もう1つの小説は中々ストーリーが思い浮かばないのですがこっちはすぐ思い浮かびます(面白いストーリーとはいってない)
紅魔館の大図書館でぬらりひょんとパチュリーが対峙していた。
「手荒い歓迎は嫌いじゃねえが…今は嬉しくねぇなあ」
苦笑いしながらパチュリーを見ている。
「それじゃあいくわよ《火符「アグニシャイン」!》」
パチュリーの周りから大量の火の玉が出てきた。その火の玉はぬらりひょん目掛けてまっすぐ飛んできた。
「よっと、よっと…ん?」
上手く火の玉をかわしていたつもりだったが逆に囲まれてしまった。
「フフフ、もう少し頭を働かせたほうがいいんじゃないかしら」クイッ
右手をクイッっと動かすと火の玉は一斉にぬらりひょんを襲う。
「仕方ねえ…」
「…! いつの間に…?」
いつの間にかぬらりひょんは赤い盃を右手に持っていた。その中には酒が入っている。
「一体何を………桜?」
パチュリーの手にはヒラヒラと桜が落ちてきた。図書館には屋根があるからもちろん桜が落ちてくることなどありえない。
「行くぜ…」
「『明鏡止水 〝桜〟』」
「!!!」
『明鏡止水 〝桜〟』これは酒を使ったぬらりひょんの技である。盃に波紋が広がる間に炎で敵を燃やし尽くす、というものだ。
ぬらりひょんがそう唱えた瞬間、ぬらりひょんを守るように炎が広がった。向かってきた火の玉はその炎によって相殺された。
「そんな技も使えるのね。…少し驚いたわ」
「こっちの方が驚きだぜ。か弱そうなおじょーさんがこんな攻撃をできるなんてな」
「人は見かけによらないって事よ。 私も貴方も人ではないけれど」
2人ともフフフ…と笑う。
「じゃあこれはどう…?」
「《土符「レイジィトリリトン」》」
「まーた変な玉か…」
先ほどの火の玉のように弾幕がぬらりひょんを襲う。しかし先ほどよりはスピードがない。
「(…さっきのやつとはなんか違うようじゃのう。どんどん数も増えとるようだし。…!!)」
ぬらりひょんは気づいた。避けたと思った弾幕がまた方向を変えてこちらに向かってきているということに。しかもパチュリーがドンドン数を増やしているのでこのままじゃまずい。
「追尾してくるってことか…上等じゃ!」
そう言いながらぬらりひょんは刀を抜いた。
「ほっ!」
ぬらりひょんは向かってくる弾幕を刀で斬っていくことにした。しかし、ドンドン増やされるので斬っていってもジリ貧である。
「ちっ!こうなったらまた明鏡止水で!」
そう言いながら広い場所を確保するために飛び上がり、弾幕をかわした。
「かかったわね」
「…ん?」
そういった瞬間、スピードが無くフラフラ追尾してくるだけだった弾幕が物凄い勢いでぬらりひょんへ向かった。
先ほどとは違い、前後左右上下から囲まれている。このタイミングだと明鏡止水も間に合わない。
「ジ・エンドよ…!」
パチュリーが本をパタンと閉じる。そして弾幕は大爆発を起こした。
ドカーーーーン!!!
「………」
パチュリーは何も言わずに先ほどぬらりひょんがいた場所を見ている。
「…フハハハハ!」
笑い声が聞こえてくる。その声の主はもちろん…
「考えたのう…まさか前後左右、加えて上下からも攻撃してくるなんてな。それまでのゆるい玉はワシを飛び上がらせるための陽動だったってわけか」
ぬらりひょんだった。無傷どころか着物も崩れていない。
「はぁ…めんどくさい。 でも流石〝ぬらりひょん〟ね」
「ワシのことを知ってんのか?」
「昔、本で読んだことあるのよ。〝ぬらりひょん〟…妖怪の総大将でいつもフラフラしている。悪戯好きで突然現れて突然消えたりする掴み所のない妖怪、と書いてあったわ」
それを聞いたぬらりひょんは笑った。
「ハハハハハッ!中々合ってんな!じゃが悪戯好きってのはどうかのう。ワシは『じぇんとるまん』ってやつだからな!!」
はぁ〜とパチュリーが溜息を吐く。
「ジェントルマンならはやく何もせずに帰ってくれないかしら。厄介を起こされるのはゴメンだわ。」
「ワシに何かをされるのがおぬしたちには困るのか?」
「困るわ。だから言ってるのよ」
「ふぅ〜ん…」
ぬらりひょんはパチュリーをジッと見つめる。
「…何よ」
「そんなに困るなら帰るぜ。別にワシらはおぬしたちに迷惑かけようとしてるわけじゃねえしな」
「わかってくれたようね。じゃあ…」
「ただし!」
パチュリーの言葉をぬらりひょんが遮る。
「2人を見つけて吸血鬼を見た後にな!」
そう言った後ぬらりひょんは走ってパチュリーから逃げた。
「…何もわかってなかったようね。じゃあここで消えてもらうわ!」
そう呟いた後パチュリーは空中に浮いた。そして呪文を唱えるために本を開いた。…その瞬間
「うっ…ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」
