あぼん。   作:弐式

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名前捜索

暑苦しいおっちゃん(と言ったらお兄さんレベルな年齢らしく驚いた。が、どうみてもおっちゃん)になんかなんも覚えてないんす。といったら大変驚かれた。記憶喪失と認定された。なんてこったい。

とりあえず名前だけでも思い出さないと不便だよなと適当にいろんな名前で呼んでもらった。なんかいっこくらい心当たりあるんじゃね?と思ったんで。

ヒートから始まってガンレオンだのアナスタシアだのウィングだのラー・カイラムだのイデオンだの言われたが…聞き覚えはあるんだけど、名前じゃなさそうだった。

どうのこうの言っててもしょうがないのでとりあえず暑苦しいおっちゃんランドとその嫁(予定)らしいメールと一緒に二人の家らしいガンレオンというなの修理道具というなの破壊兵器に行くことになった。どうみても見た目が破壊兵器。だが口にはださない。なんかクラッシャーとか言ったら殺されそうな気がしたから。

まずは仕事があるからとランドさんは仕事に取り掛かった。メールはその手伝い。俺も暇なので手伝い。なんか整備とかそんなのよく見てた気がするんだよね。

その時の会話抜粋。

 

「メール。いつものやつくれ」

「OKダーリン!一番?二番?」

「一番の二式で…」

はい

「え?」

「え?」

え?

 

俺の名前が判明した瞬間であった。

 

 

 

名前が判明したのでそれ以外のことをいろいろと調べてみたけど記憶に関しては一切話が進まず。なんか整備を見たことはある、ぐらいしかわからなかった。

まー、記憶ないのも困るけどさー。べつにいいんじゃね?そんな困んないし。

と、言ってみたら気楽だなと言われてしまった。お気楽のニシキだなと言われた。だってそんなに困らないし。むしろ困るのはこんな誰だかわからない兄ちゃん拾っちゃったランドさんとメールのほうじゃね?と聞けば、豪快なヒートスマイルとともにまったく問題なし、と言われてしまった。実にいい人達だと思う。

そのまんま俺はランドさんとメールが起こしてる会社ビーター・サービスで働かせてもらうことになった。俺自身、修理とか嫌いじゃないのでぜんぜんOKである。

それじゃさっそく祝いだとランドさんが奥へと入っていった。その間にメールが俺のそばにやってきた。おめでとういらっしゃいと、もう一言。

 

「ザ・クラッシャーとか、壊すとか禁句だからね!」

 

おれは厳かにうなずいた。

 

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