ハーイ、皆様こんにちは。こちらコウタローです!ただいま私はIS適正検査会場に来ています!織斑一夏ことワンサマーくんがISを起動できたから、国の方はもしかしたらと思って日本全国の中3男子を対象に検査してるみたいなんだ!
そうだよ、俺も中3だよ。ワルイかよちくしょう。
『さっきからうるさいっぽい!電波を送るのはいいけど、文句は乗せないでほしいっぽい!』
『すいません』
夕立に怒られてしまった。
『……そんなに暇っぽい?』
『もう2時間ぐらい並んでる。もう順番来るからそろそろ終わるけど』
『それは大変だったっぽい』
検査自体はすぐに終わるから列が動かないってのは無いのだが、とにかく人が多かったのだ。コミケ並みの列だった。
『なぁ、夕立』
『なーに?』
『もうこの場にいる人間全員取得しちゃっていいかなぁ?』
『後々が面倒になりそうだしやめるっぽい』
『だよなぁ』
肩をガックリと落とし、露骨に落ち込むコウタロー。
ちなみにこの会話、先ほど夕立が言っていたように電波、所謂テレパシーで行われているので、はたから見たらコロコロと表情が変わりジェスチャーを繰り返しいるだけなので、見てて気持ち悪い。順番は一番最後なので、あまり注目はされてないが。
『そう言えば、人も合成素材になるっぽい?』
『なるよ』
『……やっぱり1人か2人くらいならいいっぽい。でも。そこではやらないほうが……』
『んじゃ、後で適当にどっかから取得しておく』
この主人公、人命と言うものを軽視しすぎている。
『そういや、夕立は何やってんの?』
『メタルマックスリターンズ』
『え?竜退治はもう飽きちゃったぽい?』
『飽きる以前にやってないっぽい』
どうやら、夕立は家でレゲーをやっているようだ。しかし、今時スーパーファミコンとは……
「ハイ、次の人」
「君で最後だからさっさとしてよ」
「アッ、ハイ」
そうこうしている間に順番が来たようだ。さっさと触って終わらせてしまおう。
前に並んでいた人に倣い、目の前のISに触れる。
(取得してェ〜)
「ブリンクで増やして取得しちゃダメかなァ」とか「ISコアを分離させたら何が出来るのかなァ」とかそんな事を思いながら触ってみると。
「うおっ、まぶしっ」
触ったISが光り出し、気がつくとその見にISを纏っていた。
「「「な、なんとぉーっ!?」」」
検査員の女性二人と、他でも無いコウタローの叫びがシンクロして検査会場に響いた。
「えっ、なんで!?君男の子だよね!?」
「見ての通りですけど!?」
「えぇ……えぇ〜〜〜?」
混乱する三人、とりあえず検査員は上に報告し、その上は国に報告し、こうして国内で二人目の男性操縦者が見つかった。