にこなくていいことなのだ。
「ただし…1週間もかけて作った自由研究が大したことなかったら…わかっているよな?チルノ!大妖精!ぬらりひょん!」
3人はビクっとなった。ただしぬらりひょんだけはすぐに笑いだした。
「当たり前じゃ!慧音もすごいのを期待して待っとくんじゃな!じゃあ早速行くぞ2人とも!」
「「おー!!」」
「お、おいまだ授業が!」
3人は走りだして行ってしまった。
「…なんか上手く逃げられた気がするのは気のせいだろうか…」
横に置いていたお茶を一口飲んで慧音は呟いていた。
「ふう…助かりましたぬらりひょんさん!あのままだったらチルノちゃんはおろか私まで頭突きを食らっていた可能性が…」
「あたいはいいの!?」
「ん〜それより自由研究ってやつはどんな感じですればいいんだろうな…正直検討がつかねぇな…」
ああ言ったもののぬらりひょんは何も考えてなかった。とりあえず授業から逃げたいという一心だったのである。
「はいはーい!あたい面白そうなとこ知ってる!!!」
チルノが手を挙げて言い出した。授業中もこれくらい頑張って欲しいものである。
「面白そうなとこ?それはどこじゃ?」
「見たことしかなくて入ったことないんだけど…きゅうけつきがいるところよ!」
「吸血鬼ぃ?」
「それってまさか…」
「紅魔館ーーー!!?」
大妖精の大声が人里中に響いた。
はい、第12話でした。
なぜか内容があまり浮かばなかったのでだ寺子屋編はこんな感じの駆け足になっちゃいました…きっとまたくるぜ、慧音!
ではここで終わります。お疲れ様でした。