〜回想〜
これは光の国が出来た直後の頃。玄間は天間とは別行動をとりシロイと共に原作で音隠れの里と湯隠れの里の間の位置にあたる場所にきていた。そして、玄間は余りにも不自然な階段を見つけた。
「なあ、これどう思う?」
「罠かな?」
「一応、調べてみるか。影分身の術。…この階段の下を調べてくれ。十分後に戻れ。」
「了解、本体。」
玄間は影分身を出して階段の下を調べてさせた。
〜十分後〜
「異常なしか…行ってみるか。」
「ええ!?」
「だが万が一の事を考慮して戻れるようにしておこう。」
「どうやって?」
そう聞かれると玄間は四つのクナイをだし正方形になるように地面にさした。
「これは?」
「これは瞬間の扉と言う結界だ。クナイをさす事でその場所に戻れる術だ。」
簡単に言えば瞬間の扉は飛雷神の術の簡易版である。
「瞬間の扉…凄い。」
「さて、行くぞ。」
玄間たちが階段を降りてみると、広い部屋があった…現代風に言うならダンジョンと言っていいだろう。
「こんな場所があるなんて…」
「ここには色々な巻物や道具があるみたいだ。だがそれを守っている口寄せ獣がいる。そいつと戦って勝ったらそいつらは消えてその巻物や道具を手に入れることが出来る…例えば」
そう言って玄間はすぐ近くの宝箱に向かってその近くにいたネズミを殴った。するとそのネズミは消え、宝箱は開いた。
「と、まあ…そんな感じだ。それじゃシロイ、行くぞ。」
そうして玄間とシロイは次々と宝箱を見つけ巻物や道具を手に入れた。
しかし、またもや玄間とシロイは下に続く階段を見つけた。
「驚いたな…まだ下があったとは。」
「下があるんなら行くしかないでしょ?」
「その通りだ。行くしかない。」
その後似たような部屋を探索して更に階段を見つけた玄間達は下へ下へと向かっていった。
〜32階〜
巻物や道具は9階を過ぎた頃には上忍クラスの巻物と刀防具などの物となり、19階を超えたものは禁術の領域に入り、この頃から口寄せ獣も尾獣以下だが口寄せ獣の中では最強となった。
24階を過ぎた頃にはもう穢土転生や芭蕉扇など伝説に残る物があったりした。その変わり獣達は九尾ですら凌ぐ程の実力を持っていたが玄間は倒していった。
それ以降、獣達のレベルはほとんど変わっていないが、玄間達は獣達が弱くなって行くのを感じた。何故なら、この地下にいると頭が活性化しどのような戦い方をすればわかるのかと言うことを理解するのが速かったからだ。またパワー、スピードなども何故かすぐに上がっていったからだ。この時のシロイの強さは入った時の玄間と同じ位だ。しかし、玄間はそのシロイを子ども扱いしてしまうほどに強くなった。
しかし、それでも玄間はノブヨリに勝てるとは思わなかった。何故ならノブヨリは雷遁の使い手とわかっていたが玄間に風遁の強力な技がない為でもある。だからここまで玄間は滞在していた。
「まだ行くの…?」
「風遁の巻物がまだ弱いからな。母上以上の雷遁の使い手に会ったら絶対に負けると思ってもいい…」
「確かに、私の忍術の系統も風遁はあるから必要だけど…そんなに必要?」
「どこも雷遁が優遇されているから対策として風遁が必要なんだ。」
その通りだ。原作キャラ達は雷遁を使い手が多く技も強い。しかもデイダラの起爆粘土を封じることも出来たり、土遁で身体を強化した角都にも有効だった。
原作キャラで風遁の使い手と言えば主人公のナルト、テマリ、猿飛アスマ、ダンゾウ、大蛇丸、五代目風影我愛羅にそして四代目火影波風ミナトである。その他にもいるだろうがほとんどいないことがわかる。一方雷遁の使い手は、うちはサスケ、はたけカカシ、三代目雷影、四代目雷影エーなどの経歴チートキャラである。サスケはうちはの生き残りでカカシは白い牙の息子、三代目雷影は歴代最強の雷影と言われた。そしてエーはその息子でもある。雷遁使いは他にも優遇されているキャラが多い…逆に風遁キャラは経歴の優れたものはほとんどいない…
「言われてみれば…」
「そうだろう?だから雷遁対策の為に風遁を身につけるんだ。」
「じゃ、あれで今日は最後にする?あれで風遁がなかったらまた来ればいいんじゃない?」
「そうだな…あれで最後にするか!」
最後の敵は大神の八岐大蛇のような相手だった…
「土遁・龍弾丸!」
複数の土の龍が八岐大蛇に襲いかかる。
「ヴオオォォ!」
しかし兜に土と書かれた首はその叫び声だけで土の龍をボロボロにして首を降って砕いた。
「火遁・豪火球の術!」
しかし兜に火と書かれた一つの首が火を吐き、返り討ちにする。
