2日連続投稿です。内容の薄さは気にしないでください。
「紅魔館?なんだそりゃ。」
「チルノちゃんが言ってた通り吸血鬼が住んでいるところです!何をされるかわからないから入ったことは無いんですけど…」
「他にも妖怪や魔法使いもいるらしいです」
大妖精達は紅魔館に入ったとは無いのでこの情報は恐らくなのだが。
「へぇ…そりゃあ面白そうじゃな。早速向かおうぜ!」
「そうね!行くわよ!」
「ちょっと待ってください!」
早速紅魔館に向かおうとする二人を大妖精が止めた。
「ん?どうした?」
「紅魔館に行ってどうするつもりなんですか?」
「なにいってんの?入っていろいろなじょうほうをてにいれるのよ!」
「でも中には監視の人がいるだろうし…それ以前に門には門番がいるし…」
「もんばんなんてたおせばいいのよ!あたいにまかせなさいって!」
「ん〜、でもこれは自由研究なんだろ?戦わなくて済むならそれが1番いいさ」
ぬらりひょんにはなにか考えがあるようだった。
「ぬらりひょんさん?」
「ワシに任せておけ!じゃあ行こうぜ!」
ー紅魔館の門ー
「何回言ったら貴女はわかるのかしら?」
「……」
「貴女の仕事は何?」
「…門番です」
「貴女はその仕事を全うできていたの?」
「…返す言葉がないですね」
「はぁ…貴女はそんなんだから…!」
紅魔館の門の前にいたのはメイド長の十六夜咲夜と門番の紅美鈴である。美鈴がいつも通りに居眠りをしていたら、咲夜に見つかって説教されていたのだ。
「よし!門が開いてる今がチャンスじゃ!」
「い、今ですか?」
「お前ら、ワシの背中に乗れ!」
チルノと大妖精を背中に乗せたぬらりひょんは門に向かって歩いて行った。
「何やってるのよ!こんなのすぐバレちゃうわ!」
「だ、大丈夫なんですか?」
「ああ…ワシに任せろって!」
ぬらりひょんが咲夜と美鈴に近づいて行く。しかし2人はぬらりひょん達に全く気づく様子はない。
「え…?」
「どーなってんのコレ!?」
「……フッ!」
「貴女には門番としての自覚が…!」
ガミガミガミガミ
ついに説教している咲夜の横を抜けて紅魔館に侵入することができた。
「これは…どういう…」
館内にいる妖精メイド達もぬらりひょん達には気づいてないようだ。
「それはワシが〝ぬらりひょん〟だからじゃ!」
笑いながらぬらりひょんはそう言った。
「〝ぬらりひょん〟とは…?」
「自由な妖の名じゃ!さあ行こうぜ!」
3人は更に進んでいった。
「フフフ…なかなか面白い事になってきたわね」
「それにしても広れぇとこところだな。どっちに進めば良いんだろうな」
3人はずっとキョロキョロしている。
「上にいけばいいのよ!はやくきゅうけつきみたいわ!」
「チルノちゃん!あんまり大声だしたら気づかれちゃうかもしれないよ?」
「そうじゃな…まぁでもワシから離れなければ大丈夫じゃ」
今はぬらりひょんの〝明鏡止水〟により他の者から姿を認識されないでいるが、ぬらりひょんから離れるとその効果は無くなってしまうのだ。
「とりあえず回ってみるか」
「貴女からはお嬢様への忠誠心が見られないわ。貴女は…」
「(長い…)」
咲夜の説教はまだ続いていた。
「ちょっと聞いてるの!?…あ、そろそろお嬢様達に紅茶をお出ししないと…」
「(やっと終わる…)」
「私は戻るわ…しっかり頼むわよ?」
「お任せください!蟻一匹すら紅魔館には入れさせないのでご安心を!」
すでに3人の侵入を許していることに気付いたら美鈴はどんな反応をするのだろうか。
「頼りにしてるわ。じゃあね」
そう言い残した後咲夜は戻っていった。
「はーい!」
「お嬢様、紅茶をお持ちしました」
「あら、ありがとう」
優雅に椅子に座っているのは紅魔館の主であるレミリア・スカーレットである。レミリアは咲夜から紅茶を受け取り、一口飲んだ後口を開いた。
「咲夜、何も気づかない?」
「え?」
レミリアは唐突にそう言った。
「何も…と申されますと?」
「わからないならいいわ」
そう言ってまた紅茶を飲み始めた。
「まさか…香水をお変えになられましたか!?」
ブハッとレミリアは飲んだ紅茶を吐き出した。
「そういう事じゃないわよ!」
「す、すいません!何か拭くものを持ってきます!」
そう言いながら急いで部屋から出て行った。
「ったく…まぁいいわ、この方が面白そうだしね」
「迷ったな…」
「まよったわね…」
「迷いましたね…」
紅魔館のあまりの広さに3人は戸惑っていた。
「いけどもいけども同じ風景じゃな…真っ赤すぎて目が痛くなってくるぜ…」
「…あれ?」
チルノは何かを発見した。
「チルノちゃんどうしたの?」
チルノの目線の先には見るからに怪しい紐がぶら下がっていた。
「このひもなんだろー?ひいちゃえ!」
「おまっ!?」
カランカランカラン!
上から大量に鈴のようなものが音を出しながら落ちてきた。チルノが引いたのは侵入者用のトラップだったようだ。
「チルノちゃん!!」
「あ、あたい悪くないもん!!」
そうこうしていると奥から妖精メイドがたくさんやってきた。
「!!」
「慌てんな、ワシから離れなきゃ…」
ぬらりひょんが言ってる途中にチルノは大妖精を引っ張りながら飛び降りた。
「なっ!?」
「あっ!いつの間に!」
「侵入者発見したわよ!」
ぬらりひょんから飛び降りたチルノと大妖精は、ぬらりひょんの能力が及ばずに妖精メイド達に見つかってしまった。
「くっ!バレたわね!逃げるわよ2人とも!」
飛び降りさえしなかったらバレることはなかったのだが…チルノは勝手に見つかったと勘違いしてしまったのだ。
飛び降りた後、大妖精の手を握って逆方向に走って行った。
「逃さないわ!みんな、追うわよ!」
「…やれやれ」
シュウン…
「あ、またいつの間に…!」
「悪りぃが足止めさせてもらうぜ。あいつらがもっと遠くへ行くまでな」
〝明鏡止水〟を解いたぬらりひょんは妖精メイド達を足止めすることにした。
「(こいつらから逃げられても他の奴には捕まっちまうかもしれねぇな…足止めした後すぐにあいつらを探さねえとな)
「!!」シュンッ!
どこからかいきなり飛んできたナイフをぬらりひょんはギリギリ避けた。
「あら?避けられるとは思わなかったけど…そこまでよ」
「おぬしは…」
「紅魔館のメイド長、十六夜咲夜よ。侵入者は…排除するわ!」
はい、第13話でした。
幻想入り作品において紅魔館は避けては通れぬ道だと思います。
ではここで終わります。お疲れ様でした。