あぼん。   作:弐式

36 / 45
双偽喪失

どうも、テスラ・ライヒ研究所所属リョウト・ヒカワ博士助手の技術班兼テストパイロット改めヴェルター整備班になったニシキです。肩書きが短くなって実に名乗りが楽に。

今日も楽しく整備してたらDボゥイさんの記憶喪失詐欺がバレちゃったって話しをカズマと某死神さんから聞きました。へー。そーなのかー。

カズマからは記憶喪失仲間が減っちまったな!って言われて、死神さんからは実はお前もDボゥイと同じで記憶喪失って言ってるだけかもなーとか言われた件。その時はだったら楽なんだけどなーとか言って笑っといた。…ぜんぜん笑えねぇんだけど!!!

いや、いやや!!ぜったいなんか気づいてるだろJK!!この死神さん直接聞かずに間接的に攻めてくるんだけど!もういっそのこと直接…聞かれてもこまるからこのままでいいか。

いったい艦長とかは俺のことどこのどなたさんだと思ってんだろうなぁ…いっそのこと、ゼ・バルマリィ帝国から来ましたとか言っちゃったほうが良いんだろうか。異世界から来ましたとかよりも信憑性があるとか言われたら悩む。

そのほかにもいろいろな方面から何もんだと思われてるらしく、ミスリルのSRTの誰かひとりが常にそばにいるような気がしたりね。

 

ぷるぷる。僕は悪い不審者じゃないよ!良い不審者だよ!!

不審者ニシキが仲間になりたそうな表情でこちらを見ている、仲間にしますか?

 はい

→いいえ

 

…これは酷い。

まぁ俺がどこの誰かさんかなんてわかりようが無いのでどうしようもないんだけどね。異世界人っていう証明しようにもEOT技術はぶっ飛んでて無理だし。

どうしようかなー困りもんだなーとか思ってたらとある戦闘終了後にこんな事態に巡り合った。

 

「お、ちょうどよかった。実はニシキにちょっと聞きたいことあるんだけどよ」

んー?今ちょうど終わったところだからいいけど?デスサイズヘルかヴァルホークに気になる個所でもあんの?

「いや、その辺はまったく問題ないんだけどよ。実は今日の戦闘でとある女性に出会ってだ」

あー、そういえば途中で手伝ってくれたピンクの機体あったなぁ。

「そいつが俺とミヒロの名前と、後ニシキの名前も言ってたんだけどさ。お前なんか心当たりないか?何か思い出すとか」

…まったく、思い出さんね!つーか人違いじゃね?

 

…なんでアリアさん俺の名前知ってんの?

ザ・データベースのアリアさんがなんでか俺の名前を知ってたらしい。いや、俺、初対面っつーか、現時点では会ったことすらないんだけど…どゆこと?この世界どうなってんの?意味わかんね。いや、マジで意味わかんねーんだけど!!??いやいやいやいや…ねーよwww

 

 

 

「ニシキはしらねぇって言ってたな。やっぱり同じ名前の別人のことだったんじゃねぇか?だいたいあいつ記憶喪失で何も覚えてないしさ」

「ヴァルストーク関連で整備士っていったらあいつしかいねぇだろ?だいたい、あいつは記憶喪失なんかじゃねぇぞ」

「…はあ!?なんでそんなことがわかるんだよ!」

「おまえなぁ…記憶喪失の人間がほいほい機体整備できるわけねーだろ。しかも整備の腕前はプロ級だ。ありゃそうとうな修羅場をくぐってるぜ」

「あいつが、なぁ…そういえば親父もナチュラルがどうとか言ってたな」

「タカの目もそういう結論に至ったか、…こりゃレディ・アンにも確認を取る必要があるかもな」

「おい?デュオ?…くっそ、また俺だけ置いてけぼりかよ…」

 

 

勘違いが、さらなる勘違いを呼んで大変な感じに。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。