ぬらりひょんは鬼ごっことかしたことあるのかな?
「鬼ごっこだよ!」
「鬼ごっこぉ?餓鬼じゃあるめえし〜」
ぬらりひょんは嫌そうな顔をした後、鼻で笑った。
「へ〜、負けるのが怖いのかい?」
「別にそうじゃねえけどよ〜」
「いきなりどうしたんだ?なんで鬼ごっこなんか…」
ひょんな事を言い出した萃香に、魔理沙が問う。魔理沙は何故か嫌な予感を感じていたのだ。
「こういうのは暇つぶしだろ?楽しめればそれでいいのさ!」
「……」
「(萃香…恐らく何か企んでるわね…変なことしなきゃいいけど。)」
霊夢も魔理沙と同じで嫌な予感を感じていた。
「で、やるのかい?やらないのかい?」
「んーーー…」
ぬらりひょんは迷いながらアタマをポリポリとかいている。
「…そうだ、なら条件をつけようか。」
「条件?」
「そうさ、もしぬらりひょんが勝ったら…とっても美味しい秘伝の酒をあげるよ。」
「秘伝の酒!? それは興味があるのう…」
「どうだい?アレはいい酒だよー?」
「…条件ってこたぁ負けた時も何かあるじゃろう?」
察したぬらりひょんはそう言った。
「ああ…負けた時は…」
「私と本気で戦ってくれ。」
「!!」
魔理沙とうどんげは驚いた。
「……」
だがその中で霊夢だけが冷静に聞いていた。
「ま、待ってください!鬼と本気で戦うなんて…」
「そうだぜ!萃香お前ぬらりひょんに何か恨みでもあるのか!?」
うどんげと魔理沙は慌てている。それは萃香の強さをよく知っているからだ。
「別になにも?ただ彼と遊ぶのが楽しそうと思っただけだよ。」
「いいじゃろう。受けて立とうかのう。」
ぬらりひょんは立ち上がって答えた。
「ぬらりひょんさん!?」
「へぇ…さすがだねぇ。まさか受けるとは思ってなかったよ。」
「お前がいったんじゃろ?…それより酒の話は嘘じゃねーだろうな?」
「嘘なもんか、嘘は嫌いなんでね。…それじゃあ外に出なよ。」
ぬらりひょんは準備をするべく先に外に出た。
「萃香どういう気?あんな条件出すなんて。」
「…邪魔はしないでくれよ。」
そう言って萃香も外に出た。
「一体なんなんだ?どうしてこうなった…」
「とりあえず私たちも外にいきましょ!」
「とりあえずルール確認をするよ。」
「この鬼ごっこは普通の鬼ごっことはちがう。私とアンタもどっちも鬼、ということになる。」
「そして自分の手が相手の体を触るまで続くよ。服に掠めたとかはナシにしよう。」
「なんじゃ、すぐ終わりそうなルールじゃな。」
「なら終わらせてみなよ…霊夢、合図を頼むよ。」
「はいはい…じゃあいくわよ、準備はいい?」
「いつでも!」
「いいぞい。」
うどんげと魔理沙はぬらりひょんを心配そうに見守っている。
「よーい始め!」
「いくよッ!!!」
先に動いたのは萃香だった。ぬらりひょんに向かって猛スピードで迫ってきた。
「はあぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「……」
ズドンと大きな音が鳴り響く。
萃香は飛び上がり、地上にいるぬらりひょんに向かってパンチを繰り出してきた。
そしてそのパンチの威力は地面に大穴をあけるほどの凄まじいものであった。
「こいつぁ…食らったらやべえな…」
「まだだよッ!」
萃香は絶え間なくぬらりひょんに攻撃を仕掛けていく。
「おいおいおい!どこの世界にこんな危険な鬼ごっこがあるんだ!止めようぜ霊夢!」
「ああなった萃香を止めるのは無理よ。何事もないことを祈るしかないわね。」
そんな無責任な〜!と魔理沙は言っているが霊夢は無視した。
「どうした?逃げてばかりじゃ勝てないよ。腰につけてる刀は飾りなのかい?」
「これは鬼ごっこなんだろ?刀は必要ないさ。」
「そうかいッ!」
「!!」
萃香が地面を殴るとそこから火が吹き出し、ぬらりひょんを襲う。
「ちっ…」
ぬらりひょんはギリギリで迫ってくる火をかわした。しかし…
「こっちだァァァ!」
萃香の全力の拳がぬらりひょんに直撃する…ように誰もが見えた。
「……《明鏡止水》」
「!!」
「……消えた。」
ヒュウン…
「ははッ!お前やっぱ強いのう。真っ向の力勝負じゃ勝てる気がせんわ。」
消えたと思ったらまた出てきた。これがぬらりひょんの“畏”
「よし…今度はワシからいくぜ…!」
ニヤリと笑ったぬらりひょんが、萃香にそう告げた。
はい、第4話でした。
個人的にぬらりひょんと萃香はいい友人になれそうだなぁとおもいます。
ではここらで終わります。お疲れ様でした。