ORINUSHI〜改訂版〜   作:ディア

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第四十九話 ナルト大暴走!?九尾の作戦ここにあり!

ナルト、シロイ、天間、トビ…この四人は単体でも光影を除いた五影全員を相手に出来るほどの力はある。寧ろ、それでも足りないぐらいだ。特に、シロイと天間は五影全員相手に楽勝出来るマダラを超えており、玄間やエスがいなかったら歴代忍界最強と言われただろう。

しかし、この四人が最大限にチームワークを発揮しても今の輪廻相手ではなかった…

「ごほっ!げほげほ…やっぱ、無理だ。俺の作戦って甘かったのかな…?」

ナルトの作戦はただひたすらに暴れまくって輪廻の動揺を誘う作戦だったが、一瞬で見破られてしまい、逆に輪廻にボコボコにされた。

『…おい、ナルト!お前の根性はどうした!?お前は根性が取り柄だろうが!!』

「そんなこと言ったって…」

『…どうやらワシは貴様を買いかぶっていたようだな。貴様は最低の人柱力だ…!』

九尾がそう言うとナルトの身体に異変が起きた。ナルトの顔のヒゲらしきものが大きく裂け、目は赤く、全身に九尾のチャクラがまとわりついた。

「ゔおぉぉーっ!」

そう、九尾はナルトを暴走させたのである。

「なっ…!これは!」

そのことに輪廻は動揺した。

 

輪廻が動揺したのには理由がある。その原因が今のナルトの状態にある。ナルトの今の状態は九尾の今までの憎しみのみを晴らすために、暴れているのだ。しかし、九尾とて何も考えていない訳ではない。寧ろ、輪廻を倒すためにしたことなのだ。輪廻を倒すには心を読まれないことだ。言ってみれば頭脳戦対策の忍びだ。だが…今のナルトは…

 

「(破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ破壊ハカイ…)」

 

周りを壊すことしか考えてない。九尾は自分の憎しみをナルトの心の中に押し付けることでナルトの心を読まれないようにしたのだ。

「(無茶苦茶ね…!これじゃ、心を読むことができない!しかも、この身体は無理やりでも心が読むようになっているから質が悪い!)」

ヤヨイの身体は常に心が読めるようになっている。何故なら薬を飲んで読めなくなったなどということがないように保険をかけたからだ。しかし、それが思わぬ方向に利用された。それも九尾という大穴に。人間ならわかるが尾獣達に利用されるのはヤヨイも思わなかっただろう…

 

「だあああーーーーっ!」

しかし、九尾の作戦はそこまでは良かった。今のナルトは全ての人間を殺す殺戮機械…つまり。ナルトが襲いかかるのは輪廻だけとは限らない。

「うおっ!」

天間にナルトは襲いかかった。その衝撃で天間が吹っ飛ばされる。だが、天間は土遁で身体を強くしている為に雷遁以外の攻撃は効かない。

「(!!ナルトは敵味方の区別が出来ていない?だったらそれを利用するまで!)」

輪廻がそれをみてナルトを利用しようとする。

「ナルト!向こうが貴方の敵だよ!やっつけちゃえ〜!!」

輪廻はヤヨイの声でヤヨイの口調でナルトが自分の味方になりそうなセリフを吐く、

「が…ゔゔ…!」

ナルトとヤヨイは友と呼べる間だ。そのためヤヨイの声で言われたら動揺する。

「しっかりしろ!お前の敵はそのヤヨイだろうが!!」

「ナルト!もし、私達を攻撃したら、お小遣い減らすからね!!」

そのことに気づいた天間とシロイはナルトを正気に戻そうと必死になる。

「ぐぅぅぅ…!」

ナルトは頭を振り、輪廻の方に向いたり、シロイ達の方へ向いたりする。

『ナルト…ワシはあの少女が憎い。殺せ。』

そこへ九尾の援護攻撃が入り、どちらに味方に着くか確定した。

 

