「がはっ!」
天間が輪廻に千鳥で腹を貫かれていた。
「これで終わりだ!」
輪廻が天間にトドメを刺すように千鳥が迫る。
「神威」
しかし天間が千鳥を受ける直前に異空間の穴が空いた。
「なっ…!?」
「やれやれ…あんたらしくもない。」
そう言ってトビが姿を現れた。
「お前か…何でここにいる?」
天間は、トビに話しかける。
「あんたの息子の恩を返しにきた。それだけだ。」
玄間に恩がある人間は数多くいる。少なくとも100人以上は。
「そうか。私は援護に回る。お前は前線で戦え」
天間はそれに深く追求せずに指示を出した。
「あんたに指示される義理はないが、相手が相手だ。協力しよう。」
「まさか、あなたと戦うとはちょっと想定外ね。」
「…想定外だと?まるで援護が来ることを予想していたのか?」
「さあね…だけどあなたにはその男を助ける義理はないはず…」
「ふん…俺はあいつの弟子だからな。さっきも言ったが受けた恩くらいは返さないとな。」
「あいつ?誰よ?」
「初代光影千手玄間だ。」
その頃…ナルトは
「なあ、祖父ちゃんから何か聞いてないか?九喇嘛。」
いきなりナルトがそんなことを言い出した。
『いや特にないな。強いて言うならば、ワシがお前の味方でいてくれと頼まれたことぐらいだ。』
「そっか…でも、今の俺たちのことを思って言ったのかもな。」
『どういうことだ?』
「俺は俺の知り合い達と戦う運命になっているように感じるんだ。」
『お前らしくないな。お前は運命だのそういうことは信じない質だろう?』
「俺はヤヨイを庇っても木の葉の誰かと戦うことになる。それに聞いちまったんだ…」
『何をだ?』
「祖母ちゃんの言権でヤヨイを殺すって。」
最初ナルトは祖母シロイの言葉に驚いたがそのうち納得できるようになってきた。
『本当なのか?それはそれでワシにとっては都合がいい…ワシを利用しようとした奴には当然の報いだ。』
九尾はヤヨイが自分を利用しようとしたことがあるのでかなり嫌っている。その為、この反応をとった。
「お前はヤヨイは嫌いだけど…俺は好きなんだよ。」
『ふざけるな!あいつもマダラ同様にワシを利用しようとした!ワシを近づく口実としてお前も利用しかねんぞ!』
「だったら、何でヤヨイはお前を解放しなかったんだ?解放して自分の人柱力として封印すれば力が手にはいる。…恐らくヤヨイは俺に自信をつけさせる為にお前を利用しようとしたんじゃないか?」
『かっ!ヌルい!そんなんだからお前は基地九如きに苦戦するんだ。』
「だいたい、お前のその警戒心が憎しみを生ませたんじゃないか?臆病者!!」
『臆病者だと…!ワシのどこが臆病者だ!!』
「そうやって人を信用しないことだ。」
『何…?』
「確かに戦闘面ではお前は強い…だけど人を信用出来ないのは弱い奴がやることだってばよ。」
『!!』
「弱い奴ほど小細工とかするだろ?逆に強い奴は罠にかかっても無事でいられる…違うか?」
『…ふ、ふふふ、ふは、はははは!』
「何がおかしいんだってばよ?」
『確かにお前の言うとおりだ。ワシは弱かった。だが今は違う。ワシはお前の言葉で目が覚めた。確かに人間でも同じことが言えるな。罠にかかっても無事でいられる。ワシはその罠が怖かっただけかもしれんな。』
「そっか…そろそろ、見えてきたから行くってばよ!援護は頼んだってばよ!」
『任しておけ。ワシの代わりにお前が強いことを証明してやれ!』
「おう!!」
「ちょっと待って。」
そこへシロイがやってきた。
「え?祖母ちゃん?何でここにいるんだってばよ?」
「…うちはヤヨイを止めにきた。」
「止めにきた?殺すんじゃなくて?」
ナルトは前にヤヨイを殺すことを言っていたので疑問に思っていた。
「今のうちはヤヨイはうちはヤヨイではない。あれは別人。」
「つまり、うちはヤヨイじゃないから殺さないってこと?」
「止めても殺してもヤヨイは死ぬでしょう…なら止める方が対処も運動量も楽で済む。」
そう言ってはいるがシロイは、ヤヨイ相手に全力でかからないと止められるかどうかの相手とわかっている。
「でも、何で別人ってわかったんだ?」
ナルトはまた疑問に思い質問をする。
「簡単に言えば、第二次忍界大戦の時に玄間やエスに殺された3人の忍びが恨みを晴らそうと今の世代の忍び達の身体に乗っ取っている…その乗っ取られた忍びの名前は…うちはヤヨイ、日向ライカ、奈良シカバネ。その3人は玄間に復讐しようとしている。身体慣らしの為に今、暴れている。」
シロイがナルトの為に説明をする。
「じゃあ、ライカの奴を止めないと…シカバネの奴はもう止めたし…」
「いや、ライカはもう止めた。となれば…後はヤヨイのみ!」
「(復讐の為、身体慣らしという名目の元にイタチのにいちゃんやシスイのにいちゃんをボコボコにするなんて…許せないってばよ!)」
「行くよ!ナルト!」
「祖母ちゃん、わかった!」
〜精神と時の部屋〜
その頃、玄間はスランプに陥っていた。
「…もう、全盛期の頃に戻っているのか?わからない…」
玄間は最初は基本的なことをやっていたが、最近は穢土転生を使って実戦式の修行をしていたが、どの相手と戦えばいいのかわからなくなっていたのだ。
「(エスは危険すぎる。また殺されかねないからボツ…いや、エスとやってみるか。)」
玄間は穢土転生の術でエスを蘇らせた。
「久しぶりだな…エス。」
「…その声は玄間!?」
「ああ、そうだ。」
「お前は俺に心臓を貫かれて死んだはずじゃないのか?」
「まあ、一時的には死んだな。だがこうやって復活した。」
「なるほど…だが俺を何故蘇らせた?」
「修行相手になって欲しい。」
「…まあ、良いだろう。敗者は勝者の言うことを聞くべきだからな。」
「すまない。」
「じゃあ、行くぞ!玄間!」
こうして、玄間の修行が再開した。
〜うちは一族の集落〜
そして、ナルトがトビと天間がヤヨイを相手にしているのが見えた。
『んん?このチャクラは?!』
「どうした?」
『間違いない…!ワシを利用したうちはの男だ!』
「何だって!?」
『ワシは復讐などはせんと誓った…だが許せんものはある!』
「…もしかして祖父ちゃんの言っていたことって、こういうことだったのかもな。味方になりそうなのが、父ちゃんの仇で、敵になりそうなのが俺の友達。複雑だな…」
『かもしれん…だが、ワシから見れば両者ともにワシを利用したことには違いない。』
「確かにな…なら利用仕返せばそれでいいと思う。」
『(黒い…ナルトがかなり黒くなっている。)』
「どうした?」
『いや、もうどうでもいい…ワシはとりあえずお前の味方だ。ワシが指示するから、お前はそれに従え。』
「従えって…お前もお前でマダラと同じことをやっているってばよ。」
『アホ!ワシのチャクラがなくなったら、ワシが死んで、どっちを相手にしても、策は尽きるわ!ワシかてチャクラ量に限界はある!それにワシが指示するのは、お前がワシのチャクラを使わせるかを判断し、許可をやることだけだ。』
「うっ…確かに。わかった。じゃあ、頼んだぜ。」
『…どっちを相手にしてもお前はお前らしく、根性を見せてやれ!』
「おう!」