東方悪魔狩人~Miko Devil May Cry~   作:放仮ごdz

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お待たせしました、第二話です。VS美鈴&ケルベロスになります。楽しんでいただけると幸いです。


Mission2:氷の門番を打倒し紅魔館に進入せよ!

紅霧異変と言う、異変があった。

とある夏のある日、人間に有害な妖気を帯びた紅い霧が幻想郷の空を覆い、日光が遮られた上にそれが幻想郷を越えて外の世界にも干渉しそうになったため、博麗霊夢と霧雨魔理沙が持ち前の直感を元に霧の湖畔に存在する吸血鬼の住む紅い館、紅魔館に乗り込み主犯を懲らしめたと言う異変である。

 

その異変と同じく、霊夢は紅魔館へと向かっていた。元々の目的地と言うのもあるが、霧の湖でとある情報を入手したためである。

 

親友である氷精を捜していた大妖精からの情報で、紅魔館に聞きに行った友人二名が帰って来ないらしい。ちょっと聞きに行ったはずなのに帰って来ないのはおかしいと、でも今は氷精を捜す方に集中している為様子を見に行くこともできないのだと言う。

 

紅魔館には呑気な門番がいるので、門前払いはされても死んではいないだろうとは思うが、帰って来ないのは明かに可笑しい。そのため様子を見に来たのだが…

 

 

「…何て言ったかしら。ビンゴ!だっけ?」

 

 

紅魔館前の原っぱに来た霊夢が見たのは、凍り付いた原っぱと同じく氷に覆われた外壁。そして門の前で寝ている、何やら三本の骨の様な棒を鎖で繋げたヌンチャクを首にかけた華人小娘、紅美鈴の姿だった。

重要なのは、凍り付いた原っぱに存在する氷塊の中に、捜し人である大妖精の友人、ミスティア・ローラレイとリグル・ナイトバグが入っていると言う事だ。

 

 

「・・・リグルはまあどうでもいいんだけど、みすちーには屋台のツケがあるし放っとく訳にはいかないか。起きなさい、門番!聞いてるの?!」

 

 

怒鳴る霊夢。しかし、美鈴はぴくりとも動かず、代わりにヌンチャクがピクンと動いた。気配を探る。明らかに何か異変があったのは言うまでもないが、もう一人の捜し人である氷精チルノはともかく悪魔の気配すら感じない。ゲリュオンの炎と似た様な残滓が氷にあるので間違いなく後者、悪魔の仕業に違いないのだが…そもそもいくら氷精と言ってもここまでの芸当はできないはずだ。何より美鈴自体が凍り付いていない事も気になる。

 

 

「…氷精の仕業じゃないとしたら、一体…?」

 

 

とりあえず門番を起こさないように氷の中から二名を救出しようと炎の巫術が使える札を取り出す霊夢。すると、今の今まで眠りこけていた門番が、動いた。

 

 

「させませんよ!」

 

「!」

 

 

ノーモーションからの跳躍、からの踵落しを咄嗟に取り出したお祓い棒で受け止め、何とか押し返す霊夢。美鈴はクルリと宙で一回転し、ヌンチャクを手に取ると空中で振り回し、「ハイヤッ!」と言う掛け声と共に高速でスイングされたヌンチャクから氷塊が放たれ、門に当たってカーブを描いた氷の壁を作り上げ、それに乗り滑って着地。ヌンチャクを振り回してけん制する美鈴。

霊夢はそれを見て一瞬何かを思考すると左手にお祓い棒を構え、ゲリュオンの付けられた右手に霊力弾を形成しながら構えた。

 

 

「…貴方、何のつもり?そこの妖怪達、何かしたのかしら?」

 

「いえね。私じゃ話にならないからお嬢様、もしくは咲夜さんに会いたいと言いまして。しかしここは禁じられし魔の領域。力なき者に立ち入る資格はないですからね。その程度の力でここに来るな、と反省させてる最中なんです。それが終わる前に助けられたら困るんですよ」

 

「門番つーか番人ね。ちなみに何時までそうしているつもり?」

 

「そうですね。三日三晩でしょうか?」

 

「…あ、解放する気はあるのね。ならいいわ、妖怪ならそれぐらい持つだろうし。ところで通してくれる?ちょっとレミリアに聞きたいことがあるの」

 

