第十班SIDE
ここは霧隠れの里。ここにいるのは、玄間と天間を除いた第十班の3人と転生者がいた。
「まさか、期待の新星、氷河輪廻に会うとはね…」
「期待なんて照れますね…ふふふ、雷遁女神さん。」
「アール上忍!こいつは!?」
「氷河輪廻。水影候補の1人で、霧隠れでも水影と並ぶくらいの実力者とまで言われている。」
「水影と並ぶくらいの実力者!?」
「いい?絶対に自分の身を守りさない!私がやるから安心しなさい!」
「はい!わかりました。」
「さて生徒とのお別れは済んだか?(正直、雷影に勝った相手とは戦いたくはないね…となればあいつらを人質に取れば勝てるか…だけどあの外道と同じことをするのはね…)」
「そっちも下半身とのお別れは済んだの?」
「そうか…なら簡単に逝かせてやるよ!!」
輪廻は挑発するが、逆にアールの挑発に乗ってしまった。
「酸遁・百花酸輪!」
酸遁とは即ち酸を扱える血継限界だ。鉄をも溶かす水を扱えると言うこと。しかしそれだけだ…だが少ないチャクラでも、どこでも使えると言う便利性がある。例えば胃の中の酸を増やして吐くなどのことは容易いことだ。
ちなみに百花酸輪と言う技は酸性雨を対象者にむけて降らす技であるがその酸の濃度は胃の中の酸と同等だ。
「遅い!雷遁・五指稲妻球!」
アールは百花酸輪をよけ、五指稲妻球を放つが輪廻に避けられた。
そして体術合戦となり、お互いただひたすら相手にダメージを与えようとするが互いに攻撃しては防御して、防御しては攻撃しての繰り返し。
「凄い…これが水影候補…アール上忍と互角に戦っている。」
「いや、少しずつだがアールが押してきている。」
「はぁ、はぁ…(想像以上に強い。水影候補に選ばれる訳ね…)」
「くっ…(なんて化け物だ…雷影に勝ったのもうなづけるな。しかも幻術が効かない分こちらが不利!雷遁の鎧さえなんとかなれば…ん?そうか、良し!)」
その時、輪廻は作戦を思いついた。
「(何か考えついたか!?)」
「だぁぁぁー!」
その作戦とは…即ち突撃。しかし、これは馬鹿でも思いつかないような愚策である。それをアールは諦めたとみて三代目雷影が最も得意とした体術の構えにはいる。
「地獄突き二本貫手!」
二本の貫手が輪廻の心臓を貫き輪廻は断末魔を放つ…
「ぐぁぁ!この私がオリキャラ如きに…」
「輪廻が死んだ!」
「待って…確かめるから。…良し!確かに死んでっ!」
アールは死んでいるとエスとシロイの方をみて言おうとしたら輪廻の刀がアールの身体を貫いた。
「せ、先生!」
「な、何故、急所を貫いて動ける!?」
「あいにく、私は万華鏡写輪眼を持っていてね。イザナギと言う写輪眼を犠牲に自分に幻術を掛けて都合のいいことを現実に変える技を使ってね…イザナギのおかげでお前の雷遁の鎧を引っ込めるのを計算していた!」
「ぐぅぅ…!」
「さあ、私の火遁を食らうがいいわ!火遁・炎魔獄中劇!」
「あああぁー!!」
輪廻は刀に火をまとわせてアールの身体の中身を焼き尽くした。
「先生、先生!」
シロイはアールが倒れたことによってパニックになりただひたすらアールのことを呼んだ。
「無駄よ。もう死んだわ!あとは貴方達の番ね。」
「くっ…シロイ!逃げるぞ!」
「無駄だって♪貴方達も死んで貰うよ。」
「クソッ!万事休すか…(こんな時に玄間さえいれば…いや、俺は玄間を超える男!こんな時に立ち止まっていられる状況じゃないんだ!)ぅおおおお!」
「何!?」
「エス君…それって雷遁の鎧!?」
「あり得ない!なんで雷遁の鎧が…!」
「覚悟はいいな?氷河輪廻…俺の師匠を殺したことを地獄の底で後悔するがいい!地獄突き四本貫手!」
エスはそう言うと、輪廻ですら捉えられないスピードで動き輪廻の腹を突き刺した。
「舐めるな!小僧!酸遁・百花酸輪!」
輪廻は輪廻の腹を突き刺したエスの手を外し、百花酸輪を放つもエスの前には通用せずに終わった。
「地獄突き三本貫手!」
更にエスはそれのパワーアップをして輪廻の右腕をもぎどった。
「嘘だ!この私の腕がもげるなんて!いかに万華鏡写輪眼が一つになったとはいえ、いかにあいつが雷遁の鎧があるとはいえ、あんなチビに私が負けるはずがない!」
「アールのカタキだ!死ねぇ!!地獄突き二本貫手!!!」
エスは輪廻の心臓を目掛けて三代目雷影の技であり、自分の師の技でもあるアールの地獄突き二本貫手を放った。
「くっ…危なかった!」
しかし、輪廻はギリギリのところでかわしていたのだ!
