ORINUSHI〜改訂版〜   作:ディア

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第十八話 マダラと天隠れと柱間と

玄間は、うちはマダラを天隠れの里に連れていき案内をしていた。

「ここまでとはな…うちはや千手の時代の里はおろか、木の葉を凌ぐ活気の良さだ。」

「それだけではない。血継限界の数も他の里全て合わせても多い。今あるだけでも100は行っている。」

玄間は最初は敬語を使っていたが、マダラが『敬語じゃ話しづらいから普通に話せ』と言ってきたのである。それで玄間は敬語を使っていない。

 

「そんなにか!?」

マダラが驚いたのは血継限界の数だ。マダラの生きてきた時代は、血継限界は一つの里に多くとも20…少ないところでは1、2個位だ。なので100となればほぼ全ての血継限界を集めたことになる。

「そうだ。天隠れの里は他の里の血継限界の冷遇がないからこんなに集まった。」

「だが、それだけではないだろう!?」

「ここは抜け忍でも実力さえあれば所属出来るようにしてある。」

「なっ…そんな甘いことではこちらの抜け忍が次々と出てくるぞ!?」

マダラの言うことは正論であり、抜け忍は正規と比べて世間からは犯罪者という風に見られている。そんな犯罪者と一緒に任務をやることになったら…?殺されると思うのが一番だろう。それで死にたくないが故に抜け忍になる可能性が高くなる。

 

「ただしその分、ここから出てきた抜け忍は絶対に殺すと念を入れている。」

なら玄間のやることは決まっている。逃げ道を塞ぐのみ。

「そういうことか…だが反感を買うのは間違いない。この里に所属している忍びは不満に思うだろう。」

確かにその通りであり、クーデターを起こそうとするが全て失敗に終わるだろう。理由は八岐大蛇に勝てないくせに玄間に勝てる訳がない。それにこの里の忍びは玄間に賛同している為、クーデターなんか起こることは玄間が死んでからだろう。

「だが、里同士のアカデミー生徒の留学や交換なんかも考えている。」

玄間はこれで原作キャラ達を制御するのが目的で作ったが予想外に上手く行っているので実用化している。

「アカデミーといえば扉間が最初に作ったものだが、そこまで考えてなかったな。だが大丈夫なのか?術を奪われたりはしないのか?」

マダラの心配もわかるがいい加減に気付いてもらいたいものである。何を言っても対策は取れてあることを。

「その心配は無用だ。アカデミーが教えるのはせいぜいチャクラの性質変化と形態変化…それにチャクラコントロールといった基本的なことしか教えない。それに禁術なんかの巻物は八岐大蛇のところに預けてある。」

八岐大蛇はマダラでも倒せないような相手なので大半の忍びは盗むことはおろか目を合わせるだけでビビって失神してしまうのがオチだろう。

「あー…なるほど。」

それにマダラは納得したのか質問を止めた。

 

「おっ!?光影様じゃないですか。それより例の奴できました!」

そう言って玄間に渡したのは三ヶ月前に注文した刀防具だった。

「鉄人か…すまない遅くなって。」

「いいんですよ。こんなにいい環境に恵まれて刀を打たせて貰っているんですから!」

「いやいや、鉄人がいるからこそいい環境になるんじゃないのか?」

「だけどそうしてくださったのは光影様だから光影様には感謝してもしきれません。おまけにこんな名刀を打たせて貰えるなんて…」

「あー、もうわかったわかった!だから泣くのはやめろ。」

「へい!ありがとうございます!」

そうして鉄人と別れた。

 

「玄間、今のは?」

「鍛冶屋だ。それこそ伝説級のな。」

「そうか…職人の環境も完璧に出来ているのか。」

 

翌日

 

〜光影執務室〜

「なんのようなんだ?今日は。」

「父上。貴方を呼び出したのは他でもない。この老人に見覚えはあるか?」

「ん〜…?…!!」

その時天間の腰が抜け、尻餅をついた。

「なんで貴方が生きているんですか!?お祖父様!!」

「気付いたか?天間。」

「当たり前でしょう!?」

「話しはこれからですよ、父上。明日、万華鏡写輪眼を交換しますのでその手伝いをマダラ曾祖父様がしてくれますのでよろしくお願いします。」

「そうか…では、お祖父様お願いします。」

「わかった。明日の8時にやるぞ。」

そして明日、玄間と天間は永遠の万華鏡写輪眼を手に入れた。

 

