あぼん。   作:弐式

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人権生活

うっかり人権を勝ち取っちゃってからしばらく。俺に名前が付きました。

リョウトと俺を区別しようという名目で、俺も参加しての会議で決定。パイロットから本来指令室にいる人までよってたかったてドックの地べたに座ってるとかなかなか奇妙な光景だったと言わざるを得ない。(そして上からその光景を眺める俺。リョウトがグルンガスト弐式に乗ってないと俺が参加できないのでどうしてもこの位置。イジメか。)

名前案にはグルちゃんとか出たけど却下。俺の本名もなぜか却下された。俺の本名なんだぜ!といったら冗談扱いされただけだが。周りからは俺という存在はロボに憑依した人間というより、機械が心を持って喋っている。という感じらしい。

技術班はEOTがどうのこうのと言っているが、ごめん関係ないんだそれ。とか思いつつ。

結局名前は弐式になった。由来?グルンガスト弐式の弐式から。会議する必要があったのかこれ。ちなみに錦という案も出たんだけども、俺が受け付けなかったので却下。俺の厨二成分も薄くなったもんだなぁと思ったり。高二成分が増えたのかもしれない。いや、弐式も十分厨二な名前だけどな。

 

俺に人権が適用されるようになってから、一番最初に俺に話かけるようになったのはリョウト…ではなく整備班だった。と、いうか。整備班ではほぼロボットが俺の息子扱いなのでいまさらというか、むしろ俺が存在を主張したときにはテンションMAXでやばかったらしい。やけに人が集まってたが、そういうことか、…仕事しろよ!!

次にスパロボ乗り。さすが軽いノリで普通に喋ってきた。名前案も彼らが発案。戦場でリョウトじゃないのにリョウトって呼ぶのはなぁ…という理由からだったり。ほんのり涙流れそうだったよ俺。

ほかの人たちも最初はぎこちない感じだったが俺を人として扱うようになってくれた。俺がリョウトが知るはずがない知識を言ったからってのもあるだろうな。ドックでの会話の一部を抜粋して言ってみたら驚き顔であった。ちなみに数名は顔が青くなっていた。安心なさいな。さすがの俺もあの秘密とかその秘密とか言いふらさないって。たぶん。たぶんな。

 

一番話すのに困ったのはリョウトだった。俺が喋るためにはリョウトが機体に乗ってないといけない。が、乗っちゃうとリョウトは俺が憑依してる間のことを覚えてないので困るっていう。

しょうがないので会話は文通になった。俺から始めたんだが、受け取ったリョウトは驚いてたらしい。なんでも、自分のせいで強制的に戦闘に参加させてしまったから嫌われてると思ってたとか、そんな感じ。いまさらな感じ。

 

んでもって、なんやかんやとしてたらこんな話題が出てきた。

弐式も自由に喋れたらいいのにねー。という話題だ。あー俺もそう思うわー。音声合成ソフトとかあればいいのになー。音声合成ソフト?なんだそれ。あ、とかいとか、言葉を構成する音を用意して、それを合成して喋らせるソフトのことだよ。あーどっかにミク…はいくらなんでもまずいな。リョウトは中の人女性だけど俺は男だ。ん?いやいや、こっちの話。あー、どっかにカイトかがくぽ落ちてないかなー…

とか、言ってたら技術部がマジで音声合成ソフト作ってた。ぱねぇ。とかやってたらさらにこんな話題がでてきた。

弐式をグルンガスト弐式の中にあるプログラムの一つと考えて、サルベージとかできないのかな。と。

ようするに、俺という魂をプログラムに見立てて、それをグルンガスト弐式から抽出することはできないんだろうか、ということだ。

無茶いうなよなー。そうそう、無理だって。そうかな、やっぱり。とか笑い話してたらだ。

 

ショバンニ(技術部と整備班)が一晩でやってくれました。

 

いや、何言ってるかわかんねーと思うがこれまマジである。

じゃ、いまから作業するから、と聞いて整備だと思ってた俺だが、気づいたらなんか腕時計みたいな装置の中にいた。

第一声でワッツ!!??と言ったら、腕時計っぽい装置からワッツ!!??という声が出た。もう、戦時中の技術って意味わかんねと思った。

 




とりまここまで。
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