みなさんこんにちは、グルンガスト弐式です。比喩じゃないです。ロボットに憑依とか意味わかんねと思ったけど龍王機とかマシン・ソウルとか考えるとあぁ、スパロボだもんなと思った。
なんかリョウトがグルンガスト弐式に乗ると俺が勝手に憑依してしまうらしく。おかげで戦闘は全力で俺。全力で泣きながら俺。ちなみにリョウトは俺が憑依してる間のことは覚えてないらしい。ほかのメンバーはリョウトは二重人格なんだと思ってるようだ。
や、正直やってられんくね?
戦いに参加するっていったのはリョウトであって俺じゃないし。グルンガスト弐式がぶっ壊れる=俺終了のお知らせだし。いくら頑張ってみても褒められるのはリョウトであって、けがしても心配されるのはリョウトであって、グルンガスト弐式に憑依している俺はいわばただの機動兵器。
要するに、何が言いたいかというと。
「断固、抗議でぇぇええある!!!!」
ただ今俺はストライキ中である。
いやね、今まではなんつーか流されながらなあなあで戦ってきた俺ですよ。日本人的に。でもいい加減、なんつーかね。耐え切れなくなってたわけで。
今回の戦闘でちょっとへまやってグルンガスト弐式が壊れちゃったわけだ。修理が必要。けっこう危ない状態で早急に修理しないとプログラムがどうのこうの。でも、リョウトが無事でよかったとみんなはいうわけだ。グルンガスト弐式(俺)は、機動兵器だから。壊れても、直せばいいし、最もいうなら、壊れても別にいい。だって兵器(道具)であって命ではないのだから。
そんなこと言われたおれはぁ、キレちゃったわけであった。
ドックにてその会話を聞いた俺は即刻ひきこもった。籠城状態である。外へ音声を流しながら。
俺の主張はこうだ。今喋ってる俺はリョウトではなくグルンガスト弐式である。戦うといったリョウト自身は戦ってなくて戦ってるのは俺。そして俺は戦いたくないからこれ以上戦場に出る気はない。ボイコットするから許可を出せっていう。
こんなこと言っても無駄なのは十分わかってんだけどさ。俺も熱くなりやすい性格なんだよ。ってか突然人権ぶっ飛んだ道具扱いとかやってられっか!!!
グルンガスト弐式の外ではなんだなんだと人が集まっていた。中には医者のような人もいたり。俺はいつもドッグにいるんでドックの人間しかしらないんだよ。たぶん軍医なんだろう。
いろいろもめている声が聞こえる。リョウトに二重人格が現れたのはグルンガスト弐式に乗ってからだった。リョウトがおかしくなったのはグルンガスト弐式に乗ったからだとか。うるせぇ。待遇に悲しくなってストライキを起こしてみたものの。どいつもこいつもリョウトの心配ばかりである。まぁ、あたりまえか。
このままドックを出て外へ逃げ出そうかとか考えたが、どう考えてもバルマーというか、どうかんがえてもイングラムさんから逃げれる気がまったくしません本当に。
燃料とかの問題もあるしなぁ…もしエネルギーが切れて俺が、グルンガスト弐式が追撃されてしまえば俺もリョウトもおじゃんである。さすがにリョウトをそんなことに巻き込むような気はない。気が小さすぎてそんなことできるかという気分でもあるが。
…ぶっちゃけていうと、リョウトって嫌いというか、むしろ好感を持つ主人公なんだよ俺としては。最初はどこのシンジくんだとおもったけど、リオのために頑張ってみたりとなんだかんだで前を向いて最終話までいったしな。リョウトだからこそ俺も今まで戦場にいたわけだったりするわけで。まぁ、それでも堪忍袋の緒が切れちゃったわけだが。
俺がストライキ宣言をしてからもうすぐ5時間たとうとしていた。…おなかすいたなぁ…。クルンガスト弐式に憑依してからおなかがすく、なんてことがなかっただけに不思議な気分だ。戦場で戦った後なんだし腹が減ってるのは当たり前か。
下でうろついてる人たちもそのへんが気がかりらしい。みんな時計を気にしながらこっちを向いていた。そろそろ俺のわがままを実行するのも限界に近いようだ。
さてどうしようかと思ってたらドックにブライトさんがやってきた。お仕事忙しいだろうに見に来たようだ。アストナージさんと一言二言喋った後、拡張機を持って俺のほうへと顔を向けた。