【更新休止中】Fate/ぐだ×ぐだOrder 〜要するにぐだこがぐだおを呼ぶ話〜   作:藻介

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ここで一旦少しの間、監獄塔から離れて、ぐだ男にまつわる四つの幕間を挟みます。
作家組(主にシェイクスピア)の宝具の効果でぐだ子も見ている体で。


幕間1 天才の述懐

 マシュ・キリエライト。

 

 ロマニ・アーキマン。

 

 西暦2016年12月31日。以上二名の犠牲を以て、人理修復は完了した。

 

 

 ——————

 

 

 その数行を書き終えるまで5秒も使わなかった自分に、内心嫌気がさしていた。

 2017年、1月1日。特別顧問室。

 あの最終決戦で出た被害は、たった二人の死亡だけではすんでいなかった。

 メインコンピューターはオーバーフロー寸前、サブは用意していたおよそ八割が買い替えを余儀なくされ、炉心に至っては安全棒が今朝点検に向かった時点ですでに解け落ちていた。よく持ってくれたと心から感謝の気持ちでいっぱいだ。

 また、そんな暖房器具どころか、電気椅子かなにかの拷問器具と化していた機材に、異次元からの襲撃にも負けずに頑張っていたスタッフたち。彼らの負傷も無視できない。全員、必要な処置と有休を命じて医務室に放り込んだ。

 だから、それほどまでに、あの戦いは激しかったのだから、たった二人の犠牲だけで済んだことに、本来ならば喜ぶべきなのだろうが。

 今の私、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチは、そういう気分ではなかった。

「まったく、弱くしてくれたもんだよ。なあ、どう責任取ってくれるんだい? ロマニ。マシュ」

 思い背中を背もたれに預ける。何の気なしに上を見上げ、天井に下がる我が発明品の1000分の1スケール模型を眺めた。神秘が無ければ、ろくに飛びもしない欠陥品を。ぼうっとした思考、その聴覚野にコンコンと、ドアのノック音が入った。もちろん、万能の天才たる私には相手がだれかなんて顔を見るまでもない。

「どうぞ」

「失礼します」

「まだ安静にしてろっていわなかったっけ? 立香くん」

 振り返れば、やはりそこにはあいまいな笑顔を浮かべた黒髪の少年。今作戦一番の功労者、藤丸立香の姿があった。

 頭部にぐるぐるに巻かれた包帯に、骨折した左足を支えるための松葉杖。それを持つ左の腕には私特製の魔力(オド)を内へと流す聖骸布が縛り付けられている。またも魔力の使い過ぎで壊死した身体の回復を早めるためだ。

「ごめん。なんか眠れなくて」

 そんな見るのもためらわれるような痛ましい姿で、なんのことはないといい張る。

「だからって、医務室を出てきていい理由にはならないよ」

「だって、退屈で」

「では次の巡回当番、清姫かナイチンゲール、もしくはブリュンヒュルデ辺りにまかせようか。少しは刺激も出るだろう」

「すみませんでした! それだけはマジで勘弁して下さい! その人たちが来たら医務室が完全に心霊病棟と化すから!」

「よろしい。では速やかに戻りたまえ」

 はーい。と、うだつの上がらない声を上げた彼が、松葉杖を不器用にあっちこちについては、何とか出口にたどり着くのを、私は見ていた。最後に、彼はドアの前でこちらを振り返り、

「ダヴィンチちゃん」

 そう呼んだ。

「なんだい? 立香くん」

「私、このケガが治ったら旅に出ようかなって思ってるんだ」

「そうかい、行っておいで」

「うん」

 それが、彼が私についた最後のウソになった。

 

 

 ——————

 

 

 2017年12月31日。

 

「ハッ」

「何がおかしいんです?」

「そりゃあ君、これが笑わずにいられるかい? せっかく守り上げた人類史は、こうもまた容易く奪われるもんなのかってさ。ほんと、いやんなっちゃうくらいに」

 それもそうですねぇ。と、目の前の彼女は心底楽しそうに笑っていた。

 今年の頭から来ることは確定していた査察団。それと新所長。26日、ついに彼らはやってきてそこからは尋問に次ぐ尋問、カルデアの組織としての強度も、これ以上ないくらいにそぎ落とされた。とどめに投入された謎の武装集団。

 何人守り切れただろう。彼らは無事、脱出できているだろうか。その後の再就職がうまくいってくれることを、今は頭の片隅で切に願うばかりだ。

「さて、ここにいるのも重症の貴方一人だけ。いかに万能の天才といえど、ここからの逆転は不可能。と、いうわけで、ちゃっちゃと霊基グラフ、渡してもらえます?」

「ああ、それならほら、そこのデスクの上さ。持っていくといい」

 こちらに向いていた銃口がわずかに揺れた、といっても、大した隙にはなっていなかったけど。

「やけにあっさりしていますね」

「疑うのかい?」

「いえ、別に。(わたし)たちの目的は、貴方達の無力化ですから。英霊なき抑止など意味はない。使える者のいない霊基グラフなら、偽物だろうと本物だろうと、結果は変わりません」

「そうかい。それでも持っていくなんて、ずいぶんまじめなようだ。そういうところはオリジナルと変わらないようだ。安心したよ、タマモナインの一人の誰かさん」

「……ええ、(わたくし)も安心したところです。レオナルド・ダ・ヴィンチ。貴方はやはり、警戒に値すると、たった今確認ができましたから。それでは——さようなら」

 銃声。金属が霊核を貫く鋭い冷たさ。私が瞳を閉じたのを確認して、彼女、タマモヴィッチの気配は本物の霊基グラフと共に去っていく。

 もはや、無用の長物となったそれは、きっともう誰にも読み解かれることはないのだろう。ただ一人呼び出せるマスターは消失し、触媒も失ったここは、襲撃するまでもなく彼らの脅威でも、なんでもなかった。

「…………ごめんよ、ロマニ」

 君の残してくれた光を私は手放してしまった。気づいた時には、立香くんは医務室から消えていて、同時に円卓も紛失。状況から考えて、きっと彼が持って行ったんだろう。まあ、いいけどさ。

 それでも、予兆があったにも関わらず止められなかった。それは明らかに私の落ち度だ。

「ごめんよ」

 誰も聞く者のいない廃墟の中で、私は消えるまでの暇を謝って過ごした。




所変わってデットヒートサマーレース

~マシンパーツ集め、対バーサーカー~


フレンド水着ネロ「でゅあーん、でゅあーん、はっなびがドーン!」

メイドオルタ「食べたアイスの数など覚えていない」

フラン「あついから、さっさとしまつしよ~」

敵陣ど真ん中にいるX「私以外のセイバーぶっ飛ばす!!!」


Xにぶっ飛ばされているエネミーの皆さん「「「(解せぬ)」」」

ぐだ「もう慣れたから、つっこまんぞ」

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