 

聞きたい事とはもちろん悪魔関係の話だ。この館が凍り付き、よく見てみたら屋根には大きな穴が開いている。これを放って置くとは、この門番含めて何かあったに違いない。それを確かめるべく、そう述べたのだが瞬間、美鈴の目に妖しい光が灯った。

 

 

「駄目です。私は門番ですからね、無断で通しちゃ怒られちゃうんですよ」

 

「何時も魔理沙を入れてしまっている奴が何を言ってるのかしら」

 

「はい、その通りです。だから私、反省しました。誰であろうと絶対通しません!」

 

「…じゃあいいわ、推し通るまでよ!」

 

 

舞い上がり、札を横に展開して一気に放つ霊夢。弓なりに美鈴に向かって放たれたそれは、白銀に煌めく一閃により全て凍らされ、砕け散る。

 

 

「【フリッカー】、です」

 

「・・・やるわね」

 

 

見れば、美鈴がヌンチャクを高速で振り回し、意気揚々と霊夢を見て笑っていた。

 

 

「それ、なに?」

 

「何をおっしゃる霊夢さん。貴方も持っているじゃないですか、上級悪魔の力が内包された魔具を!」

 

「…これのこと?」

 

 

指輪、ゲリュオンを睨む霊夢。悪魔が異変の根幹だとは分かっていたが、まさか悪魔本体じゃなくてその魔具が原因などと誰が思おうか。

 

 

「そうです、知らなかったんですか?こんな凄まじい力を持っておいてもったいない。しかし我が魔具、ケルベロスには例え幻想郷最強の霊夢さんだって敵いませんよ!」

 

「へぇ、三ボスが言ってくれるじゃない」

 

「なら味わってみてください、【クリスタル】!」

 

「っ!」

 

 

回転をやめ、勢いよく鎖を地面に突き刺すとそこから鋭く尖った氷柱が出現。さらに連なってどんどん出現して霊夢へと向かい、串刺しにしようと迫る。

 

 

「そんなの、飛んでしまえば・・・!?」

 

「甘いですよ霊夢さん!【リボルバー】!」

 

 

ふわりと飛んで避けた霊夢に襲い来るは、ケルベロスを空中で回転しながら振り回し迫り来る美鈴。回避も防御も間に合わず、真面に浴びた霊夢は胸元を凍り付かせながら殴り飛ばされてしまう。

何とか受け身を取り同じく着地した美鈴を睨みつける霊夢。しかし、その心中は焦っていた。

以前、あっさり勝利しろくに強敵とも思っていなかった相手に自分が反応も出来なかった。それは魔具だけではない、自分が当てられたことに、驚いたのだ。

 

 

「・・・私も慢心していた訳ね。まさか門番なんかに当てられるなんて・・・これは、ちょうどいいリハビリになりそうかしら・・・!」

 

「おおっ、やる気になりましたか!では本気で・・・」

 

 

やる気を見せ始める霊夢に、ケルベロスを振り回して迎撃の構えをする美鈴。どこからでもかかって来いと、宣言しようとしたところで、霊夢は珍しく指を鳴らした。いわゆる指パッチンだ。それを訝しむ美鈴、そして。

 

 

「遅い!」

 

「がふっ!?」

 

 

瞬間、頭上に現れた霊夢の拳を受け、美鈴は地面に沈んでいた。見える見えないではなく、タイムラグも無く霊夢は美鈴の頭上に出現したのだ。以前戦った際に見せた「封魔亜空穴」とはまた違う瞬間移動。

させるかと、ブンブンとケルベロスを振り回して全方位に氷柱を飛ばし、ドーム状に連続で放出する美鈴。しかしその瞬間、指パッチンと共に感じる時間がゆっくりとなり、美鈴はゆっくりとなった時間で簡単に氷柱の弾幕を避けてこちらに歩いてくる霊夢を見た。

 

 

「ひっ・・・!?」

 

「なるほどね」

 

 

言い様のない恐怖を感じた瞬間、時間が元に戻り霊夢の蹴りを受けて門に叩き付けられる美鈴。

 

 

