ORINUSHI〜改訂版〜   作:ディア

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今回は玄間の出番はありません。


第四十五話 憑依者との戦い(1)+外伝の予告

輪廻と戦っている天間は苦戦していた。しかし、天間が決して弱いわけではない。むしろ、マダラクラスの強さだ。その天間が苦戦しているのは理由がある。

 

「水遁・水龍弾の術!」

天間が得意とする水遁系の術を使うとそこには輪廻はいなかった。

「千鳥!」

天間の後ろから輪廻が雷を覆った手で襲いかかってきた。

「チッ!」

それを天間は輪廻の腕を掴み、身体に触れる前に止めた。

「千鳥!」

輪廻はもう片手で印を結び、再び千鳥を発動させて天間の腕に目掛けて攻撃した。

「ぬっ!」

しかし、天間の腕は無傷である。その理由は天間が咄嗟に輪廻の腕を離し、もう一つの腕を掴んでいたからだ。

 

「火遁・業火滅却!」

だが天間に休む間もなく、輪廻は火遁で天間を追撃する。

「水遁・水流壁!」

天間を守る水の壁が現れて輪廻の術から身を守る。

「酸遁・溶液混合!」

輪廻の口から出てくる酸性の水溶液が天間の発動した水の壁を目掛ける…するとその水の壁が天間に襲いかかってきた。

「土遁・渓谷の谷!」

天間がその術を使うと一気に地形が変わり、巨大な山が出来た。その山の間に襲いかかってきた水は吸い込まれて消えた。

 

「(どうなっている?私が術を発動する、いやそれよりも前に動いている…?)」

天間は戦いの最中でそんなことに気がついた。輪廻は天間の術を避ける為に、あることをしていたのだ。それは…

「どうなっている?とでも言いたげね…種明かしでもしようか。私は心が読める。それ故に貴方の考えていることがわかる。」

「!!(なるほど…これは厄介だ。だが可能性がないわけではない。)」

「諦めろ。お前の未来は死だ。」

「果たしてそうなるか?(と、なれば勝利方法は…あの方法しかない!)」

「ふふふっ!もう確定的ね。」

天間と輪廻はお互いにぶつかり合った。

 

一方…

「ぐっ…!」

三代目火影が膝をつく。もちろん、それをつかせた相手は…

「やっぱり弱くなったねぇ。三代目火影とあろう者が僕如きに負けるなんて。」

かなり挑発している基地九だった。

「ワシの全盛期を知らん癖に何を言うのかと思えば…」

 

三代目火影の全盛期は、当時若かったが後に雲隠れ歴代最強と呼ばれるエスから生き延びたほどだ。それまで忍界最強と呼ばれる玄間でさえもエスと刺し違えたとされていることから三代目火影は歴代火影最強と呼ばれるのだ。

 

「全盛期?何それ、美味しいの?」

しかし基地九は知らないのだ。基地九は玄間に殺されてしまい、その名声がどれほどだとしても殺されたことには変わりないからだ。いや、知っていたとしても同じことを言っていただろう。前の基地九だったらすぐに激怒して動きが単調になる。しかし今は転生者である奈良一族特有の頭のキレの良さを吸収したおかげで冷静に相手を挑発していた。

「人間なら誰しも、衰えが来る物よ…忍法・手裏剣影分身の術!」

三代目火影は基地九の言葉に律義に答え、エスとの戦いで使った風遁を覆った手裏剣を放ち、それを大量に影分身させた。これが出来るのは三代目火影のみでコピー忍者のカカシですら二つが限界だろう。

「くだらないねぇ…風遁・大突破の術!」

しかし、基地九は巨大な風を起こし、それを逆に三代目火影の方に向けさせた。

 

「(やむを得ん…皆の者、後は頼んだぞ。)」

しかし三代目火影は見事避けきったが、普通の技で基地九は倒せないとわかったので自爆技の覚悟を決めた。

「やれやれ、諦めたらどうだい?もうお前に勝率はない。僕の勝ちしかないんだよ!」

「…そうじゃな。この技がダメだったらワシは諦めるかのぅ…」

「あっ?認めちゃった?僕に勝てないって?」

 

