ORINUSHI〜改訂版〜   作:ディア

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第三十六話 玄間の墓

〜回想〜

「はあーっ…はあっ…うっ!ぬう…」

初代光影こと千手玄間は死にかけていた。理由はエスに暗殺されかけたからである。エスに七観場の奥義全てを使っても通じず、エスに心臓を突かれてしまった。しかし、玄間は最後の最後でエスを殺して見事返り討ちにした。

 

「どこか、治療する場所はないのか…?」

玄間が治療する場所を探していると一軒の民家が見えた。

「あそこに行ってみるか…」

玄間は早速そこへ向かった。

「光影様…!?どうされたのですか、その怪我は!?」

家の中から1人の男が出てきた。

「すまないがここを借りるぞ…怪我を治すまでだ。」

「え?いや、その…」

男はしどろもどろになりながら考える。

玄間はそれを無視して家の中へ入った。

 

「失礼する。」

玄間は強引にその家に入っていった。すると、1歳くらいの子どもとその親らしき女性がいた。おそらく男は子どもの父親だと推測した。

「え!?どうしたんですか、その怪我は!?」

母親のほうは先ほどの男と同じような反応を見せた。

「…っ!」

子どもは玄間の怪我の酷さに警戒してしまった。

 

玄間は医療忍術で自身の治療をしていた。

「ぐ…流石に心臓をやられてはどうしようもないか…」

しかし、玄間の心臓は治らずに穴が空いたままだった。その為、チャクラ量が足りず他の怪我も治らずにいた。

「どうしたんですか?光影様?こんな酷い傷で…」

「これか…とある者に殺されかけたんだ。」

「しかし、心臓に穴が空いてなお生きているって…不死身ですか?」

「だが、もう長くないだろうな…私が今生きているのは、ほとんど心臓の代わりとなるチャクラで何とかしているだけだ…」

「…そうですか。」

「最後にお前達に頼みがある…私の墓を作ってはくれないか?質素なもので頼む。」

「…はい。」

 

~空き地~

「光影様!こんなものでいいんですかい?」

「そのくらいでいいだろう。余り目立っても嫌だしな。」

「死者への手向けは豪華なほうがいいんじゃなくて?」

「それもいいが、私は質素なほうがいいんた。」

「そうですか…」

そんな会話をして墓は出来上がった。

 

玄間は玄間の墓を作り終えると、玄間は1人となり手紙を書いていた。

「『……上記の理由により、二代目光影は波風シロイを推薦する。初代光影千手玄間より』これで後は伝書鳩で伝えるのみだ。」

玄間はそう言って伝書鳩を呼び光影執務室まで届けさせた。

「光影様…少しよろしいでしょうか?」

「ん?どうした?」

すると先ほどの女性が話しかけてきた。

「実は夫にも言ってないことなのですか…私は雪一族の生き残りなんです。あの子にももちろんその血は継いでいます。そのことがどうしても不安で…」

「お前の夫には話していないのか?」

「はい…私はあの人に話していません。」

「そうか…時が来たら、あの子にこれを渡してやれ。」

「これは…氷遁の忍術の巻物!?こんなものがあったなんて知らなかった…」

「だが一つだけ言っておく。お前は死ぬこと前提で結婚したのか?そうでなければお前の夫に全てを話して見ろ…きっと理解してくれる。」

「はい!」

 

「そうだったのか…そう言うことだったのか!?」

それに聞き耳を立てていた男は包丁を持って今にも襲いかかりそうだった。

「貴方…!」

「俺をよくも騙しやがって…「うるさい、黙れ。」うっ…!」

男が女性に襲いかかるも玄間による殺気で気絶させた。

「ふう…やむを得ないな…」

「光影様。私達はどうすれば…?」

「椅子に座っておけ。話し合いの準備をする。はあぁっ!」

 

玄間は幻術をかけて女性に有利に運ぶようにした。

 

「う…ここは?」

「貴方…実は私…血継限界なの。」

「あれは夢ではなかったのか…すまない。俺が悪かった。お前に話せないほど理解してやれなくて。」

「いいのよ。私は貴方と一緒にいることが幸せなんだから。」

「ありがとう。」

 