「力の入れ具合で【タイムロック】の他にも【タイムラグ】が使えるのか。使い様によっては中々便利じゃない」

 

「咲夜さんと同じ・・・時間を操る程度の能力・・・?」

 

「違うわ。時間に干渉する程度の能力、よ!」

 

 

次々と飛んでくる氷柱の弾幕を、当たる瞬間のみ【タイムラグ】で時間の流れを緩やかにして容易く避け、わざわざ歩いて迫り来る霊夢に、恐怖を感じる美鈴。そうだ、これこそが博麗の巫女。異変を起こした者に対して容赦ない、幻想郷最強の守り人。得たばかりの強大な力に溺れ、喧嘩を売ってしまった相手は誰だ?

 

 

「安心しなさい、殺しはしないわ」

 

「くっ・・・うおおおおおおおおおっ!」

 

 

もはや自棄だ。勢いを増したケルベロスを地面に叩き付け、巨大な氷柱を出現させて霊夢を突き刺そうとする。

 

 

「【ミリオンカラット】!」

 

「いい加減飽きたわ、それ。神技【八方鬼縛陣】!」

 

 

しかし突き刺さる直前で霊夢が宙返りすると共に地面に叩き付けた札が爆発して破壊し、スタッと着地したその姿は無傷。魔具の能力を使わずに攻略された。その事実に、美鈴はほとんど何も考えずに突撃した。

 

 

「絶技【ウィンドミル改】!

 

「・・・【タイムラグ】」

 

 

鎖を腕に巻き、三本の骨を回転させ渦の様に弾幕を放ちながら突き出す正拳打ち。それに対し、後退しながら指パッチンして時間をゆっくりにする事で紙一重で回避、その表情が絶望に染まりゆく美鈴の目と鼻の先で銀色の光を纏った光球を形成する霊夢はにこりと笑い、

 

 

「これにてショーダウンよ!霊符【夢想封印・銀】!」

 

 

死刑宣告の様に宣言、時間が正常に戻るのと同時に放たれた光弾と、時間差で放たれた光弾のセットによる閃光を伴う弾幕で美鈴を圧倒、その手からケルベロスが大きく弾き飛ばされ、門に叩き付けられて虚しく落ちた。

 

 

「ぐぅ・・・何と言う・・・私が指摘しないとその存在すら認識しなかったのに、あっさり使いこなしてしまうとは・・・これが博麗の巫女・・・恐れ入りました」

 

「まあ貴方の新しい能力が氷精とほぼ同じだったってのもあるけど、私のこれの事を教えなければ勝っていたかもしれないわよ?」

 

「・・・勝っていたかもしれない?」

 

 

項垂れていた美鈴がピクッと反応した事に訝しみ、ゲリュオンを突きつけながら睨みつける霊夢。そして、美鈴が不敵に笑むと共に、その理由が分かった。

 

 

「まだ、私達は負けていません。ケルベロス!」

 

『うむ、我が主よ!』

 

「・・・っ、そう言う事か!」

 

 

瞬間、橙色の眼光が輝き放たれた巨大な氷塊を、霊夢は時間をゆっくりにする事で紙一重で回避。美鈴の背後に現れた、骨の様なヌンチャクを媒介に顕現した巨大なその影を睨みつける。

 

凍り付いた四つん這いの黒い巨体に三つの頭、それぞれ獰猛に輝くは黄色、青色、橙色の眼。首輪が付けられ、そこから伸びる鎖は背後の門に繋がれている。その姿は、まさしく地獄の門番、三つ首の番犬。その悪魔の名は、ケルベロス。かつて、恐怖を作る土台(テメンニグル)に入る試験官とも言える役割である門番としてダンテの前に立ち塞がった悪魔だ。

 

 

「あら、三つ首犬とは珍しい。門番の相棒が喋る犬っころとはね。お似合いじゃない」

 

『人間、貴様は力のある者か?』

 

 

霊夢の挑発を無視し、吠えるケルベロス。霊夢はそれにムッとしながらも答えた。

 

 

「どうかしら。貴方達程度には勝てると思うけど?」

 

「人をボコボコにしておいてよく言いますよ・・・どうします、相棒?」

 

『我等に勝つと言うのか。そんな残り滓もいい所な魔具でか?人間風情が!』

 

