【更新休止中】Fate/ぐだ×ぐだOrder 〜要するにぐだこがぐだおを呼ぶ話〜   作:藻介

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はじめまして、他の小説投稿サイトでいくつか書かせてもらっている者です。
この小説はそちらでUBWのアーチャーみたく、人理修復後のぐだおを冬木クリア後のぐだこが呼んだらどうなるか、という思いつきから勢いで書いたのです。一応最後までの構想はありますがなにぶん勢いで書き始めた物なので、続くかどうか分かりません。
それでもお楽しみいただければ幸いです。



プロローグ

 なぜだ、なぜこうなった。

 目の前を歩く実に快活そうな少女。その印象を裏付けるように、左でくくられた髪の一房が緋色に輝き揺れている。彼女が今回のマスターらしい。

 そこまではいいとしよう。だがさっき、彼女はなんと言った。

「あ、そうそう。ここには他にもサーヴァントがいるから、自己紹介はそこでよろしく」

 他にもサーヴァントがいる、だと? 待て、つまりそれは……、いやいや、早まるなオレ。世界は広い。生前何度も、それこそ嫌になるくらい思い知らされたじゃないか。

 そうだ、一つの陣営に多数のサーヴァントがいるという状況イコール、あの世界だと決まったわけじゃない。まだだ。まだ諦めるな。

「みんな、新しいサーヴァントがきたよ」

 その一言とともに入った一室では、

「ねえダーリン、次どしよっか?」

「バカ、おまえは顔に出ちまうんだから、何も考えずにやった方がいいんだよ」

「本当よね。まだそっちの方がむやみと高い幸運を有効活用できるわ」

「そんなことはいいから、早く引いてくれないかしら。……はぁ、どうせやるなら、少女とやりたい。血を賭けの対象にして」

 名だたる英霊たちがババ抜きに興じていた。

 何やってんだ、月の女神に裏切りの魔女に伝説的殺人鬼。

 そう思った瞬間、トランプに向いていた(アルテミス以外の)目線がこちらに向いた。心の声でも読まれたか?

「あらマスター、来ていたの。ところでそちらの方はどなた?」

 とは裏切りの魔女。

「メディア、紹介する。こっちはルーラー、今さっき召喚に応じてくれたサーヴァント。真名は……、あ、聞くの忘れてた」

 手刀一閃、マスターの頭上に綺麗に決まった。

「全く。貴方のひたむきな努力は別として、そういうマスターとしての基本はまだ身についていないのね」

「う、ごめん」

 傍らで縮こまるマスターをよそに、こちらの顔を伺う裏切りの魔女、もといメディア。

「今回ルーラーのクラスで現界した、真名はシェリングフォード。シェリングフォード・ホームズだ」

「シェリングフォード……、余り聞かない名前ね」

「だろうな。オレは本来英霊のなりそこない、その象徴のようなものだからな」

 へえ、とメディアが曖昧な返事をした。その時、背後でドアの開く機械音がする。

 オレがどうしようもなく悟ってしまったのはこの時だ。

 分かっていた。

 マスターの着ている全身白ずくめの懐かしい服。それをそのまま写したような、近未来的な、それでいてどこか残酷なまでに暖かい施設。そして多くの英霊を従える一人のマスター。

 分かっていた。けれど、最後まで否定した、いや、否定し続けたかった。

 でも、しょうがない。彼女がいるということは、間違いなく、ここがあの世界だということの何よりの証拠じゃないか。

「すみません。マシュ・キリエライト、三分の遅刻です」

 

 

「えっと……、そちらが今回、新しく来てくださったサーヴァントの方でよろしいんでしょうか」

 とりあえず、首肯。

「初めまして。マシュ・キリエライトです。クラスはシールダーです。よろしくお願いします」

「シェリングフォード・ホームズ、クラスルーラー。ルーラーと呼んでくれ、キリエライト」

「え……!」

 マシュが目に見えて萎縮する。

「ミ、Mr.ホームズ、お会いできて、光栄です!」

「あれ?マシュ、ルーラーのこと知ってるの?」

 とはマスターの少女。立ち直りが早くてなにより。

「はい、先輩。シェリングフォードといえば、コナン・ドイルがホームズにシャーロックと名付ける前に、仮につけていた名前です。まさか英霊となっていただなんて」

 そこからマシュによるホームズ談義が展開されたのだが、これは割愛しよう。ただ一つオレが言えることは、目の前の少女は紛れもなく、かつてこの身を預けた彼女なのだということだ。

