IS 真の平和の栄光   作:アルトロニオ

25 / 25
22話

夏休みが始まってから半月以上が経った。遼はAE社で作業をしていた。彼はいま、工場のコンピューターを使って、いままでの自分のISの戦闘データを纏めていた。

 

親父も隣で彼の新たな機体や武器のアップグレードなどのデータを入れていた。

 

 

ピーッピーッ

 

と遼のISにメッセージが来た。

 

「父さん、メッセージをこっちに回して」

「オーケー」

 

 

 

カタカタカタと入力。

そして、彼はメッセージを開いた。

 

「!?」

彼は驚いた。

そのメッセージには驚くべき内容が書いてあった。

 

 

 

「んで、なんて書かれてたんだ?」

と言いながら父さんが近くにきた。

 

「今日の深夜に亡国企業、通称ファントム・タスクが僕のISを奪いに来るって」

 

「なるほどな…とうとうこっちにも手を出してくるようになったというわけか。ンじゃあ父さんは上にこの情報流してくるわ」

と言って…父さんはエレベーターに向かって歩き始めた。

「わかった、でも、ISなけりゃモビルスーツで戦うのか…」

 

モビルスーツはいまはほとんど使われていないがISとほぼ同等の力を出せる機械である。いまの彼に扱うのはとても危険なのである。

 

 

すると、父さんはエレベーターの前で立ち止まり、

「ISは無くても、IS同等、またはそれ以上の力を出せるやつが完成したばかりじゃないか、それで戦うしかないないだろう。それにお前の実力なら亡国企業はまだ序ノ口のレベルじゃないか?」

 

 

と父さんはとても涼しい顔をしていった。

 

「そうだね、ンじゃあ用意しますか!」

 

 

 

遼はすぐさま準備に取りかかった。

MSはいつでも動けるようにパイロットを搭乗させておくらしい。

ファントム・タスクの襲撃は

ジェスタチーム トライスターのナイジェル、ワッツ、ダリルと遼の四人で迎撃することになった。

 

襲撃数時間前

 

 

地下室へのルートはエレベーターを使ってのルートのひとつしかない。

すると、地下室の作戦ルームから交信がきた。

 

「遼、聞こえるな?」

「聞こえるよ」

「敵は4体、全てラファールシリーズだ。それじゃ頼むぞ」

「了解!」

 

遼はすぐさま、ポジションについた。

ちなみにトライスターは近くで隠れて、緊急のときは迎撃してもらうようにしている。

 

 

 

ピーーッ ピーーッ

 

とレーダーが4機のISを捉えた。

「予定よりも早くきたというわけですか…

ナイジェルさん、何かあったときは頼みます。」

「わかった、まあ、無茶するなよ」

とナイジェルは言った。

 

 

 

数分後、亡国のISが工場についた。

 

 

 

 

「ザ・ワイルド!!」

と言ってスタンドと自分自身をシンクロさせ、各部分を起動させた。

そして、彼は亡国の連中がいる方向に走り出した。

 

 

亡国企業side

 

 

「いまのところいないわ」

と言ってると、

 

 

 

ザァァァァ

と何かが来た音がした。

 

そして、遅れてレーダーが反応した。

「いつのまに来たの!?」

煙の中から、人のような影があった。

 

 

 

 

「おい、お前たちが亡国企業の連中か?」

と通信が来た。

 

「だったら、どうするのかしら?」

 

ニヤリと笑い、

「そうですね、ただじゃ返しませんね」

と言って構えた。

 

「アハハ!そんなパワードスーツでISに敵うと思ってるのかしら?」

 

「ただのパワードスーツだと思うとは…

先に言っておくが…お前たちを倒すのに2秒もかからない」

 

「あんたなに言ってんだ、笑えるね~」

 

と言い終わったあと……

 

 

ガシィン

 

1体のISが消えて、ひとりの女が倒れていた。

 

 

「「「!?」」」

連中はとても驚いていた。

 

 

「だから、言っただろう? 2秒もかからないってな」

 

 

「チッ…なめンじゃあないわよ!!撃ちまくれ!!」

と言って連中がライフルを乱射するが、腕で弾をガードした。当たっているが、致命的なダメージにはなっていなかった。

 

 

「これで僕に挑むとはまだまだだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ決めますか!」

と言って腕でガードしていた弾を全て弾いた!!」

 

 

 

 

「「「なに!?」」」

 

 

 

「ザ・ワイルド ハイスピード!!」

 

と叫んだ。すると…全身が光始めた。

 

 

 

次の瞬間…

 

 

 

 

 

 

シュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3体のISの前から姿を消した。

 

 

 

 

 

『ザ・ワイルド ハイスピード』とは、彼のスタンド ザ・ワイルドの特殊能力 超高速で動くのである。

スタンドを出さなくても使用できるのである。

 

 

 

「どこにいった!?」

相手は周りを探したが、どこにもいなかった。いないわけではない。速すぎて見えないのである。

 

 

すると、1体のISが吹っ飛び、もう1体のISも吹っ飛んだ。

 

「どうなってるンだ!?」

 

 

 

 

すると、目の前にヤツはいた……

 

「チェックメイトだ…」

 

 

と言いながら拳を構えて…

 

 

 

 

 

 

ウラララララララララララァァァ、

 

 

 

 

 

 

と連続パンチを喰らわした!!

 

 

ウラァッ!!

と最後の1発を喰らい、ISは吹っ飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

4機のISは全て解除され、四人の女性が倒れてた。

 

「やれやれ…

終わりましたか、もう少し手応えがあるもんだと思ったんですけどね…」

 

彼は全て撃破したので、父親に連絡を入れた。

「父さん、終わったよ。」

おぉーお疲れさん。とりあえず、あとはこっちでやるからお前は整備室に戻ってくれ。」

 

「了解」

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。