 

美鈴の言葉を無視して挑発し返すケルベロス。以前、力なき人間と侮っていた男は半人半魔であり、敗北してしまった。しかし目の前の少女は紛う事なき人間。ならば、悪魔と妖怪である自分達が負けるはずがない。

 

 

『立ち去れ人間!ここは禁じられし魔の領域!力なき者に立ち入る資格などない!』

 

「・・・つまり、アンタを降参させれば入っていいのね?どうせ逃げてもそこの二人みたいに氷漬けにされるんでしょ。脳筋みたいだものね、貴方達」

 

『愚弄する気か人間風情が!』

 

「頭を冷やしてくださいケルベロス、博麗の巫女を侮ったら痛い目見ます」

 

「そうよ、落ち着きなさい犬っころ。その氷は飾りなのかしら?あ、それとも散歩の時間だった?いいわよ、待ってあげるから」

 

『後悔するぞ小娘!』

 

「あー、駄目だこれ」

 

 

パンパンと手を叩いて煽る霊夢の挑発に狂乱し、身に纏った氷を弾き飛ばして三つの首をグルグル回して咆哮するケルベロスに頭を抱える美鈴。霊夢は好都合と言わんばかりに笑ってクイクイッとゲリュオンを付けた指を動かした。

 

 

「ショウタイムって奴ね。来なさい!」

 

「グルォァアアアアアアアッ!」

 

「こうなりゃ自棄だァアアアアアアッ!」

 

 

氷の息吹を空に向けて放射し、氷柱の雨を降らして自身は連続で前脚の爪を繰り出すケルベロスと、氷柱に当たりながら突撃し拳を繰り出す美鈴。それを呆れて睨みつける霊夢。次の瞬間、ゲリュオンが輝き・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『馬鹿・・・な・・・』

 

「・・・ごふぅ」

 

 

数分後、頭部二つを砕かれ氷の一欠片もつけず、涙目で倒れ伏す漆黒の巨狼と、凍り付いた門に叩き付けられて貼り付けにされ血を吐いている美鈴、全く無傷で手の汚れをパッパッと払い落す霊夢の姿があった。

 

 

「ワンパターンすぎよ。パターン読まれたらハメ殺しされるタイプね、貴方」

 

『せっかく回復したところを・・・容赦なく人の頭を殴り砕くとか貴様、人間ではないな!』

 

「人間よ。失礼な犬ね。…ところで何で美鈴なんかに従っていたの?」

 

『我を拳一つで打倒して見せたのだ、従わない理由があるまい』

 

「なるほど、忠犬タイプなのね。悪魔にも色々いるのね。…ところで、この屋敷にいる悪魔はあと何体か分かるかしら?報酬代わりに教えてくれない?」

 

 

殴りつけて氷を砕き、気絶しているリグルとミスティアを助け出しながらそう尋ねる霊夢。ついでとばかりに手に付いた返り血を砕いた氷から流れた水で洗いながら、答えを待っていると沈黙していたケルベロスが口を開いた。

 

 

『我を除いても三体以上は居る。先刻も述べた通り、この館は禁じられし魔の領域ぞ。それでも行くのか?』

 

「生憎ね。異変を解決するのが私の仕事なのよ。あと、アンタ等悪魔が気に入らないし放っておく訳にはいかないわ」

 

 

そう言ってのけた霊夢に、かつての主の姿を垣間見るケルベロス。降参したと言わんばかりに目を閉じると、立ち上がって咆哮した。

 

 

『いずれにせよ、貴様は力を示した。小娘、否・・・博麗霊夢。貴様を認めよう。我が魂を手に進め!我が牙の加護を受け取るがいい!』

 

「へ?」

 

 

ゲリュオンの時と同じく、ケルベロスの姿が崩れると共に人魂の様な何かが飛び出し、霊夢の手に移動して輝きが増すとそこには、美鈴が使っていたヌンチャク【ケルベロス】が。

 

 

「・・・なるほどね。悪魔を屈服させればその魂が魔具になって新しい力になる、と。試してみましょうか」

 

 