その後、夫婦は仲直りし、玄間は子どもと話していた。最初のうちは怖がっていたものの墓を作っていくうちに慣れて、今ではすっかり懐いていた。

「なあ、坊ちゃん…幾つになるんだ?」

「2歳だよ。」

「そうか…名前は?」

「白(ハク)…白いの白って書くんだ。」

「(氷遁の白か…あれだな…しょっぱなから原作に出てきたあれだよな?)そうか…じゃあいい言葉を教えてやろう。」

「どんな言葉?」

「いいか?よく聞いておけよ…人は大切な何か守りたいと思った時、本当に強くなれるものだ。だから私はこんなに強くなった。守るべきものがあるからだ。」

「う~ん…わかんないよ。そんな難しいこと…」

「まあ覚えておけば理解できるからメモしておけ。」

「うん!わかったよ。おにいさん。」

「(やはり、千手柱間の血があるせいか子どもに甘いな…俺は。)それと私のことは、おじさんと呼んでもいいんだぞ。」

「わかった!おじさん。」

「そうだ。面白い芸でも見せてやろう。氷遁・輝く息!」

玄間が術を発動させると、夏なのにあたり一面が凍りついた。

「うわぁ~…!綺麗。」

「お前も努力すれば出来るぞ。頑張れよ。」

「うん。」

 

それから玄間は白の家に泊まることになった。

「なあ…光影様。もし貴方がいなかったら俺は息子も殺していた。だから、礼は言わしてもらう…ありがとう。」

「そうか。だが俺はもう光影でなくなる。礼ならその子を天隠れの里の忍びにさしてくれ。」

「もちろん!」

「おじさん、おじさん。あの技どうやってやるの?」

「まあ、それは自分で考えることだな。白。」

「う~…」

「ほらほら、泣かない。男なら嬉し泣き以外は泣かないんだろ。」

「うん。」

「と…こんな時間か。俺は明日になったら墓に行くぞ。そこで待っている。」

「え?わかりました。」

 

~翌日~

 

玄間の墓の前に玄間が寝ていた。

「あ!おじさんが寝ている!おじさん、冷たい…よ」

朝一にそれを見かけた白はすぐに起こそうとして触れると…

「光影様…?まさか…」

「この冷たさは…もう死んでいるな。」

「おじさんが死んだの!?」

「そうなるな。」

「嘘だ!こんなの信じられないよ!」

白がただをこねる。

「聞け!白。…光影様は見守っているだけだ。お前の為に遊んでくれただろ?笑っていただろう?光影様に感謝しているなら土に埋めるぞ。」

「わかった…おじさん、僕を見守っていて下さい!」

 

~13年後~

「あれから、もう13年も立つんですか…」

白はそれから立派に育ち、霧隠れの抜け忍から天隠れの上忍となった再不斬と組んでいた。

「あ?何がだ?」

再不斬は寝っころがりながら白に尋ねる。再不斬はカカシと戦い負けたがそれは写輪眼対策の為であり計算通りだった。

「いえ…僕の昔のお話ですよ。」

「聞こうか、その話し…」

「でも長いですよ?その話し。」

「構わん。話せ。」

「いいですよ。再不斬さんの命令なら。あれは(以下略)という訳です。どうでした?」

 

「(そんなことがあったのか…)やたら氷遁の忍術にこだわるのはそのせいか?」

「多分そうですね。僕はあの人に追いつきたいから…」

「浮かばれるといいな…初代の奴も。」

「え?何か言いました?」

「何でもねえ!」

「クスクス…じゃあそういうことにしますね。これで良しと。むやみに動いちゃダメですよ?」

白は10人中10人が美少女と言える容姿をしている。それを自覚しているのか可愛らしく振舞って再不斬に迫った。

「うるせえ、その仕草をやめろ!お前は男だろうが!」

再不斬はそれに一瞬でも可愛く思ったのか、雑念を振り払って白に怒鳴った

「すみません。再不斬さん。ふふふ。」

白は怒鳴られることに慣れているのか反省の色も見せずにそういった。




まだまだ続きますよ!たのしみ待っていて下さい!
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