ORINUSHI〜改訂版〜   作:ディア

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第四十二話 ナルトの精神世界にて…

夜になり…ナルトが熟睡をした。

『な、何故…!何故だ!何故だぁぁぁ!何故お前が…ひっ!?貴方様をお前と呼んだのは謝りますから許して下さい!』

ナルトの中では九尾がビビっていた。

「そうだな…お前を許すには…ナルトと話しあってみろ。」

『器と?笑わ…いえ何でもありません。』

九尾は完全にビビってしまいその男の言うことを聞かざるを得なかった。

「俺はそれまでの間、あいつらと話してくる。」

『あいつら…?』

「ああ…お前をここに封印した奴だ。」

『それならワシが呼びます…』

九尾はそう言うとナルトに九尾を封印した2人を呼び出した。

 

「え!?ナルトはどこだってばね!?」

「クシナ、落ち着いて。九尾が言っていただろう…あるお方が来たって。」

「うん…ごめんミナト。」

そんな2人がやり取りをしていると後ろから声が聞こえた。

「夫婦漫才はそのくらいにしたらどうだ?」

「誰…だ…?」

「久しぶりだな。ミナト。」

「まさか…初代光影様!?」

そう…九尾をビビらせたのは初代光影…千手玄間だ。玄間はナルトに握手をした時にチャクラを渡してここに来ていたのだ。

「ほう…クシナ。俺を知っているとは…」

「当たり前だってばね!!初代光影様は余りにも有名すぎるってばね!それよりも何で私の名前を…?」

「さっきの漫才のやり取りでわかった。」

「そうですか。」

忍びの名声でなくその言葉で知られているのに落ち込むクシナだった。

 

「それよりも何で、父さんがここに?俺らがナルトに九尾を封印する前に死んだはずじゃ…?」

「ん〜…「って!ミナト!初代光影様がお義父さんなんて聞いてないってばね!」その話しは後にして貰えないか?」

「はい…」

「ミナトの質問は簡単な話だ。時空間忍術の応用で復活し、孫を天隠れに連れ戻す為にここに来た。クシナの質問はイエスだ。俺とミナトは親子の関係だ。」

「ナルトを天隠れに連れて行くと言うんですか!?」

「無論だ。ナルトは里人に迫害されているんだ。ならシロイの元で育てたほうがいいだろう。」

「…父さん、俺は木の葉を信じている。だからナルトを…「くどい!」っ!」

ミナトが玄間を説得しようとするも玄間が苛立ち、玄間はミナトに向かって殺気を放ち黙らせる。

 

「ミナト…どのみち木の葉は潰れる。九尾による暴走か、うちは一族のクーデター…前者はともかく後者はお前はしっかりと対策を考えてないうちに死んだ。違うか?」

「…それは。」

ミナトが反論しようとする

「木の葉の上層部は『責任はうちは一族にある』と言って責任をなすりつけている。そしてそのままうちは一族を迫害している。…本当に火影なら考えることがあったんじゃないか?」

しかし玄間はミナトが反論しようとするのを無視して話す。

「その件については三代目に任せています。」

やっと話をさせてくれるようになってミナトが反論する。

「三代目火影は人が良すぎる。それに木の葉で三代目火影が絶対という訳ではあるまい。俺よりも三代目火影を見て来てそのくらいわからないのか?」

「…」

玄間の言葉に遂にミナトは黙ってしまった。

「話が逸れたな…ナルトは天隠れに連れて行く。」

「だけど…ナルトの意思も考えてやらないと…せっかく友達が出来たんですから。」

「誰だ?」

『うちはヤヨイに日向ライカ、奈良シカバネ。いずれもワシのところに来ました…』

 

「九尾…話は終わったのか?」

『そうです。ワシはナルトときっちりと話してみたら…ワシのことを考えていました。あの三人もワシを利用しようとしか考えていなかった。だから二度とここに来ないようにしてやったんです。』

「そうか…九尾、すまない。初めて命令させてしまって。」

そう言うと玄間は九尾に向かって頭を下げた。

『いえ…ワシはこの命令に従って良かったと思います。ナルトはワシのことを九尾としてではなく個人として見ていました。このことがわかっただけで感謝してます。』

「そう言って貰えるとありがたい。」

『やはり…血は争えないものです。ナルトと貴方も似ています。』

 

