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「ご馳走様でした!」
「おいしかったー!」
「お前料理うまいのう!あんまり好きそうには見えんのにな!」
全員が夕食を食べ終わった。3人はなかなか満足したようだ。
「好きではないけど必要でしょ。1人で住んでるんだから」
そう、幽香はここで1人で住んでいるため、料理や洗濯などももちろん1人でしている。幽香はなんでもそつなくこなすため、好きでなくても簡単にできてしまうのだ。
「私お皿洗いします!」
「あたいもやるー!」
「やらなくていいわよ!あんた達さっき何枚皿を割ったとおもってるのよ!」
夕食の準備をしている時、大妖精が2枚、チルノが4枚、計6枚皿を割ってしまった。チルノ達に手伝いをさせると余計にやることが増えてしまうのだ。
「えーつまんないなー!大ちゃんどうするー?」
チルノが大妖精に聞く。正直チルノはやる事がなくて暇なのだ。
すると幽香が棚の中からトランプを取り出した。
「ほら、これで遊んでなさいよ」
トランプをチルノに渡した。チルノ達はトランプで遊ぶべく、居間に走っていった。
「はぁ……」
皿を洗いながら溜息をつく。
「ハッハッハ!随分と優しいんじゃのう!」
「別にそんな事ないわ。邪魔だっただけよ」
「それにしても1人で住んでるのによくトランプなんてもってたな」
一呼吸おいて幽香はこういった。
「前襲った人間がもっていたものよ」
「襲った…ねぇ…」
ぬらりひょんは酒を呑みながら聞いている。博麗神社で萃香にもらった酒である。
「何か引っかかる言い方ね。何かしら?」
「お主、本当はあの時ワシと戦いたかったんだろう?」
「!!」
幽香は一瞬皿洗いをしている手が止まった。しかしまたすぐに洗い出した。
「当たり前よ。むしろ貴方はなんで戦わなかったのかしら?子供2人襲われて…少し甘いんじゃない?」
「…甘いのはお主のほうじゃ」
「あの時、ワシは危機一髪でチルノを助けたと思った。ワシが来るのがあと一瞬遅かったら…チルノはやばかった。と思っていた」
「思っていた?」
「ああ、だがアレはワシが来るのがもし遅れていたとしても結果は変わらなかった。…お主は最初からチルノを串刺しにするつもりはなかったからじゃ」
「…何が言いたいの?」
「フハハッ!“怖い妖怪”は本当は“優しい妖怪”なんじゃねえかと思ってな!」
「何を言いだすかと思えば…馬鹿馬鹿しいわね。妖精なんか倒してもなんの意味もないでしょ。それにあの時は貴方を誘い出すための駒として使っただけよ」
皿洗いの手を止め、振り向いた幽香は言った。
「…でも大妖精には謝ってたじゃねえか。見ていてわかる。あれはちゃんと心から言ってたって事がな」
「はぁ…」
大きな溜息をついて、また皿洗いを再開した。
「…貴方といると調子が狂うわ」
「フフ…それが本当のお前なんじゃねえか?」
はぁーと幽香は大きなため息をつく。
「あなたの寝場所はあの子達が遊んでいる部屋の隣よ。勝手に布団引いてさっさと寝なさい」
ニヤニヤしながらみてくるぬらりひょんの視線が気に入らなかったため、幽香はぬらりひょんを寝させようとした。
「そうじゃな…じゃあワシも寝させてもらうかな…」
「お休み幽香」
「はいはい」
そう言ったあとぬらりひょんは寝室に向かった。ずっと酒を呑んでいたから既に眠たかったのかもしれない。
「………」
「…違うわ。貴方はなにも知らない。…本当ならこんなこと言ってくるやつは串刺しなんだけど…」
「酔っ払いの戯言として受け取っておくわ」
朝
「………」
ドスンッッ!!
「………ぐはっ!」
「な、なんだ…!?」
「いつまでねてるのよー!!朝ごはんできてるわよー!!」
ぬらりひょんが寝ている上にチルノが乗りかかってきた。
「…おめー、もっと優しい起こし方ってもんがあるだろ…」
「幽香がこうしたらおきるっていってたからこうしたんだー!」
「あ、あいつ…」
「とりあえず早くきなさいよー!」
「ああ…わかったよ」
「朝飯まで用意してもらって悪りぃな」
「一人分を作るついでよ」
食べながら話をしていく。
「チルノ達は今日どうするんだ?」
「私達は今日は寺子屋に行く予定です」
「えー!寺子屋ー?聞いてないよ大ちゃん!」
「聞いてないも何も行かなくちゃダメでしょ…」
呆れる大妖精。そしてチルノは行きたくないようだ。
「その寺子屋ってのはどこにあるんだ?」
「人里よ。私も買うものあるし今日行こうかしら」
「んなら、一緒に行くか?」
「ひ、1人でいくわよ!貴方はこの子達と行きなさい!」
「ふぅ〜ん、つっても人里は前行ったんだよな〜。でもあん時は急いでて全然見れなかったしな」
ブツブツ独り言を言っている。
「よし!ワシも寺子屋にいくか!」
「え?ぬらりひょんもくるの?」
「なんじゃ、ダメか?」
「そんな事ないですよ!慧音先生も歓迎してくれると思います!」
「へへッ、じゃあ飯食べたら行くとするか!」
ぬらりひょんはそうして寺子屋にいくことを決めた。
「本当にお主は一緒にこんのか?」
「当たり前でしょ。…花達に水をやってから行くわ。貴方達とはもう会わないかもしれないわね」
「そうか…でも、またいつかくるからな!そん時は歓迎してくれ!」
「…考えておくわ」
「幽香ごはんありがとー!!」
「お皿すいませんでした!」
「いいわ、気をつけて行きなさい。」
「じゃあしゅっぱつするわよ!2人共、あたいに続けー!」
「それじゃあな幽香!また会おうぜ!」
手を振りながら3人は走っていった。途中でチルノが転けたが、なんの問題もなさそうに向かった。
「中々濃い日だったわね…」
でもたまにはこういうのも悪くないか。と小声で呟きながら、幽香は花に水をやっていた。
はい、第9話でした。
これは幽香…なの…か?と思った方、すいません。
でも書いててこういう幽香もいいなって思いました。
ではここでおわります。お疲れ様でした。