~その頃~
「さて…私からのプレゼ「どらぁ!」ぐほぉ!」
大蛇丸がサスケに呪印をかけようとしたが突然来たイレギュラーによって回避された。
「私の蹴りはどうだった?大蛇丸?」
そのイレギュラーとはヤヨイ達だ。
「あなたは私のことを知っているみたいだけど私はあなたのことを知らないわ…あなたのお名前教えてくれないかしら?」
大蛇丸はカブトが集めた中忍試験者リストに乗っていた名前を思い出すがヤヨイ達の名前はなかった。それ故に聞くしかない。
「その必要はないね。」
「どうしてかしら?」
「大蛇丸…その答えを聞きたい?」
「…さあ?どうかしら?」
「死ぬから。」
ヤヨイはそう言って笑顔で大蛇丸を殺しにかかった。
「がはっ…!」
大蛇丸は何が起きたのはわからなかった。確かに自分は木の葉の三忍と呼ばれ、火影級とも言われ、相手は中忍クラスの下忍と見て、慢心は多少はあった。しかし、それでも相手の力量を見極めた上での判断だった。だが何が悪かったのか力量を読み違え、ヤヨイの攻撃に全く反応出来ずにいた。
「ぐ…!くらいなさい!」
大蛇丸は悔しさのせいか必死にヤヨイに向かって口の中の蛇を使い、攻撃する。
「火遁・龍火の術!」
しかし、ヤヨイの火遁で大蛇丸の蛇を焼き払った。
「(この子…めちゃくちゃに強い…!このままだと確実に負けるわ…やはり忍びらしく不意をつくしかないわね)」
大蛇丸はそう思い、身体で実行した。
「ここは引かせて貰うわ…」
「ああ…そう。だったらうちは一族に二度と手を出さないでください。」
「…うちは一族が手に入らないのは大変残念だけどその約束は守るわ。私も命が惜しいしね…(あなたが生きている間だけどね)」
そう言って大蛇丸は土の中に潜って行った。
~数十秒後~
「…がはっ…!?」
大蛇丸はヤヨイの攻撃をくらい吐血する。
大蛇丸はヤヨイが油断しているであろう瞬間を狙って攻撃したが、逆にカウンターをくらい、倍返しになったのだ。
「何故…!?何故あなたは反応出来たの!?」
「あれだけ露骨に私を殺すことを考えているとわかります。」
ヤヨイの能力は心の声が聞こえる能力…言って見れば相手の考えがわかる。それこそ殺意や謀略などの行為が簡単に見抜ける。
「だけど!私はあなたに反応出来ない角度で攻撃したはず!」
その通り。大蛇丸は念には念を入れて慎重かつ確実に仕留められる位置から狙っていた。
「もしかして私が本気で戦っていたとでも?」
そう…ヤヨイは大蛇丸に過小評価させるために実力をかなり落とした。
事実、天照はおろか、火遁最強の技、業火滅却を使っておらずにいた。
「…!!まさか半分の実力とか言うんじゃないでしょうね?」
「いや、半分どころかその半分も出してすらいないのだから…」
「…(まさかこんな実力差があるなんて!もしかしたら…千手柱間をも凌ぐ相手に私は喧嘩を売ったのかしら…)」
「もう考え事は終わった?」
ヤヨイがこれ以上ないほどいい笑顔で笑い、大蛇丸を追い詰める。それが大蛇丸の恐怖心を目覚めさせた。故に大蛇丸が取った行動は…
「さ…」
「さ?」
「さらば!」
大蛇丸は即刻退陣した。それはかつて自分の代わりに火影になった黄色い閃光をも凌ぐほどの速さだったそうな。…今なら火影に認められるほど速かった。
~一方~
「てめえが…薬師カブトか。」
再不斬がそう言って頭に青筋を立てる。
無理もない…再不斬は薬師カブトを殺すために探していたが数人中忍らしき者に出会い、中には上忍クラスの女がいて時間がかかり非常に苛立っていた。
「無音殺人者(サイレントキラー)桃地再不斬…君が何のようだい?」
ここで言っておくが再不斬は変装している。それこそ、ただの下忍が見破ることができないような。
それを見破ったということは再不斬のターゲットの薬師カブトだという証拠だ。
「当然。てめえを殺しに来た。」
しかし、再不斬は変装のことをスルーした。なぜならカブトが自身だと認めたからだ。
「君に目をつけられるほど僕は強くないよ?」
カブトはあくまでも自分が弱いとアピールし、無駄な戦いを避けようとする。
「ほざけ。てめえが元暗部…しかも根だったということはわかっているんだ。」
この情報はヤヨイ経由であり、隣にいたナルトも不思議がっていたがヤヨイにそのことを尋ねても笑顔でしか返さなかった。
「…その情報どこで知ったんだい?」
カブトが不思議に思い、情報の先を尋ねるが再不斬の選択肢は答えられない。ゆえに…
「てめえに話す筋合いはねえ。忍法・霧隠れの術…」
再不斬は術を発動し、戦闘の構えを取った。
「(早速あの技か…相当警戒されているな…)」
カブトの言うとおり…再不斬は格上相手に挑むように、いきなり得意の技を仕掛けたのだ。
「!」
ガキン!!