 そして数分、落ち着いた頃合いを見計らってオレが口を開いた。

「解説どうもありがとう、キリエライト。だが、買いかぶられてもらっても困る。

 オレという存在はこの世に数多存在した、無数の実在、非実在の探偵たち。その“なりそこない”の象徴だ。いわば、出来損ないの英霊と言ったところだ」

 それでも、というマシュ。その続きを彼女が話す前に獣のような声が割り込む。見れば、青いフードを被ったキャスターらしい男が、上半身裸で螺旋状の剣を持った英霊の隣に立っていた。

「それで、てめぇは何ができるってんだ。出来損ないの英霊さんよ」

「基本は気配遮断と真名看破による、敵情視察と言ったところだろうな。光の御子、クー・フーリン」

 フードの奥で眉がひそめられた気がした。

「あの、いいですか。Mr.ホームズ」

 とはマシュ。

「キリエライト、オレはシャーロックではない。できればルーラーと呼んでくれ」

「分かりました。ルーラーさんは戦闘においては何をするのですか」

「ああ」

 どうやら、この場にいる(アルテミス除く)全員が気になっているようだ。少し頭をかき、それから口を開く。

「オレは戦闘では余り役に立たない三流サーヴァントだ。精々、後ろからガンドやら短刀やらを投げつけて、牽制するのが関の山だろう」

 右手の甲を確認する。よし、ちゃんとある。

「だが、それは“オレが”戦う場合だ」

 オレの周りを魔力が渦巻く。

「たとえなりそこないでも、探偵としては不服なんだが、オレの本質はこっちだ」

 手の甲に刻まれた紅い印が輝く。オレの宝具の一端、令呪。

「マスター!」

「何?」

 うむ、こんな状況下でも落ち着いているのか。メディアはああ言っていたが、案外マスターとしての素質はあるのかもしれない。

「ハンバーガーを1ダース頼む。早急にだ!」

「へ?」

 まあ、さすがにこれにはそう反応するよな。彼女の毒気の抜けた表情を背に仕上げに入る。

「来てくれ、セイバー!」

 その掛け声と共に魔力の奔流が形をなしていく。それは徐々に人の形となり、最後、もやが晴れた後には黒い聖剣を携え同じく黒い衣服を身にまとった少女が現れた。

「問おう、貴様が私のマスター……、なんだ、貴様か」

「ああ、久しぶり……でもないか。とりあえず、呼び出しに応じてくれてありがとう」

「で、敵はどこだ。あのどこぞで見たキャス子か。それとも……、ほう、これはこれは、光の御子ではないか」

 セイバーの顔にとても悪い笑顔が浮かぶ。なんとなく察しがついたので先回り。

「セイバー、それ以上言ったらハンバーガー半ダースに減らすぞ」

 マスターの方をチラと見る。すでにハンバーガーは準備できているようだ(早いな)。

「そうか、それは私としても都合が悪い。約束しよう。たとえ口が裂けても、貴様があいつと契約するなりすぐさま破棄したことは、たとえ目の前にナゲット5ダースを積み上げられたとしても言うまい」

 その瞬間、その場の空気が凍る音がした。その静寂から最も早く脱したのは、やはりというかなんと言うか、光の御子、もといクー・フーリンだった。

 彼の多少は落ちていよう筋力がオレの胸倉を掴む。そして「てめぇ、表に出ろ」とかなんとか罵詈雑言を浴びせてくる。

 そのほとんどを(これまた便利なことに)私の耳は聞き流していたが、カツカツというヒールの音だけは逃さなかった。セイバーだ。

 見れば、主人がこんな状況に陥っていて、あまつさえその原因を作ったにも関わらず、私のマスターの手からハンバーガーを受け取っている。それもちゃっかり1ダース。そして自ら座に還りやがった。オレはここに、あの名言のなりそこないを叫びたい。