次の瞬間、霊夢はまるで体の一部の様に自由自在に振り回し、周囲の氷を砕きながら高速でスイング。次々と氷が砕け散って行き、美鈴の足に引っ掛け引き剥がしてリグルとミスティアと共に遠くに投げ飛ばすと、ビシッと拳法のようなポーズを決めた霊夢は鎖を右腕に絡ませて正拳突き。

 

 

「えーっと、霊拳【ウィンドミル】!」

 

 

それに伴い三つの骨の様な棍は回転の勢いのままに霊力の渦を放って拳を中心に吹き荒れ、叩き付けた門に張り付いていた氷が全て吹き飛んだ。それを確認し、もう一度回転させて首にかけた霊夢は不敵な笑みを浮かべる。

 

 

「使いやすいわね、これ。遠慮なく使わせてもらうわよ」

 

 

とりあえずと気絶している美鈴の上にリグルとミスティアを乗せ、振り向いた霊夢は未だに雷雲立ち込める空の下で紅いのに紫色に不気味に輝く館を見据え、溜め息を吐く。

 

 

「・・・はあ。ケルベロスを除いて三匹以上も居るなんて。さすがスカーレットデビルとその従者、悪魔との相性抜群なのかしら」

 

 

めんどくさそうに、それでも歩いて門を蹴り開けて庭に入って行く霊夢。しかし、玄関を開けようとしても当然の如く締め切っていて開かない。凍っているかと思ったがそうではなく普通に鍵がかけられていた。少しばかり頭にくる霊夢。

 

 

「あら、いっちょ前に鍵閉めてる訳?・・・めんどくさいわね、【サテライト】!」

 

 

文字通り、ぶん投げる。ブーメランの様な軌道を描いたケルベロスは回転して玄関を横に大きく叩き割り、難なくキャッチした霊夢はそのまま扉の残骸を踏み荒らして突入する。そこに待っていたのは、懐かしい光景。

 

 

「・・・はあ。まったく、魔理沙だけじゃなくて貴方も無作法なのね霊夢?」

 

「お客様を締め出すからよ。貴方も魔具を持っているなら、大人しく差し出せば許すけど?」

 

 

立ち塞がるは、長い漆黒のマフラーを首に巻いて口元を隠した銀髪碧眼のメイド長。その名も、十六夜咲夜。この紅魔館唯一の人間である。しかし何時も瀟洒なその佇まいは少々疲れ果てているように見え、霊夢はその苦労を察した。

 

 

「それができれば苦労しないわ。・・・まあ、馬鹿みたいにはしゃいでいた美鈴を懲らしめてくれたことは礼を言います。礼を言うついでに帰ってもらえない?」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「・・・無論、弾幕ごっこのルールに伴って言う事を聞いてもらうまでよ」

 

 

その時、咲夜の首に付けられたマフラーが蠢き、その蠢きは扉から漏れる光により生じた咲夜の影にまで伝達し、影の双眼が赤く輝く。

 

 

「【ドッペルゲンガー】」

 

「っ・・・戦車に犬っころの次はそっくりさんか。どこの都市伝説よったく」

 

 

影が切り離され、霊夢の背後に実体化したのは赤く眼光が輝く以外は全て漆黒の咲夜。霊夢は溜め息を吐き、ケルベロスを構えた。




NextMission.時を操るメイド長とその影を攻略せよ

悪魔の魂が魔具になってるんなら、戻る事も出来るんじゃないかと思った結果が悪魔顕現です。これからもチャンスがあれば出すと思いますが、今回は仲が良すぎた結果です。
パターン読んだらハメることができるボス、それがテメンニグルの番犬ケルベロス。調子に乗った美鈴と手を組んだばっかりにボッコボコ・・・ちなみにこの二人、共に3面のボスで門番と言う共通点があります。

霊夢の使う「ゲリュオン」はQuickSilverスタイルが使える「タイムラグ」の他に時間を二秒停止させる「タイムロック」が使用できます。ただしタイムラグよりも魔力消費が激しいので切札のような扱いです。次回は同じく時間を操る咲夜との対決ですが・・・どうなりますかね?

そして登場、ドッペルゲンガーを携えた咲夜さん。二つの魔具を手にした霊夢は勝つことができるのか。

次回はVSドッペルゲンガー咲夜さん。感想をいただけると励みになります。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。
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