ぬらりひょんが幻想入り   作:破壊王子

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この小説はぬらりひょんの孫と東方Projectの二次創作です。

紅魔館に迷い込みたいです(死ぬ)


【第14話】妖の戦

 

 

 

「侵入者は排除するわ。何の目的があって来たのかは知らないけど…覚悟はいいかしら?」

 

咲夜はぬらりひょんを睨みながらナイフを構えている。

 

「吸血鬼ってやつを見たくてのう。…悪りぃが排除されるわけにはいかねぇな」

 

ぬらりひょんも臨戦態勢に入った。

 

「行くわよ!!」

 

そういうと両手にナイフを持ちながら突進してきた。

 

「おっとっと」

 

シュンッシュンッシュンッ

 

ぬらりひょんは華麗にナイフをかわしていく。

 

ヒュンッ!

 

「むっ!」

 

キンッ!

 

投げてきたナイフの下側を蹴りで弾いた。

 

「へぇ、身のこなしは中々…そこらの雑魚妖怪とは違うみたいね」

 

「そいつはどーも。それよりおぬしは人間じゃな?」

 

「…だから何?人間が吸血鬼に仕えていたら悪いの?」

 

咲夜の顔は少し不機嫌になっていた。

 

「別にそんな事はいってないぜ?妖だろうが人間だろうが関係ないさ」

 

「おぬしが仕えたいと思った相手がたまたま吸血鬼だった、それだけじゃろ?人間さえ惹きつける魅力…それがあんたの主にはあったってだけさ」

 

 

思ってもなかった返答が来たので少し意外に思った咲夜。妖怪としての力以外のものも他の者とは違うとぬらりひょんを見て思った。

 

「…変な奴ね、貴方」

 

「フハハッ!よく言われるさ。〝変わり者〟ってな!」

 

 

「やはり貴方は他とは違う。…手加減するのは失礼のようね」

 

「ほう?」

 

咲夜の目が先ほどより本気になっていることにぬらりひょんは気づいていた。

 

「私が本気を出したら貴方は私に絶対勝てないわ。…引き返すなら止めないであげる。向かってくるなら倒すだけよ」

 

「随分と優しいんじゃのう…じゃがここであいつらを置いて引き返して逃げるわけにはいかねぇな」

 

「なるほど、やはり貴方は向かってくるのね」

 

咲夜の雰囲気が変わった。これから何が起こるかわからないため、ぬらりひょんは集中を高めた。

 

 

「いくわよ…!」

 

咲夜が飛び上がりナイフを4、5本投げてきた。

 

「なんじゃ?さっきと何も…」

 

そう思った瞬間…

 

 

「!!?」シュンッ!

 

まだまだ遠いと思ったナイフがいつの間にか目の前まできていた。ぬらりひょんはそのナイフを全力で避けたが、避けきれなかったナイフが髪の毛に当たり、ハラハラと床に落ちた。

 

「…どういうことじゃ?」

 

咄嗟のことなのでぬらりひょんもよく状況を掴めていなかった。

 

「冥土の土産に教えてあげるわ」

 

いつの間に後ろに下がっていた咲夜が言った。

 

「私は〝時間〟を操ることができる。今のは時間を止めたのよ」

 

「時間を止める…だと?」

 

ぬらりひょんは耳を疑った。本当にそんなことができるのか?と。しかし萃香の能力もとんでもないものだったのでありえない事はないと考えついた。

 

「ええ、次いくわよ!」

 

また咲夜がナイフを投げてくる。

 

「チッ!」

 

ぬらりひょんは激しく動き、咲夜を翻弄しようとする。

 

「無駄よ…!『時間よ、止まれ!』」

 

「!?」

 

完全に別方向に飛んでいたと思ったナイフがまた目の前まで飛んできていた。

 

「クソッ!」

 

大きな動きでなんとかナイフをかわした。しかし、動きが大きすぎて壁に激突した。

 

「痛ぅ…中々に厄介じゃな」

 

 

「…もう帰りなさい。貴方が悪い奴じゃない事は何となくわかるわ。今引き返せば追わないわよ」

 

「…それはワシに同情しとるのか?」

 

ぬらりひょんが鋭い目で咲夜を見る。

 

「そういうわけじゃないわ。でもこのままだと貴方はここで意味なく命を落とすことになる。それが勿体無いと思っただけよ。」

 

フッとぬらりひょんは軽く笑った。

 

「何かおかしい事でも言ったかしら?」

 

 

「ああ、おかしいさ…」

 

「(なに…?先ほどと雰囲気が…)」

 

「確かにこのままじゃワシはおぬしに勝てんかもしれん…しかし、こんなのは人の戦じゃ」

 

 

明らかに先ほどまでとは何かが違う。

 

 

 

 

 

「これからがワシの…〝妖の戦〟じゃ」

 

 

 

ゾクッ!