「お?」
ぬらりひょんも振り向いて止まった。
パチュリーは口を押さえて咳き込んだ。その勢いはとても普通ではなかった。
「ま、魔力を…ゴホッ! 使いすぎ…た……」
パチュリーはフラッと崩れ落ちた。
「(ああ…私としたことが…このままじゃ彼は逃げて…しまう…)」
ここでパチュリーの意識は途絶えた。
「……ん…」 パチッ
「お、目が覚めたようじゃな」
「パチュリー様!お身体の方は大丈夫ですか!?」
目が覚めるとそこにはぬらりひょんとパチュリーに仕えている小悪魔の姿があった。
「こあ…それと…ぬらりひょん…」
「大丈夫か?お前身体が弱いらしいな」
パチュリーは上体を起こしたがまだフラッとしている。
「生まれつきよ。…もう慣れたわ」
「それより…なんで逃げなかったの?」
パチュリーはぬらりひょんに聞く。
「なんでって…放っておけなかったってだけじゃ」
「パチュリー様!」
「…なに?」
「あの…何があったか私にはよくわからないんですが…」
小悪魔は外へ買い物に行っていたため、ぬらりひょん達の事を何も訊いていなかった。
「帰ってきたらこの方がパチュリー様をお姫様抱っこしてて…」
「お、お姫様抱っこ?」
それを訊いたパチュリーはぬらりひょんを睨みつける。
「な、なんだよ…仕方ないだろ、お前あのままだったら地面に背中から落ちてたぜ?」
「はぁ…まぁ、一応お礼を言っておくわ」
「心配すんなって、思ったより軽かったぜ!」
「そういう事じゃないわよ! …ゴホッ!ゴホッ!」
またパチュリーは口を押さえて咳き込む。
「ぱ、パチュリー様!?」
「おいおい無茶すんなって。少し休めよ」
「…そうね。少し…休ませてもらおうかしら」
「やけに素直じゃな」
「五月蝿いわよ。…こあ」
「はい?」
「私は少し休むわ。だから掃除をお願いするわね」
パチュリーはぬらりひょんと戦っていたところを指差す。一応結界でガードしていたのだが、想像以上に力を使ってしまったのでかなり本などが散乱している。
「わ、わかりました…」
「ワシのことはいいのかい?もう行っちまうぜ?」
「別にいいわよ。もう貴方の事は知らないわ」
姿を消す能力があるぬらりひょんを自分では捕まえられないとパチュリーは思ったのだろう。
「そうかい、まぁ楽しかったぜパチュリー」
「ふんっ…余計な事はしないでよね。あと…」
「ん?」
「レミィは…紅魔館の主は私みたいに甘くないわよ。消されたくなかったら本当にさっさと帰ることね」
「…フッ、覚えておくさ」
じゃあな、と言い残してぬらりひょんは去って行った。
「行っちゃいましたね…彼は一体何者なんでしょうか…」
「ぬらりくらりと…本当に変なやつね」
「随分時間を食っちまったな。早くあの2人を探さねえとな」
ぬらりひょんは2人を探すためにまた走っていた。
ー少し前ー
「ち、チルノちゃん!どこへ行くの!? 」
ぬらりひょんと別れた2人はとにかくがむしゃらに走っていた。
「……」
チルノは黙って走っていた。
「…よし!ここまできたらあんぜんよ!」
2人は迷いに迷って地下まできていた。さっきより暗い雰囲気の場所である。
「ぬらりひょんさんといた方が安全だったと思うけど…それよりここはどこだろう…なんだかあまり良くない感じがする」
大妖精は何か不気味な雰囲気を感じ取っていた。
「あたいの勘がいってるわ!ここになにかがいるって!大ちゃん、進むよ!」
「ま、待ってよ〜」
チルノはどんどん進む。確かにチルノの言う通りここには〝なにか〟がいるような気配はある。
「…ぜったいここだよ、大ちゃん」
「なんだか怖いよチルノちゃん…やっぱりやめようよ…」
2人は廊下の1番奥にある部屋に来た。この階にはここしか部屋はなさそうだ。
「ダメだよ!折角ここまできたんだから!開けるよ!」
そういって扉に手をかけたチルノ。そしてついに扉を開いた。
ガチャッ
「…アレ?」
「何も…いないね。」
部屋の中は真っ暗だった。暗くてよく見えないが、目の前には人形などが落ちているが誰の姿もなかった。
「やっぱりチルノちゃんの気のせいだったんだよ!はやくぬらりひょんさんをさがそ…」
「ん?どうしたの大ちゃん」
大妖精は見つけてしまった。真っ暗な部屋でこちらを見つめる〝なにか〟を。
コツ…コツ…コツ…
コツコツと足音を立てながらその〝なにか〟がどんどん近づいてくる。
「あれぇ…新しい〝遊び相手〟かなぁ…」
左手で首が千切れているクマのぬいぐるみを持ちながらフランドール・スカーレットが歩いてきた
はい、第15話でした。
無理やりぬらりひょんの孫と東方Projectのキャラを合わせるとしたらパチュリーと近いのは鴆…ですかね…病弱しか共通点無いですけど…
ではここで終わります。お疲れ様でした。