「ならば…天照!」
これは流石に打ち消せない火なので八岐大蛇は受けざるを得なかった。しかしそれでもどんどんその受けた黒炎が小さくなり、消えた…
「なんかやばいな…今までの奴らとは桁が違うな…」
「そうみたい…」
玄間がそうぼやくとシロイも反応しぼやいた。
何故そうぼやいたのかは八岐大蛇が強すぎるのだ。油断していたとはいえ一つの首だけでも2人を相手に善戦をする位の強さを持っていた。
八岐大蛇はリーダーが火でそれから時計周りに土、毒、光、雷、水、風、闇となっており、2人はそれらの首を相手にしなくてはならないのだ。しかも何をやっても攻撃が通じない敵だった…攻撃が通じない理由は八岐大蛇の首が硬すぎるのだ、八尾を上回るパワーを持ってしてもかすり傷一つも出来ないのだ。しかも火がリーダーなのか天照やってもすぐに吸収されてしまう為に無敵と2人は思い絶望した…その時、声が聞こえた。
「どうした?神々に選ばれし者よ?それで我らに勝つなど腹ただしいわ!」
「誰だ!?」
玄間は声を荒げて質問をする。
「我らは今、お前と戦っている八岐大蛇よ。」
「八岐大蛇…?」
「そうだ。我らはあのお方の命によってここにいる。」
「何だって?」
「誰なの?」
シロイがそう聞くと八岐大蛇はこう答えた。
「それは我らを倒してから答えよう!心配せんでも我は倒されてもここに残るからな!」
八岐大蛇はそう言ってまた襲いかかってきた。
「(八岐大蛇の弱点…んなものないな。だがどうやって素戔嗚はこいつを倒したんだ?まてよ…酒だ!酒に弱いんだ!そうとなれば…)」
玄間は伝承を思い出し、米を水筒に入れた。
「ちょっと!玄間君!何をやってるの!?」
そんな声をスルーし、玄間は水筒の蓋を閉じた
「錬遁・熟成術!」
この術は米やフルーツなどを熟成させて酒を作る術であり8階の時に手に入れた術だ。玄間は最初は戦闘用の術ではない為必要ないと思ったが、後々酒をこっそり飲もうと考えて覚えたのだ。
「水遁・水龍弾の術!」
酒の龍が八岐大蛇の口へと向かっていく。しかし、現実は残酷で八岐大蛇はそれを避けた。そして火の首が口を開き火を吐こうとした。
「まだだ。」
玄間のその声に八岐大蛇は火を吐こうとするのをやめてしまった。
「っ!」
その時、八岐大蛇に酒が入った…
「これで王手だ。」
「グググ…」
火の首は急に飲まされたせいかその言葉しか言えなかった。
「さあ、一つ目だ。」
八岐大蛇の口に酒を見事飲ませた玄間は火の首にチャクラ刀を振った…
ドゴッ!
この音は玄間が酒を飲み酔っ払っているはずの八岐大蛇の火の首に、思い切り叩かれた音である。
そう、思い切り叩かれたと言うことは…酔っ払っているはずの首が酔ってないのだ。
「何故、酒を飲んでも効かない!?」
これに火の首が答える。
「甘いわ!たわけめ!!この程度で我らが酔うと思うたか!!!」
「まさか…酒が効かないのか?」
今度は土の首が答える。
「我らは素戔嗚にやられた時に酒の飲んで以来、あれを超える酒でない限り我らは酔うことはない。最もそんな酒はなかったがな…」
「(酒に飲んでも飲まれるな、とはいうが真逆だな…これは。だが、八塩折之酒はどうやって作ったんだ!?)」
八岐大蛇は酒にかなり強くなっていたことを玄間は頭に入れ考えるが中々思いつかない…
その時、土の首がシロイをなぎ払ったのである。
「きゃあああ!!」
これに反応できなかったシロイは悲鳴を上げ大ダメージを受けた。
「っ!シロイ!!」
「っ…げふっ、ごふっ!!」
「しっかりしろ!シロイ!!」
「ちょっと、休ませて貰うね…玄間君。絶対に勝ってよ…」
「わかった!だが死ぬなよ!」
「うん…」
その後シロイは気絶した…
「随分と卑怯な真似が出来るじゃないか…八岐大蛇。」
「笑わせるな。お前達忍びは卑怯と呼ばれても文句は言えん。ましてやここが戦場だったら死んでいるぞ。」
火の首がそう答えた。正に正論であり忍びは基地九程ではないが卑怯なことが望まれる。サムライのように正々堂々とした者などは忍びには向かない。
ましてや、原作のナルトは論外。感情で動く、正面から戦うなどのことをしている。ナルトが卑怯なことをしていたのはほとんどギャグだった。
「だがここまで来れたのはお前達で三人目だ。」
「誰なんだ…?その二人は…」
「良いだろう…その質問に答えてやろう。一人目は我らをここにおいた者だ。何千年前になるか?あのお方は偉大なお方よ…」
火の首がそういうと雷の首が二人目について答える。
「二人目はお前と同じ血の臭いがする…確か、いえはタラコか?」
