あぼん。   作:弐式

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双未来還

どうも、宇宙の迷い子ニシキです。

無事ザ・データベースは本来の役目に戻って、地球にも平和が訪れたぜ万々歳!でとってもいいんだけども俺的にはやや困りものな件。

実はさー、インファレンスさんにお願いしてザ・データベースのデータちょい見せてもらったんだけどさーぁー?…次元移動に関しての項目が無かった件について。

なしてないの!?中にはそんなん知ってる文明くらいあるんでない!!??とか思ってもっかいしらべてみたが、いっさいなし。ティプラー・シリンダーやXNディメンションはおろかクロスゲートについても全くない件。そうかそうか。全部α世界のみの固有名詞的な代物だったわけか。…ナンテコッタイ\(^0^)/

俺的にはとてつもなくオワタ!状態だったんだが、ヴェルターのみなさんは外宇宙に行くザ・データベースにバルマーまで送ってもらえるな、これで家に帰れるぞとおめでとうムード。くう。本当に帰れると嬉しいんだけどね…

 

「これでニシキも生まれた星に帰れるんだな。…今まで、助けてくれてありがとな」

いんやいんや。戦場に出てたらそんなんお互い様だし。だいたい強制されて戦ったわけじゃないしな。

「最初はただの記憶喪失を自称する怪しいやつだと思ってたけどな」

やかましい!くっそう。結果的にこうなるんなら最初から全部言ってりゃ…よくないか、信用されるかされないかって言ったらぜってーされねぇだろうし。

「いや、それでもきっと信用されてたさ。最初は疑われるかもしれないがその心に宿った勇気はいつでも俺たちに真実を語ってくれている」

はぁ、勇気か。…勇者にそういわれると嬉しいような、恥ずかしいような。

「外宇宙へ出たことのないメンバーが多い中でニシキの知識が役に立ったのは確かだ。…アキトも喜んでいたようだしな」

あー、ナノマシンな。でもアレ偶然だって。味覚だけでもどうにかならないかっていじくりまわしたあげく、くしゃみして手元くるって味覚復活とかどんなテンプレだよっていう。

「でも、アキトさんはあなたにとても感謝していました。…ありがとうございます」

「この料理もアキトが作ったもんだしな、俺からもありがとうと言わせてもらうぜ!」

いやいや、なんつーか、恥ずかしくなるから次の話し行こうず!そうしようず!

「そういえばニシキ君はザ・データベースと一緒にこのままバルマーへと帰ってしまうんだったな」

「騒がしいのが一人減って寂しくなるだろうな」

「何か困ったことがあれば俺たちに言えよ!すぐに飛んでいくからよ!」

いやいや、ほんとにゲッターさんにはいつもお世話になりまして候。…たぶんこれからもお世話になる機会あるんだろうな…あ、いやいや、こっちの話。

 

いろいろと話した後に言われるのは、行っちまうと寂しくなるな、とか、一緒に手伝ってくれてありがとう、とか、またいつか会おうな、とかだったり。

…また会えるかどうかはわからないけども、俺もこの世界にいて楽しくて、この世界のみんなと別れればさみしいのは同じなんで別れなきゃいけないのを少し残念に思ってたり。ぶっちゃけGGGやらプリペンダーやらゲッターとかはα世界にもいるんだけどな。でも世界が変われば接し方も変わって思い出も変わるわけだ。W世界のみなさんはW世界のみなさんとして俺の記憶にとどまることになる。絶対に忘れられない思い出になるのはいうまでもないだろうなぁ。

 

ザ・データベースが外宇宙へと出発する日が来た。俺もとりまそれに乗り込む。SRX計画もない地球じゃ次元超える力が生み出されるとは思えんし、だいたい技術が生まれるときってのは戦争のためってのがたいていだ。そんな事態になってほしくないし、ノイ・ヴェルターがいるんだからそんな事態にもなんないだろう。

さて、そうこうして外宇宙にでた俺。さっそくアリアさんがこんなことを聞いてきた。

 