カブトは再不斬の殺気に合わせ、クナイで再不斬の首切り包丁から身を守る。
「(クソ!僕と相性が悪すぎる…!僕は感知タイプじゃない上、体術は苦手だ。どうすれば…)」
「(ヤヨイの言った通りだな。あいつは手強い…だが、感知タイプで無い以上勝ち目はある!)」
二人は策を考え、動かないままだ。無理もない。カブトにとって再不斬は天敵であると言えるし、再不斬は写輪眼を使っているカカシと同じくらいの実力者だと思っている。故に二人ともどんな攻撃がくるのか警戒していた。
~火影執務室~
「ナルトの奴…しっかりとやっていればいいんだけどの…」
三代目火影は執務室でのんびりと過ごしていた。
「火影様!」
「なんのようじゃ…急に。」
「今回の中忍試験に、大蛇丸が!」
「大蛇丸じゃと!?」
大蛇丸はビンゴブックリストでも上位に入るくらいの危険度を持っている。大蛇丸の純粋な実力はそんなには高くはない。むしろ五影級の忍びなら裏の世界にわんさかいるだろう。
大蛇丸の厄介なところは執念深さと生命力から出るしぶとさと言える。いくら捕まえても、999/1000殺しにしても、すぐに逃げる…もはやギャグに出しても問題ない位のしぶとさだ。
「現在大蛇丸は下忍の中に紛れ込んでいます!」
「それはまことか!?」
「はい!」
試験官の話が終わり、火影が口から言葉を出そうとすると…
バン!
「大変です!」
「今度はなんじゃ!?」
「霧隠れの元上忍桃地再不斬が下忍の薬師カブトと戦闘をしています!」
「なんじゃと!!??」
火影はあっけにとられる。何故ならカブトは中忍試験を何回も不合格しており、桃地再不斬に狙われる動機がないからだ。
「…三次試験の変更じゃ。内容はー」
三代目火影が内容を変更することを伝える。
「はっ…?しかし…」
それに納得がいかないのか試験官が疑問の声を上げる。
「良いな。」
三代目火影は威圧し、試験官を黙らせる。
~一方~
「(くそ!こんなはずじゃ…!)」
カブトは心の中で愚痴っていた。その理由は…
「これで終わりだ!」
本来いないはずの再不斬にやられていたからだ。
カブトの腕は首切り包丁の攻撃を受け続けたせいで痺れ始め、限界が来ていた。もう一発再不斬の攻撃をクナイで防御すればクナイを持つ握力はなくなるだろう。腕を医療忍術で治そうにもチャクラを練る隙がない。
そして、遂にその時が来た。
ビュン!ガキン!!
「しまった!」
カブトの手からクナイが離れ、防御する手立てがなくなった。これで再不斬の勝利は確定した。
「死ね。」
再不斬はそれだけ言ってカブトを殺した。
「(なんかバカバカしいな…あの努力は何だったんだ…!カブトに勝っても嬉しくもない…あの燃えたぎるような闘志はどこに行ったんだ!?)」
再不斬はカブトに圧倒的に勝ち、迷っていた。
「(いや、燃えたぎるような相手はあいつしかいねえ!待っていろ…怪人!)」
再不斬はそう考え、試験会場から出た。
言い訳になりますが、更新が遅れたのには理由があります。
まず、ゼロの使い魔を原作とした、どんな小説にするべきかを考えていました。
次に、私の作品である、東方を原作とした『マダオ馬妖怪の東方生活』のネタを考えていました。
以上が理由です!