「そう言えばナルトは?」

九尾の言った言葉に玄間が興味を湧きナルトについて聞いた。

「ここにいるってばよ!!祖父ちゃん!!」

ナルトが九尾の頭に乗っておりそこから頭を出した。

「初めまして…というべきかな?ナルト。」

「うん!祖父ちゃん、初めまして!」

「ナルト…重要な話があるがいいか?」

「何だってばよ?」

「天隠れの里に住まないか?」

 

「何でだってばよ?」

その言葉に純粋に疑問に思うナルト。ナルトはまだ幼くそういった話は苦手だ。

「…木の葉ではお前の存在は認められない。ならば認められやすいところから認めて貰おうと言うことだ。天隠れは実力主義…実力ある者が認め合うところだ。」

「そんなの…嫌だ!」

「うん?」

ナルトの言葉は否定だった。

「俺はドベだからそんなところに言っても認められる訳が…「馬鹿野郎!!」!?」

ナルトは自負していたのか、ドベだと言って玄間を止めようとしたが逆に怒鳴られてしまった。

「お前は人に認められたいんだろうが!!その為の一歩を歩もうとしないでどうする!?」

「そんなこと言ったって…」

「お前は成績がドベでも誰よりも1番の物があるじゃないか!?」

「え?」

「心だ。」

「心ぉ?」

「お前は迫害されているのに、明るく振る舞って!しかも理由が余りにも理不尽で!…なのに何でお前は精神が崩壊しないんだ!これは心が強いと認めざるを得ないだろうが!!!」

「へへっ!祖父ちゃん、ありがとう。こんなこと言われたの初めてだってばよ。」

「それが祖父と言うものだ。」

 

「ところで…父さん。」

「何だ?」

「ナルトは結局どうするんです?」

「それか。…ナルト!天隠れに住むのか住まないのかはっきりしろ!」

「う〜ん。考えさせてくれってばよ!一鉄の奴の約束もあるし…」

「約束?」

「今の天隠れの光影様に会うって約束だってばよ!」

「そうか…ならとりあえず留学だな。天隠れがどんな様子かみたいと三代目火影に頼んでくればすぐに了解してくれるぞ。」

「わかったってばよ!!あ、そろそろ起きる時間だからじゃあなー!祖父ちゃん、父ちゃん、母ちゃん!そして九喇嘛(クラマ)またな!!」

ナルトが承諾すると起床時間になり、ナルトが玄間達に向けて一言送った。

「お前は心が強いから頑張れよ!!」

また玄間も一言ナルトに送った。

 

「…ところでky『九尾ではなく九喇嘛と呼んでください。それがワシの名前です。』九喇嘛、もう一つ頼みがある。」

『何です?』

「ナルトをよろしく頼む。…俺が敵になってもお前だけはナルトの味方でいて欲しい。お前の唯一の理解者だからな。」

『わかりました。』

 

「ところで…何で敬語なんだ?別に敬語じゃなくてもいいんだぞ?」

『マダラや柱間達には憎しみがある…それはワシが何もしていないのに攻撃して来たのであってワシに非はない!だが、ワシは一方的に貴方を攻撃した。その後何のお咎めなしに終わった。これにはワシも驚きました。兵器として捕まえるでもなく、だからといって封印するわけでもない…』

「まあな…兵器として捕まえても封印してもどのみち面倒なことになるし。基本的にはお前達尾獣は自由がいいんだろう?」

『そうです。その自由で人間は苦労するのに関わらずに解放してくれた。』

「…お前を超える奴らなんかこの世界にたくさんいる…それこそマダラや柱間のように。」

『ですが…ワシの力は過ぎた力。迷惑をかけることには違いないでしょうに。』

「お前がいつか人間のことを理解するのを信じて正しく力を使えるようにすれば人間達も理解してくれる。確かに人間は酷い者もいる。だが逆に人間は素晴らしい者もいる。それを覚えておいてくれ。」

『そうですか…ワシが貴方に敬語を対して使っているのはナルトの影響です。』

「わかった。俺も時間だから別れの時だ。また会おう、九喇嘛。」

そう言って玄間と九尾は別れた。

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