「ゼ・バルマリィ帝国ってどこにあるの?座標とかわかる?」

 

んー、実はバルマーってのたぶんこの世界には存在しない星なんだよねーっとか思いつつどうしようかと思ってたら、それは現れた。

 

突如、宇宙空間が真っ二つに分かれるように大きな線が入った。それと同時に戦艦内に鳴り響く警報音。

宇宙空間に入った大きな線は徐々に広がっていって大きな円のように開いて行った。アリアさんたちは何事かと大慌てで戦闘準備をしている。俺?俺はぽかーんとした顔で宇宙空間見つめてた。

なんでかって?そりゃあ簡単だ。なんでこの全部終わったタイミングなんだよと内心突っ込みとか入れてたからだ。

どっかで同じような光景見たことあるなーとか思いながら宇宙空間に開いた大きな穴を見てみれば、その奥にはこれまたどっかで見たことあるよーな機体。

とっても大きいその機体からは知ってる声が聞こえてきてだ、その機体の後ろにはさっきまで見えてた地球によく似た、けれども違う惑星があってだ。

 

「よう!ニシキ悪いな見つけるのちょっと時間かかっちまってさ!」

…来るのがすっげー遅いせいで全部終わっちゃったんだけど!でも来てくれてマジありがとう!!全力で感謝させていただきます!!!!

…バンプレイオス愛してる!!!超かっこいい!!!宇宙一!!!!!

「のんきに話してる場合かリュウセイ。会議の結果平行世界への影響を考えて繋いでいられるのは20分が限度という結論が出ただろう」

「あぁそうだった!別れを言う時間もなくて悪いんだけどよ」

いやいや、別れならさっき言っちゃったからある意味ナイスタイミングだけれども。

 

くるっと向きを変えてザ・データベースのほうへ向く。みなさんにはお迎えが来たらしいから帰るわ。Wカスタムも持って帰るから。送ってくれるって言ってくれてありがとうな。と、言っておいた。

最初は驚き顔。次にはぁ、とか言い出して、最後には気を付けてね。またな。と声をかけてくれた。うん、実に良い人ばっかりである。

20分しかないというので大急ぎでWカスタムの出撃準備をして、それをアリアさんたちが手伝ってくれて、俺は無事時間内にゲートをくぐることができた。

Wカスタムに乗ってゲートをくぐればそこは懐かしのα世界。後ろには閉じていくW世界。

なんでかわからん理由でW世界に飛ばされてかなり、かなり大変だったが人付き合いについては飛ばされてよかったと言えるかもしれん。でも、もう会うことは無いだろうってのがちょっとさびしいけどな。

 

 

 

…そういえばなんで俺、平行世界に飛ばされたんだろ。

「リョウトが言っていたんだが、調査したところほぼ同時刻に大きな時空振動があったそうだ。どうやら別次元でのことだったらしいが、この世界にも影響が及ぶほどのものだったらしくそれに巻き込まれたんだろうと結論が出ている」

別次元でか…なんだろう。ってか調査とか会議とかなんか大事になってる気がする件。

「そりゃそうだろ。テスト中に光とともに機体ごとどっか消えたんで最初はまた地球を狙う敵が現れたのかと大変だったんだからな」

「別次元へ移動したと分かった後もどこに飛んだのかわからなかったからな。あきらめかけた時に別次元で量産型グルンガスト弐式の反応を発見してやっと来れたというわけだ」

うおう…Wカスタムできなかったら詰んでたのか俺…GGGのHENTAI技術マジありがとう。感謝感激あめあられ!!

「Wカスタム?GGG?」

いろいろ詳しいことは落ち着いてからで、ともかく帰ってこれてよかった。マジよかった。

 

いろいろここでやり残してることもあるし、何より、ここが俺の帰る場所だと思えるほどには愛着があるもので。

これでやっと機体の乗らずに平穏な生活ができるんじゃないかなー。あー、こたつでごろごろミカンくいてぇ…

 

そう思いながら。とりま、俺のW世界でのお話しはこれで終わりである。

 




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