「焼け死ね、天照!」
輪廻は黒炎の炎、天照を使いエスを殺そうとしたがもうそこにはいなかった。
「どこだ!どこにいった!」
輪廻が前、右を見ている隙に声が聞こえた。
「これで最後だ!地獄突き二本貫手!!!」
輪廻の後ろからそう声が聞こえてイザナギを使う暇もなく輪廻の最後となった。
しばらくして…
「先生を連れて帰ろう…」
「そうだな…だけど、こいつの死体も持ち帰るぞ。」
「なんで!?」
そのこいつの死体とは輪廻の死体だ。
「簡単なことだ。ケジメとして雷影様に報告するんだよ。カタキを討ったってな。」
「それもそうね…じゃ行こうか!」
こうして玄間の母アールは死んだが第十班にはそれ以上の収穫があったのは間違いない。
第十班SIDEEND
第三者SIDE
雷影の命により、玄間は滝隠れの抜け忍の角都と戦い、勝利した。その後、玄間は次々と小国を制圧。そして、後の三忍全員を相手に勝利した半蔵を追い詰めていた。
「この程度か…笑わせてくれる。山椒魚の半蔵がこんなにも弱いとはな…」
「はあ…はぁ…ぐっ…(なんて化け物だ。雲隠れにこんな子どもがいたとは…)」
半蔵は焦っていた。大の大人の三忍(誤字ではありません。)を相手に勝利をしたのにこんな子ども相手に勝てないのは恥ずかしすぎる。それによって逃げようにも逃げられない。プライドがあったからだ。しかし、子ども相手に死ぬのはもっと恥ずかしいとは考えなかった半蔵だった。
「これで終わりだ!」
「クソッ!」
「おやおや、いいところに遭遇しちゃったね。雨隠れの里の半蔵が子どもにやられそうになるなんて。クスクス…」
半蔵を侮辱する声と笑い声が聞こえてきた。その声に半蔵は嫌な顔をした。
「誰だ!」
玄間が不思議に思って声を出す。
「僕の名前は基地九。砂隠れの里の忍びさ。」
「残虐忍基地九!なんのようだ!!俺はお前を許さない!」
残虐忍とまで呼ばれるほど嫌われている基地九だったが珍しくそれに怒らないでスルーした。
「やだなぁ。僕はちょっと砂隠れのボンクラどもを殺して来たからそのついでさ。」
「なっ…そんなことしたら、抜け忍になることは確実だぞ!」
「大丈夫、大丈夫。僕は証拠隠滅して来たから。いや、まだだったね。君たちがこのことを聞いてたから僕が殺さなくちゃいけないじゃないか。」
「それは、ごり押しじゃないか?(ここまで、ごり押しして来る奴は前世含めて初めてみたぞ。…転生者かこいつは。)」
「うるさいね…じゃ、お前から殺してグフッ!」
そう言って基地九は殺気を出したが、玄間にとって余り効果はなく逆に不意打ちされてしまった。
「不意打ちとはずいぶん卑怯だね。」
しかし、基地九は八尾と並ぶほどのパワーの持ち主の相手に腹のダメージを受けたにも関わらずダメージが全くなかった。半蔵にしてもこのダメージによるものが大きい。しかし、玄間は冷静に解析をしていた。
「(なるほど、そういうことか。恐らく、こいつの能力は無限イザナギ。つまりイザナギの無限バージョン。イザナミがないとどうしようもないが万華鏡写輪眼は失いたくない…)」
「それじゃ、君の身体をバラバラにして君の故郷に返してやるよ!指一本一本まで丁寧にね!」
こうして玄間と基地九の戦いが始まった。
第三者SIDEEND