「誰だそれー!!!」
雷の首のボケに玄間は突っ込みを入れた。
「何ベタなボケをかましているんだ…違うだろ。」
風の首が補正をいれさせようと雷の首にそういった。
「ああ、そうだったそうだった。はかはドコダだ。」
「だから、誰だー!!!」
玄間は再度雷の首のボケに突っ込みを入れた。
「もういい!我が答える!!うちはマダラだ。」
流石に雷の首に付き合いきれないのか火の首がそういった。
「本当か?」
急にシリアスな雰囲気に変わる玄間達だった。
「本当だ。最も、我らを倒そうとしたが返り討ちにしてやったわ!!クハハハ!!」
「(それもそうだ。何しろ弱点が酒なんてわかるはずないもんな…)」
「さて、お話はここまでだ。行くぞ!」
「(やむを得ん…氷炎呪界結界は使えないし、最後のあの手を使うか…)」
玄間SIDE
さて…あれをやるしかないか…だが理性を失うとなるときついかもな。
「う…うおおおおおお!!」
「何だ!?」
「うろたえるな馬鹿者、あれはハッタリだ。」
「それはどうかな?はああああああああ!!!!」
「まさか竜魔人なるとはな…だがその程度では我らを倒せんぞ。」
そう、俺がやったのは竜魔人だ。だけどそれ位で八岐大蛇は倒せないことはわかっている。だからあれを使う。
「八門遁甲・一門、二門、三門、四門、五門、六門、七門、八門、解!」
俺は八門遁甲全てを一気に開放させた。八門遁甲は一門開くだけでもかなりのパワーアップが望める。それを八門も開いたら…下忍の実力ですら五影を楽に超える。つまり俺が使うとオートベホマの柱間曾祖父様の全盛期だろうとパンチ一発で殺せるだろう。しかしその分デメリットも大きい。八門遁甲をすべて開くことは死を意味することだ。だか、俺には不死の能力があるから平気だ。その代わりに恐ろしいまでの激痛が来るがな…
「なっ…死ぬ気か!?いや、そうか…竜魔人をすることによってダメージをすぐに回復させるのか…だかそれにしても、八門遁甲を一気に開門させるとは…」
その通りだ。八岐大蛇を倒すには八門遁甲をやるしかない。だが竜魔人そのものには回復力はない。だから俺は綱手の技の一つ、創造再生を使う。しかし創造再生を使うには圧倒的なチャクラで無理やり再生させるには竜魔人が効率的だ…その上、竜魔人は使用者の身体能力、竜闘気なども大幅に増やす効果がある。
「お前の名は何だ?一応聞いておこう。」
「俺の名は千手玄間。うちはマダラの曽孫だ。行くぞ!八岐大蛇。」
そう言って俺は土の首を殴り、土の首が文字通り飛んだ。
玄間SIDEEND
玄間の攻撃により土の首が飛び、八岐大蛇は焦っていた
「何という攻撃力だ。土の首を一撃で飛ばすとは…」
「連携を取…」
連携を取るぞ!と風の首が言おうとしたがすぐに玄間に殴られてしまい風の首は土の首同様に首が飛んだ。その後も玄間は首は次々と飛ばした。
そして玄間は火の首以外を全て倒した。
「参った…我らの負けだ。」
火の首がそう言い諦めた。
「何故、何故諦める?!」
「我らをここまで追い詰めた褒美としてあのお方の異名を教えてやりたいからだ。」
「確かに、それは知りたいが…俺は聞くことは出来ない。俺はこのあとに激痛が襲うからだ…グァァァァァ!」
玄間に激痛が走ること5時間。その時にはシロイも目が覚め、八岐大蛇の首全て、復活した。
「はぁ、はぁ…やっと抑まった…」
「しかし、たった5時間で激痛が治るとは想像範囲外だ。」
それは玄間が綱手の創造再生を使ったから出来たことであり、もし使ってなかったら1日たっても激痛に襲われていた。
「玄間君。大丈夫?」
「一応な。で?そのお方って誰なんだ?」
「あのお方は六道仙人と名乗っていた…あのお方はここから外に飛び出した十尾を捕まえてくれた。」
「十尾だって!?ここにいたのか?!」
「いたぞ、今はもういないが。それだけではない。あのお方は我らにとっても恩人だ。」
「そうか…じゃ、後ろにある宝箱の中身とっていいか?」
「ああ、もうとれるようにしてあるからとっていいぞ。」
そして、玄間は宝箱を開けその中に入っていたものをとった。その中身は…
〜回想終〜
時は戻り、一触即発の場面に…
「お前の野望もここまでだ、うちはマダラ。」
「そうは行かねえよ、ノブヨリ。この人は俺らにとって大切な人なんだ。」
「誰だ?」
「俺は千手玄間だ。地獄の底に行くまで覚えておけ。」
「…うちはマダラの前にお前を始末する。」
「最初から本気で行かせてもらうぞ。」
そして、ノブヨリとの戦いが始まった。