 セイバーーー‼︎

 もう誰でもいい。マスター、マシュ、助けてくれ。

 そうして求めた助けは、意外なところから現れた。

「あれ、なんか盛り上がってるなあ。じゃ、ぼくはもう少し後で改めさせてもらおうかな」

 オレは迷わず、その肩を掴んだ。

 

 

「さてと、じゃあ改めて、ようこそ人理継続保証機関カルデアへ。我々はあなたを歓迎します。Mr.ホームズ」

 かつて、ここではない別のカルデアでオレを送り出して来た管制室。その前を素通りし、すぐ隣のドクタールームーー彼曰く、前のところは吹き飛んでしまったから、急遽ここにあった空き部屋を再利用したとのことらしいーーに入り、彼はそう切り出した。

「かしこまらなくてもいい、それにオレのことはどうかルーラーと呼んでくれ」

 実に気弱そうな面構えだ。一体、その裏にどれだけの思惑を巡らせていたのか。それをまた、改めて確認する日が来ようとは夢にも思わなかったが。

「ロマ二・アーキマン」

 表情がとても親身なものに切り替わる。まるでトランプの表と裏のようと言ったのはどこの悪魔だったか。

「いやだな。ぼくのことも、気軽にDr.ロマンと呼んでくれて構わないよ。他のみんなも、大抵そう言ってるし」

「そうか、夢見がちなのだな、ドクター」

「あぁ、なんで英霊の僕に対する評価ってこうも辛辣なんだろう」

 思わずほくそ笑む。実際、その由来を知ってる上で言ったことは黙っておく。

「さて、君とこうして二人きりの場を設けたのは他でもない。

 君はいったい、何者だい?」

 入れてくれた紅茶を一口すする。今のオレの半身曰く、茶葉はいいものを使っているが淹れ方が甘い。

「どうせ監視カメラの映像で見ていたのだろう」

「おや、さすがに目ざといな」

「でなければ、あんなに早く大量のハンバーガーを転送できるはずがない」

 少なくともあの部屋には四つ、うち二つは魔力計付きの隠しカメラがあった。

「そうだ。僕たちはあの部屋で君がやっていたことを見ていた。あれは余りにも規格外だ。

 キャスターでもないサーヴァントがどこからともなく、他の英霊を呼び出す。そんなことが簡単に起きてしまっていいはずがない」

 さらにもう一口紅茶をすする。うむ、やはり半身が生理的に受け入れてくれない。

「もう一度聞こう。ルーラー、君は一体何者だい?」

 オレに問いかけるドクターの表情はどこと無く、焦っているように見えた。全く、質問内容と態度が食い違っているぞ。まあそれも当然のことかもしれないと思う。たとえ目の前の男の正体がアレでも、本質的にはメンタルが豆腐なのだから。

 であれば、ここで不確定事項を追加するのはよくないか。なら……、

「そうだな、確かに普通なら英霊召喚にはそれなりの手順と代償がいる。とても一小節の文言と少しのジャンクフードで呼べたりはしない。だが……」

 右手のにはめられた手袋ーー本来は指紋を残さないようにする程度の、さして特別なものでもないーーを外し、その甲を見せる。

「これは……!」

「そう、“令呪”だ

 オレは生前、とある聖杯戦争に参加したマスターだった。そこでのとある功績が讃えられ、英霊となった。とは言っても、なりそこない達の依り代という迷惑極まりない立場ではあるがね」