数日後

「目の調子はどうですか?父上。」

「悪くないな。」

「当然だ。俺が手術したんだからな。」

その声が玄間の後ろから不意に聞こえた。

「って曾祖父様!いつの間に?!」

「さっきからだ。忍びたるもの後ろをとられるな。」

「う…すみません。」

「口寄せ・穢土転生の術!」

「何故、お前…いや、あそこに入ったのだからそれくらいは当然か。何を蘇らせたんだ?」

マダラの言うあそことは八岐大蛇の住んでいる地下のことであそこには穢土転生などの禁術もおかれている為納得した。

「玄間、また用か?」

蘇らせたのはマダラの宿敵であり玄間の曾祖父に当たる千手柱間だ。

 

「玄間、何の真似だ!」

マダラはこれに怒り玄間に問い詰める。

「報告ですよ。貴方が味方になったことの。」

「俺が天隠れの里に所属することになった…」

ここでマダラが言い、付け足す…

「あの〜どちら様で?」

せっかくの雰囲気も台無しにする柱間だった。

「このウスラトンカチが!!!」

思わず、柱間に拳骨を一発入れてしまうマダラだった。

「そのセリフは、マダラ!マダラなのか?!なんで生きている!?」

「フン…俺は地獄の底からはい戻ってきたんだ。」

 

「らしいセリフだな…でも、お前が下につくなんて珍しいこともあるもんだな。」

「柱間、何故木の葉に戻らない?お前は木の葉の為に俺と戦ったんだろ?」

「いやいや、それがそうも行かないんだ。玄間に行動を制御されてな。はっはっは…」

「本当か?」

「これは本当だぞ。俺とあろうものが完全にこの術にかかっている。それに俺が協力しているのはそれだけじゃないけどな…」

「やはり、剣間のことか?」

「そうだ…俺が死んだ後、扉間が馬鹿をやらかしてな。千手柱間の息子がマダラの娘と結婚していると言う理由だけでな。俺のここにいる初孫の天間もうちはマダラの血を継いでいる理由で追放…呆れたよ。俺が望んでいた理想はそんなものじゃないって…」

「だろうな…俺もそれを聞いて呆れた。実の甥の家族を捨てさせるのは全く必要のない犠牲だ。イズナは俺の為に犠牲となったがそれ以上に腹が立った…」

 

「だが、玄間に任せておけば俺たちのやろうとしたことが叶うかもしれないと思って、俺は協力をしている。」

「そうだな…俺も野望があったとはいえ、俺も望んだことも叶えてくれると思ったんだ。」

「ぷっ…あっはっはっは!」

「何がおかしい!?」

「変わったな。お前は…昔のお前ならそんなことは言わずに命令する方なのに従っているもんな…」

「そうだな、変わった。俺たちの時代から玄間の時代の始まりだ。」

マダラと柱間は和解し改めて玄間に協力をすることを決めた。

 

それから…柱間とマダラ以外はこの執務室から退出して柱間とマダラの二人で話し合うようにした。

「マダラ…もし、あの時に戻れるとしたらどうする?」

「あの時?」

「俺たちが子どもの頃だな。」

「…俺はお前を超えることだ。それと弟達を守ることだな。前まではお前を超えることだけだったのに今ではそんな気持ちだ。」

原作のマダラはただひたすらに最強を求めていた。それは子どもの時に弟達が死んだ理由が自分が弱かったと思っているからだ。イズナも例外ではない。

「そうか…マダラ、やはり変わったな。俺は木の葉を理想の里に仕上げる準備をすることかな。そうすればどの里も平和になれるからな。」

逆に柱間は扉間以外の弟を殺されたのは戦争のせいにしていた。つまり戦争がなくなれば誰も犠牲者がなくなる…柱間はそう考えている。

 

「お前らしいな。だがいずれ戦争はおこる。『平和とは戦争の準備期間にしかすぎない。だからお前達忍びがいる』これはゲンさんから教えて貰っただろう?」

ゲンさんとは原作にはいないがこのセリフからマダラと柱間との間に関係している人物だろう。

「そのことはゲンさんから教わったよ…事実だしな。『だけど平和にするのもお前達忍びの役割でもある』ということも。」

「確かに言っていたな。懐かしいなその思い出も…でもあの人はもう死んでいるだろうな。あの人は俺の六道仙人以外で尊敬する人物だしな。」

あのプライドの高いマダラにそこまで言わせるゲンさん…

「そうだなマダラ。俺も尊敬しているしあの人がこの里に来ればもっとよくなっただろうな。」

「今夜はゲンさんの話しになりそうだな。」

そうして正式にマダラがこの里の住民となってから始めての朝を迎えた…




ゲンさんの正体は誰でしょうか?次回はそういうわけで幕間です。
天間「だ、誰なんだ?!ゲンさんとやらは…お祖父様達と知り合いのようだが…」
半蔵「俺に聞かれてもわかるか!!」
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