あぼん。   作:弐式

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双考食違

気づけばなんだかんだで物語は終盤の佳境に入ってた。

途中でブレス艦長のコピーとして作られたアプリカントさんに出会った。戦う前にありがとう、とだけ言っといた。本来はブレス艦長本人に言うべき言葉なんだが、今は言えないんでとりまアプリカントさんに。本人は?状態だったが俺は満足したんでOK。余は満足じゃ。

つーわけでアプリカントさんを退けて俺たちヴェルターはインファレンス戦へとたどり着いたのだった。

 

最初は冷静なセリフだったインファレンスさん。しかし作られたものなのに心があると認めてからは…いろいろと酷い誹謗中傷のあめあられだった。あまりにもひどいんで俺の脳内では自動でピー音が流れる始末。ここまで来ると意味がわからん小学生のほうがありがたいレベル。いや、ちょ、ま、ここはどこのハッテン場だ!?18禁どころか20禁レベルの話題を持ち出すんじゃありません!!チェリーボーイが戦えなくなったらどうすんだ!!!そんなんなったら戦えるのおっさんだけになるぞ!!!スーパーロボット大戦じゃなくてスーパーおっさん大戦になってしまう。それはまずい、なんていうか、別方面で。

ともかく、どうにか戦闘になったものの、いろいろ大変だった。クリティックさんがインファレンスさん誘導して好き勝手やってたり、それにうすうす感づいてたインファレンスさんが新兵器だして来たり。

 

インファレンスさんはブレス艦長の思いでを未来へつなぐ、という言葉をもとに知識を集めている。そこは全く問題ない。が、問題は知識を自身の保有物たと思って独り占めしようとしているところである。

 

「お前の機体の秘密も、技術も、歴史もすべて俺のものになるんだ!!」

できるものならやってみやがれ!!言っとくけどものすんごい重いぞ!ここに来る理由も、ここであったいろんなことも全部この機体に詰まってんだ!!それに勝つ自信があるならかかってこいってんだ!!!

 

この機体にはいろいろと思い出が詰まっている。ここに来てマジやってらんねーとか思ったことや、久しぶりに戦ってやっぱり戦闘って怖いなぁと思ったこととか。

思い出は大切だからこそ残したいけど、大切だからこそ無碍に扱われるとすっげーむかつくのだ。ましてや、取られるなんてもってのほかである。

 

ヴァルザガードがサピエンティアに攻撃を仕掛けた。ちょっと震えてる気がするのは怒りからか、はたまたブレス艦長が作り出した家族同様のものだからか。

大丈夫。視界の端でヴァルアルムが突撃してくの見えたからな。インファレンスを救ってくれるはずだ。

そう、子のピンチに駆けつけない親なんていねーんだからよ!

 

 

ヴァルザガードから放たれた光がサピエンティアを貫いて、大きな衝撃と光を伴って虚空へと消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変な奴だなあいつは敵対しているときはうるさいほどに敵意を向けてくるくせに敵対しなくなったらうるさいほどにからんでくる」

「そういえばあたしの時もそうだったな…敵対してる時は怒ってるみたいなのに味方になったらいろいろ悩んでくれたりして。なんでだろうね?」

「自身が敵とするべきものをしっかりと見極めているからこそ、それから解き放たれたインファレンスやアリアを暖かく迎え入れたんだろう。罪を憎んで人を憎まず。…それを実際にできる人間は限られているがな」

「私たちも、これからそれができるようになりましょう。膨大に広い宇宙の中で何を信じて、何を貫くべきかを」

「宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ」

「そして宇宙の大切さを…」

 

 

 

飯を食らわば皿まで。勘違いはどこまでも、どこまでも。

 

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