「じゃあ、これが君の宝具。しかし、過去に聖杯戦争でそんな大事件が起きたなんて話、いやそもそも、聖杯戦争自体大事件だが、聞いたことも」

「それは簡単だ。ドクター、並行世界という概念は知っているな」

 ドクターは何も言わず首を縦に振った。

「オレはこことは別、合わせ鏡のように連なる可能性の一つ、その並行世界で起きた聖杯戦争でのマスターだった」

 その話に彼はしばらく口をつぐんでいたが、次のオレのイタズラ心から出た言葉で、ついに驚きを隠せなくなってしまった。

「ああ余談だが、オレはさっきのセイバー以外にもサーヴァントを呼び出せる。いや、これは正確ではないな。今回のマスターの魔力容量からして、同時に現界させるのは三体、宝具解放はせいぜい一体が限界だろう」

 ああ、これがいわゆる“開いた口が塞がらない”というやつか。そんなドクターを尻目に紅茶の残り一口を飲み干す。うん、今度キャットにでも淹れてもらおうかな。

「さて話は終わりか。ここに来させたのは、魔力の供給元をここの電力と繋げる意味合いもあったんだろう。全く、今回のマスター、というよりは環境か。不気味なくらい合っているな」

「待って」

 立ち去ろうとしたオレをドクターが引き止めた。

「君は一体、そもそも、一人のマスターが複数のサーヴァントを同時に使役するなんて」

「さあな、案外、他のマスター達から令呪をかっさらっていたのかもしれないぞ。それにーー

 ーー複数のサーヴァントを使役しているという点においては、今回のマスターも似たようなものだろう」

「それは、そうだけど……」

 全く、ここで口ごもるなんて、どこの世界でもチキンはチキンか。

「ロマ二・アーキマン! シェリングフォードでも、その他無数のなりそこない達でもない、オレ個人として忠告する。

 おそらくだが、あのマスターはきっと死後、英霊となるだろう」

 眼を見開き、口を半開きにするロマ二・アーキマン。

「そしてその原因を作るのは他でもない貴方だ。さっきオレに言ったな、“君は一体何者なのだ”と。なら、もしそれを彼女に聞かれた時、貴方はどう答える」

「そんな、僕は……」

「それを恐れるなら! 後に遺される者がどう思うか、考えて選択することだ!」

 ドクタールームの扉が開く。もう誰もオレを呼び止めない。

「すまないことをした、ドクター。つい激情に駆られてありもしないことを話してしまった。ここでのことは忘れてくれ。一応、オレの情報抹消スキルで記録は消しておくが、さすがに人間の記憶まではいじれないのでね。

 とりあえず、オレはカルデアの一員としてマスターとともに戦おう。では」

 背後で扉の閉まる音がした。去り際に彼がなんと言おうとも、その電子音で消えてしまっているだろう。

 思わず、壁にもたれかかる。服装に華美な装飾がついていなかったことを幸運に思う。

 ああ、分かっている、分かっているさ。オレが何をしようとも、ドクターは選択を変えはしないし、マスターとなった彼女はオレと寸分違わぬ方法で、世界を救う。そんなこと、言われなくても分かっている。

 それでもオレは、オレはーー

 ーーできる限りの命をこの手にすくった上で、この聖杯戦争を終わらせる。

 生前ふとした折に出会った、どこまでも純粋で、どこまでも真っ直ぐな少女の言葉を思い出す。

 ーー未来はいつだって、前にしかないーー

 たとえその先が火の海だとしても、オレの望む未来もやはり、前にしかないのだろう。ならば進め。例え這ってでも掴んでやる。

 しばらくそんな、ごく普通のことを考えた後で立ち上がった。

 まずは自室でキャットに紅茶を淹れてもらうことから始めよう。

 




チョコ集めでノッブとか沖田がでてるところで起きた出来事in私の脳内

金のちびノッブ「ノッブ、ノッブ」
チノ「あなたはココアさんではありませんね!」
ここあ?(沖田)「な、なんのことでしょ〜〜」
チノ「とぼけてもムダです。なぜなら本物のココアさんは、ここにいるのですから」
宮本武蔵(CV佐倉綾音)「?」ザシュッ
デカノブ「ノブ〜〜」
ココア(本物)「チノちゃんそれ違う人ー!」

ぐだこ(これが中の人ネタか)
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