ORINUSHI〜改訂版〜   作:ディア

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そろそろこの作品も終わすべきなのですが、中々そこまで結びつきません…


第二十八話 一年たてば誰だって変わる

ミナトとの再会から約1年たった…玄間はそれまでのあいだに暁のメンバーと会ったり、修行をしたり、鍛冶屋の鉄人に八岐の洞窟から調達した道具を更に鍛えて貰っていたりしていた。

そして…ミナトとの別れの時が遂にきた。

「お父さん、お母さん…ありがとう。」

「いいのよミナト。」

「そう言えば、お前の夢はなんだ?」

玄間が急に話題を変えた。何故そんなこと聞くかと言うとミナトが火影になる可能性をみたかったからだ。

「僕の夢?火影になることかな。」

「そうか。ならミナト、俺に次に会う時はお前が火影になった時だ。」

「え!?」

玄間の言葉にミナトは驚く。ミナトはいつでも会えると思っていたからだ。

「それはそうね。私はともかく玄間の立場で会えるのは影と名のつく人たちと天隠れの里の人たちくらいでしょうね…」

「逆に言えば公共の場でお父さんに会えるってこと?」

「そういうことだ。だからお前が火影になるまで俺は待っているぞ。」

 

「お父さん…最後にお願いがあるんだけどいいかな?」

「ん?なんだいってみろ。」

「お父さんの見せた螺旋丸を習得するヒントもう一つくれない?」

「あれか…もう一つのヒントは水風船だ。」

水風船、つまりナルトがやった修行と同じ方法で水風船の中の水を、最初はチャクラで動かしてコントロールして最後には破裂させると言うものだ。これが中々難しい…最初の段階で水風船を破裂させてしまうことがしょっちゅうある…更にそれを制御すると最後の段階で破裂させることが難しい。だから一週間で出来たナルトはかなり凄い。玄間はチートによるセンスがある為一日で出来た。

「水風船?」

「そうだ、水風船だ。それがヒントだ。」

「うん…わかった。ありがとう!お父さん。」

「じゃあ、木の葉でも元気にやるんだぞ。」

「うん!じゃあ次会う時は火影になっているから!」

「楽しみに待っているぞ!」

こうして玄間とミナトは別れた。

 

〜霧隠れ〜

霧隠れの里でまだ年が10にもいってないであろう幼い子供が2人…そしておまけに12歳の子供1人に大人1人。全員合わせて四人だがこれは三人班である。彼らは任務をしており侵入者を追いかけていた。

「待てぇ!絶対逃がさん!」

上忍らしき大人が物凄い形相で侵入者を追いかける。

「助けてくれ〜!!」

それから小動物の如く逃げまくる侵入者。

「メイ!そっち行ったぞ!」

「はい!火遁・豪火球の術!」

メイと呼ばれた10歳に満たない女の子は豪火球の術を使う…それは上忍達とくらべても劣らないほど強い。

「ぎゃあぁぁ!ぐふっ!」

そしてその豪火球の術をくらった侵入者はその火に焼きつかれてしまい息絶えた。

「ふう…これで最後だな。」

「そうですね。」

「変わったな、メイ。お前は最初は『光影様〜!!』って喚いてたくせに。」

メイと同じく10歳に満たない子供がそう言った。そうメイとは誰のことだかお分かりだろうか。彼女は照美メイ。後の五代目水影だ。彼女は天隠れのいた時にシロイに火遁を教わり火遁が異常までに鍛えられた。もちろんその理由は波移転市四のおかげだ。

 

「黙れ、や…チビ。殺すぞ。」

「チビって言うな!それとわざわざ言い直さずにやぐらって呼べ!」

やぐらはそう反論する。そう、やぐらとはメイの先代にあたる…つまり四代目水影だ。

「実際チビなんだから仕方ないじゃんか。」

12歳くらいの子供がそう言うとやぐらとメイは同時に

「「黙れ、殺すぞ。」」

「名前すら言ってもらえなかったー!!」

「じゃあ、明日に備えて解散。」

そう言うと上忍らしき男は消えた。

「スルー!?どんな鬼畜だあんたは!?」

そんな声も聞こえたが今日は何故か今までと比べて平和な霧隠れだった。

 

〜雲隠れ〜

雲隠れではエーとビーが修行をしていた。

「エーブラザー、今日はなにすんだよ?」

「今日はお前の尾獣制御…言ってみれば八尾のコントロールだ。」

「ふ〜ん…でもでも八尾は所詮畜生、俺様楽勝!いえ〜!」

「それでいい。お前は俺のタッグだ。だからこそ俺は信頼出来る。」

エーはそう言うとビーに拳を出した。

「わかっているじゃないか、ブラザー。」

ビーもそう言うと拳を出し、互いに拳をくっつけた。

 