「ぐぉぉーーーーっ!!」

ナルトは九尾チャクラを必要最低限に抑えかつ、それを最も効率よく身体強化に使用する。言ってみれば憎しみver九尾チャクラモードだ。

「がはっ…!!」

ナルトは輪廻の腹を殴り、吹っ飛ばす。

「ぶあああぁーーーーっ!」

輪廻が吹っ飛ばされた直後にナルトは輪廻の背中に回り込み、かかと落としをする。

「(つ、強すぎる!この身体ですら勝てないなんて…!)」

「うゔ…おぉぉーーーーっ!」

ナルトはそう叫ぶと輪廻に一瞬で近づき、輪廻を顔を目掛けて回し蹴りをする。

「はぁっ!」

輪廻はそれをカウンターで弾き返す。

「ぐっ…だああーーーーっ!」

今度は殴りかかる。そしてそれを輪廻が避ける。ナルトと輪廻はそれを繰り返し、繰り返し続けた。

 

〜数十分後〜

 

「…はぁっはぁっ…!」

輪廻は攻撃する避けるの繰り返しを続けたせいで疲れがたまり始めた。逆にナルトは輪廻を追いかけてもなお、疲れを見せない。通常であれば輪廻の方が疲れを見せないはずなのに何故疲れを見せているかというと、ナルトがかなりタフなのもあるが一番の理由としてはナルトの精神が壊れていてナルトに近づけないからだ。その為、距離を置こうと輪廻は動き回るのでスタミナが切れる。

 

「(アールとの戦いで出したイザナギはやっても無駄…その上、ナルトに幻術は効かないからイザナミも無理。遠距離攻撃もすぐに距離を詰められてしまうから不可能。ナルトの心さえなんとかすれば…!)」

輪廻は作戦を考え、必死にナルトを倒す案を考える。

 

『(皮肉なものだな…ワシの憎しみのチャクラがこんな形で使う羽目になるとはな。だが、ナルトが目覚めるのも時間の問題だ。)早めに決着をつけろ…ナルト。』

九尾は憎しみのチャクラでナルトを操りたくはなかったが、輪廻がそれだけ強いと認めている。しかし、ナルトが憎しみで動くのを拒否する為、無理やり抑えて自分の憎しみのチャクラを入れたのだ。だが、ナルトは精神的に玄間をして強いと言われる。その為、無制限にナルトを操れる訳ではない。

 

「ゔ、ゔ…おぉぉーーーーっ!」

ナルトは輪廻にまた突進して腹にこぶしを入れる…

「この時を待っていた!」

輪廻はナルトの拳を捕まえた。

「がぁ、ぐっ!おおおお!」

は、離せ!クソ女!とでも言いたげにナルトは叫ぶが輪廻の手は離さない。

「これで最後…!チャクラ吸引!」

輪廻の作戦は、ナルトのチャクラを吸引することで体力の回復、ナルトの精神安定を狙っていた。

「させん!」

それを天間やシロイ、トビ達が見逃すはず訳もない。

「ええい!邪魔をするな!」

輪廻はナルトから奪ったチャクラで大量の螺旋丸を放ち、三人を近づけさせない。

 

「これでもう邪魔は入らない…!チャクラ吸引!」

「がぁぁぁーーーーっ!!」

ナルトは輪廻にチャクラを吸われまいと必死に抵抗するが無駄だった。

『なっ!貴様!ワシの憎しみのチャクラを吸い取る気か!?』

九尾が輪廻のやろうとしていることに驚く。

「そうよ!私は九尾の憎しみのチャクラを吸い取る!(く…苦しい…!ナルトはこんなチャクラに耐えたんだ…)」

『ワシのチャクラは人柱力以外のお前達からしてみれば毒だ!それをあえてするのはただの自殺行為だ!!』

九尾の憎しみのチャクラは他人から見てみれば毒だ。それにも拘らず輪廻は耐える。何故なら輪廻も同じ苦しみを味わい、耐えているからだ。ここで耐えなければナルトに勝てないのは目に見えている。

「ここでやらなければ、私は絶対にナルトに勝てないから!」

その執念だけで輪廻はナルトを離さない。

 

「かあぁぁーーーーっ!!!」

そして、輪廻がナルトから九尾の憎しみのチャクラを全て吸い取った。

「サア、第二ラウンドノハジマリネ。」




やっと輪廻のパワーupです。
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