 

 

「(この妖力は…?いったい彼は何者なの…!?)」

 

 

一瞬ぬらりひょんに畏れをなした咲夜だったが、すぐに強気になった。

 

「行くぞ」

 

 

「(このままじゃまずい! 次で決めるッ!)」

 

咲夜は先ほどとは比べものにならない数のナイフを投げてきた。

 

「終わりよッ!!」

 

時間を止め、また動き出した後にはナイフが全方向からぬらりひょんを囲んでいた。

そしてそのナイフはぬらりひょんに突き刺さった。

 

「よし…!これで…」

 

ナイフが突き刺さり、倒れると思ったぬらりひょんが煙のように消えた。そして目の前にすぐ現れた。

 

「な!?」

 

「どうした?もう終わりか…?」

 

「ま、まだよ!」

 

また同じように時を止め、ナイフを投げた。時が動き始めてナイフがぬらりひょんを貫く。なのにそのぬらりひょんは消え、煙のようにまた現れる。

 

「フンッ、何回やっても無駄じゃ。おぬしはワシに〝畏れ〟をなした。その時点で勝負はついている」

 

「〝畏れ〟…ですって?」

 

「ああ。こうなったらおぬしがどんなに時を止めようが関係ない。攻撃自体が当たる事はないからのう」

 

「……」

 

咲夜は言葉を出せずにいる。

 

「ふぅ…じゃあな」

 

「え?」

 

ぬらりひょんは咲夜に背を向けて何処かへ向かおうとしていた。

 

「ちょっと待ちなさい!…今は貴方が有利のはずよ。なんで攻撃しないのかしら」

 

「別にワシはおぬしたちを倒そうとしているわけじゃねえさ。最初から言ってただろ?〝足止め〟をするって。 もう十分時間も稼いだしそろそろあいつらを探さねえとな」

 

咲夜は不服な顔をしている。

 

「…次に見つけたら私はまた貴方を殺しにいくかもしれないわよ?」

 

チラッと後ろを振り向いて咲夜の顔をじっと見つめるぬらりひょん。暫くしたらまた前を向いて歩き出した。

 

 

「構わねえさ。…やれるもんならな」

 

そう言った後ぬらりひょんは〝明鏡止水〟で姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく、この幻想郷ってやつはとんでもねえ力を持った奴が多いみたいじゃな。面倒この上ないな」

 

そう言いながら走ってチルノ達を探しにいく。

 

「こっちか?」

 

向かっているといつの間にか一本道になった。そしてその先には大きな扉があり、ぬらりひょんはその扉を開けた。

 

「…本屋か?」

 

「図書館よ」

 

奥からか細い声が響いた。

 

「おぬしは吸血鬼…じゃなさそうだな」

 

「そうね、私は魔法使いのパチュリー・ノーレッジよ。よろしく侵入者さん」

 

ぬらりひょんはパチュリーの元へ近づいた。

 

「へぇ、情報が早いんじゃな。まぁワシらはおぬしたちに何かしようってわけでもないんだがな」

 

「ワシの名前はぬら」

 

 

「《ウィンターエレメント 》」

 

「ん?」

 

急にパチュリーは呪文を唱えた。すると即座にぬらりひょんが踏んでいる床が凍りだし、そこから空中へ伸びるように氷柱ができた。

 

「あら、綺麗に避けるのね。流石だわ」

 

「…紅魔館に住んでいるやつの挨拶は攻撃から入るのか?」

 

 

「なんでレミィが貴方を野放しにしてるのかわからないけど、このままじゃ貴方は面倒なことをしそうだから…早めに消えてもらうわ」

 

 

 

 

そう言いながらパチュリーは本をパサッと開いた。

 

 




はい、第14話でした。

同時進行の小説ではパチェの出番が少なかったのでこちらは多めにしたいです。

ではここで終わります。お疲れ様でした。
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