「(エー上忍に完全にビーを取られたか…まあ、仕方ないことだかな。)」

「どうしたんです?エスさん?」

「ん?モトイか…いや、なんだか悔しくてな。」

「あー…ビーがエー上忍に心を許したことですか?」

「そうだ。俺はビーのことを少し疑ってしまった…実の兄なのにな。どんなに戦闘が強くても心で負けちゃあ、あいつには勝てないよ。」

「それが素の話し方ですか?始めてですよ。エスさんがラップなしで話すなんて。」

「まあな…俺はとあることが原因でラップで話すようになった。それは第二次忍界大戦のことだった。」

「第二次忍界大戦!?」

 

「しーっ!声が大きい…俺は尊敬する師匠がいた。それこそもう1人の親みたいな人だ。」

「エスさんが実の親みたいに尊敬している師匠ってどんな人だったんですか?」

「その師匠は俺と2人きりの時はラップをかまして指導していた。しかし俺はそんなラップはうざいとまで思っていた。」

「えっ!?ラップが嫌いだったんですか?」

「嫌いだったな…あの日が来るまでな。」

「あの日って?」

「第二次忍界大戦のある日。俺は師匠ともう1人の1班で、ある女と遭遇した。その女の名前は氷河輪廻。当時の水影候補だった。」

「水影候補…」

「師匠と輪廻は戦った。師匠が押してトドメを刺す時に輪廻の不意打ちをくらい…そのまま死亡。それに怒った俺は輪廻を圧倒し、そして殺した。」

「…」

「だが…俺に残っていたのは虚しさだった。師匠のことをもっと感謝しなければならなかったのになんで俺は冷たくしたのだろうと後悔もした。だから、師匠を思い出す為に俺はラップをしているのさ。」

「エスさん…」

 

「これが俺の過去話しだ。くだらないだろう?」

「いえ、参考になりました。ありがとうございます。」

「エスブラザー…そんなことがあったのか。」

「まさか、そんなことがあるとは思わなかったぞ!エス。今日は酒でも飲みに行くぞ!」

といつの間にかエーとビーが盗み聞きをしていた。その2人は感動していて涙を流していた。

「エー上忍とビー!?いつから聞いていた?」

「ああ、それならモトイが大声出した時に聞いていた。」

「モ〜ト〜イ!」

その時、エスの顔が修羅となった。それこそシロイ以上の。

「すみません!エスさん!今日は全員分おごりますので許してください!」

その顔にビビったのかモトイはとんでもないことを言ってしまった。

「それならよし。じゃあ…焼肉に行くぞ!」

「「「賛成!」」」

こうしてモトイのおごりで焼肉を食べに行った。余談だが会計は80万両(800万円)になった。

 

〜天隠れの里〜

その頃…天間とマダラ、そして半蔵の忍びのトップクラスは、何をしていたのかと言うと…

「天間、半蔵…気づいているだろうが、木の葉のうちは一族が天隠れに寝返る気配を見せている。」

「ですね。」

「それで、わざわざ俺たちを呼び寄せたと…」

「口のききかたがなっていないが、まあいい…天隠れにもうちは一族はいるが写輪眼を開眼されていないような落ちこぼればかりだ。しかし、玄間の政策で天隠れのうちは一族は木の葉のうちは一族よりも優遇されている。」

「と言うよりも木の葉のうちは一族が冷遇されすぎじゃないですか?」

マダラの発言に天間が訂正する。

「同感だ。木の葉の警備部隊とか言って実際はのけ者扱い…天隠れの里は優秀な奴ほど優遇される。」

「その通りだ。天隠れのうちは一族は木の葉よりも優秀ではないのに木の葉よりも優遇されていると言うことは、だ。やることは決まっている。天隠れに寝返る。扉間の俺を警戒して作った政策が玄間に利用されるとはな…哀れなものだ。」

半蔵の意見にマダラが賛同して説明をする。

「今の火影もそれに感づいている可能性もある。余程、頭が花畑でない限りはうちは一族を天隠れよりも優遇するだろうな。」

その通り、ヒルゼンとて馬鹿ではない。しかしそれに追い打ちをかけるかの如く天間が発言をする。

「しかし、それもいつまで持ちますかね。全里内の金の4割は天隠れのものですから。」

そう、経済面で天隠れはトップに立っており、その次に五大国が占めている。しかし、元々天隠れは小国や小さな里の寄せ集めから出来たものなので最初のうちは2割も超えなかった。しかし玄間の政策によってすぐに2割、3割、4割と伸びてきた。

「すぐにでも悲鳴を上げ、結果、更に冷遇になるか…それとも他の一族を犠牲にしてまでうちは一族を優遇するかの二つの選択肢しかないな。」

「と…ここまでですね。玄間が帰ってきたので報告しておきますか?」

「そうだな。ただしムキになるなと伝えておけ。」

「わかりました。ではまた明日。」

こうして三人の会議は終わった。

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