三代目火影と基地九はお互いを破る為の戦法を考え始めた。

 

「(三代目火影の所持している技の中で僕を倒せる技は…封印術・屍鬼封尽。流石の僕もあんな物をくらったらただではすまない。無限イザナギがあるとはいえ、あれは身体がないとできない。それを破る一番の方法としては…三代目火影に近づき、その腕を切るしかない!リスクはデカイけど腕を切ってしまえば封印も出来る訳もないしね…)」

 

奈良一族の頭脳は忍界において一、二を争うほど良い一族だ。その為、基地九も頭脳タイプになったのは仕方ないことだが、基地九は怒りやすいのでその欠点が改善された。寧ろ基地九が下手な頭脳タイプだったらここまで強くならなかっただろう。

 

「(ワシの考えが正しければあやつはどういう経緯か不明だがチャクラとスタミナが無限。それ故に持久戦になれば勝率は薄くなる。だが、ワシの持っている技で奴に一番有効なのは、封印術・屍鬼封尽。シカバネは、どうやら誰かが乗っ取られている。となれば話は簡単だ。その魂を封印してしまえばいい。だか、あやつはシカバネの身体を乗っ取っているだけあってそういうことも事前に考えているだろう。それを何とかすればなんとか出来る。)」

 

基地九に乗っ取られた奈良シカバネは元々頭脳タイプである。故に、それが基地九にとって武器にもなるが弱点にもなる。そのことを考慮し、三代目火影は考える。

 

「口寄せの術!」

先に考えが終わったのは…

「ヒルゼン…俺を使うとは、余程のことなのか?」

三代目火影だった。三代目火影は口寄せの術で猿猴王・猿魔を呼び出したと言うことは…本気だ。

「そうだ。大蛇丸の前にお前を使うことになるとは思わなかったが、奴はそれ以上だ。」

それもそのはず。このことは玄間すらも予想外のことで、まさかうちは一族のクーデターが起こる前に別人が起こす…こんなこと誰が思いつくだろうか?

「あのガキが?」

猿魔が疑問に思い、基地九を見る。

「そうだ。気を引き締めろ!」

「そうか…わかった。」

 

それからの戦いはただひたすらに基地九は距離をとり、遠距離攻撃に移った。逆に三代目火影は基地九になるべく近づき、屍鬼封尽をやろうとする。

 

そして…ついに勝者が決まった。

「ぐっ!」

「猿魔!」

基地九は猿魔に攻撃して、自分の邪魔を減らしたのだ。三代目火影はそれに気を取られてしまい…

「影縛りの術!」

「しまっ…!」

基地九による影縛りの術で三代目火影は捕まってしまい、動けなくなってしまった。

「この勝負は僕の勝ちだ…!死ね!」

基地九が死亡フラグを立てながらも、クナイに風遁のチャクラを覆い、そのまま三代目火影に向けて投げた。これで三代目火影は負けたも当然だ。

「(大蛇丸、自来也、綱手、ワシは先に行って待っているぞ…)」

三代目火影は覚悟を決め、自らの弟子のことを思い目を閉じた。

 

しかし、それが三代目火影に当たる寸前に…

「螺旋丸!」

今、この世界で螺旋丸を木の葉の忍びで使えるのは自来也、はたけカカシ、転生者達だ。しかし、螺旋丸をやったのは…

「大丈夫かってばよ?三代目のじーちゃん。」

独特の口癖に、光り輝く金髪、その名は…

「ナルト!」

うずまきナルトだ。

「ただいまうずまきナルト、天隠れの里から戻って来たってばよ。」

そう言ってナルトは太陽のように笑った。




もうすぐこの作品も終わるかもしれません(と言っても五十話以上になると思いますが)。そこで外伝では玄間、あるいはオリキャラ達が他の世界に行くというお話しにしたいと思います。
例えば、玄間のいない原作の世界だったり、この作品とは違うオリキャラが出てくる並行世界など。NARUTO関係ない世界も出すかもしれません。

要望があれば余程、無茶じゃない限り読者様の要望に答えたいと思います。

なお、この返事はメッセージ等感想欄以外にお願いします。
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