各作品のパワーバランスは「ストナーサンシャインを食らってもピンピンしているサザビー」や「宇宙怪獣に生身でトドメを刺すキリコ」ぐらい無茶苦茶ですんで、深く考えないでください。
・結城晶氏率いる日本代表チーム、KOF優勝!
第三回キング・オブ・ファイターズで、結城晶氏率いる日本代表が見事優勝した。前大会は、ケン・マスターズ率いるアメリカ代表チームに決勝戦で惜しくも敗退、準優勝という形になったが今大会では雪辱を果たす形となった。先鋒であるドモン・カッシュ氏がアメリカチームのテリー・ボガード氏とチボデー・クロケット氏の2名を破ったがケン・マスターズ氏に惜敗、中堅である剣桃太郎氏がケン・マスターズ氏に勝利し堂々の優勝を飾った。今回の優勝に際し、ドモン氏は「最後の最後で詰めを誤った。まだまだ修行が足りない」、剣氏は「俺だけではなく、俺たち全員で導いた勝利だ」、結城氏は「決勝戦で出番がなかったのは少し残念」と語る。また、剣桃太郎氏が在籍していた男塾の塾長である江田島平八氏は「あやつならば当然である」とコメントしている。
「おっ、スゲーな。日本がKOF優勝だってよ」
「あの面子なら優勝間違いなしだろ」
「中国チームは準々決勝で敗退なのよね……こうなったら来年は私も出ようかしら」
日本の勝利を喜ぶコウタローと一夏の後ろで、鈴音が不満げに呟く。
「いやー、鈴でも難しいんじゃないか……?」
「何よ! これでも師匠からは「お前の腕なら並みの男性格闘家でも問題なく相手取れるだろう」ってお墨付きを貰ってるんだからね!!」
「そういや、鈴の師匠って……」
「王大人!この新聞記事にも出てる江田島平八さんの親友でもあるのよ」
誇らしげに胸を張る鈴音、その胸は平坦だった。
・未確認生命体、再び出現。特捜ロボジャンパーソンにより制圧される
数年前から姿を消していた未確認生命体が、東京都新宿区で再び発見された。この未確認生命体は、近くをパトロールしていたジャンパーソンによりすぐさま鎮圧されたため、負傷者こそ出たものの死亡者は出なかった。今回の件を受け、警視庁は「未確認生命体に対しての警戒を引き上げ、解散した対策チームを再び結集する」との声明を出している。また、民間からも協力者を広く募り日本が一丸となって未確認生命体の脅威に対抗する姿勢を見せた。
「またグロンギが出てきたのか……それにしても、ジャンパーソン、何回見てもカッコいいな」
「フッフッフッ……一夏。これを見てみろ」
「っ!? コウタロー、それって……!!」
コウタローが財布の中から一枚の銀色に輝くカードを取り出しそれを見せると、一夏の顔が喜色に染まった。
「JPカードじゃん!スッゲェ、本物かよ!?」
「本物だ!ジャンパーソンがパトロールの最中に偶然見かけてよ、サインの代わりにこれをくれたんだ」
「マジかよ……くっそー、羨ましい」
「嫁に師匠、このジャンパーソンと言うのは何者だ?」
横からぬいっとラウラが顔を見せる。
「このジャンパーソンってのは、警察が総力を挙げて開発したロボット刑事だ」
「たしか、俺が産まれる前から活動してるんじゃなかったか?」
「そうだな。それどころか、千冬姉が産まれる前から活動してるはずだ。でも、時代とともに常にパワーアップを重ねてるんだぜ!確か、最近のパワーアップじゃ束さんも開発に協力してた筈だ」
「そう言えば、姉さんすごい喜びながら電話してきたな……」
・対魔忍、またしてもストライダーズに遅れを取る
殺人や麻薬密売、売春などの温床である東京キングダムのトップ、エドウィン・ブラックをストライダー飛竜が単身討伐し、イタリア政府から要請を受けたジョルノ・ジョバァーナ氏が不死性の問題を解決した。また、エドウィン・ブラック以下の指名手配犯はハンターオフィスに在籍する著名な賞金稼のはんた氏とドラムカン・スミス氏が討伐した。今回の件で主要メンバーを丸々失った東京キングダム及びノマドは事実上壊滅、またしても対魔忍の面子が立たない形となってしまった。また、指名手配犯のこの件に関して対魔忍代表の井川アサギ氏は「内部から破壊工作を行おうと思っていたのに、これでは私達の面目がたたない。少しは足並みを揃えられないのか」とストライダーズに対してコメントしたが、これに対し当の本人である飛竜は「だから貴様は飼い犬なのさ」と、ドラムカン氏は「動きが遅すぎるから先を越される」と辛辣に返している。ジョルノ氏は「彼はもう『死なない』から『死にたくても死ねない』に変わってますよ」とコメントしている。なお、今後東京キングダムの跡地は「国内のデビルハンターの演習場として管理する」と日本政府が声明を出している。エドウィン・ブラックにかけられていた1億ドルの懸賞金はストライダーズの運営資金になる模様。
「あー、やっぱ飛竜か」
「飛竜じゃ仕方ないな」
「このストライダー飛竜と対魔忍アサギという方は?」
馴染みのないセシリアが、コウタローと一夏に質問を投げかける。
「ストライダーズと対魔忍ってのは、両方とも忍者が前身の組織だ。んで本来はストライダーズは暗殺組織で、対魔忍は悪魔や妖怪に対する霊的防国組織だったんだけどよ……」
「飛竜を筆頭としたストライダーズが堂々と真っ昼間の街中から戦闘を行うから裏も何もあったもんじゃなく、それで対魔忍はそのストライダーズを始めとした他の組織にいつも先をこされるもんだから、対魔忍はただのお飾りみたいになってるな」
「カオス・アリーナって所はフリンとナナシ、それとリヒターとダンテってやつらが組んだデビルサマナー連合に壊滅させられたんだっけか」
「というか、ストライダーズもそうだけど、飛竜が強すぎるんだよ。こないだの『イギリスバイオテロ事件』にも飛竜が向かって『最後の大隊』の殆どを倒したって聞いてるぞ」
「あの未曾有の大事件にも!?」
地元で起こった大事件にも飛竜がいたと聞き、驚きを隠せないセシリア。
「マジだって。海外ニュースの特集でヘルシング機関代表のインテグラが「ニンジャのせいでアーカードの出番が大してなかった」って言ってたし」
「婦警が「ニンジャ怖い…」とも言ってたな」
「そう言えば、そのような事も言ってたような……」
記憶を辿りながらセシリアが呟く。
とりあえず、実験室のフラスコのようなこの世界は今日も混沌としていた。