この章では色々オリジナル部分を差し込みたいと思っていますので、どうぞお楽しみください。
では、どうぞ御ゆるりと。
クラス代表は一夏に決まり、また一日また一歩と時と進歩を歩み続けるIS学園。
自らの力を高めるため努力する若人の中で、また同じく努力する十千屋。
そんな彼らにまた騒がしい風が吹き荒れていくのであった。
一夏がクラス代表に決まってからのある日の事、夕食後の自由時間に一夏クラス代表就任パーティーが寮の食堂で開かれていた。
各自が飲み物を手に盛り上がっている中で、一夏は遠い目をしている。
何故かというと半ば押し付けられるかの様にクラス代表になった為、どことなく実感の無さと諦めの悪さが微妙な現実逃避を起こしていたためだ。
なぜか他クラスまで混じってやいのやいのと彼を引き立てるため箒は不機嫌になり、それが余計に逃避が拍車をかけるのである。
そんな中で新聞部がインタビューに来るが、一夏の頑張りますの一言に物足りないのか適当に捏造すると言い張った。
そして、次のターゲットは十千屋に定められる。
「ではでは、選手と見学者にトラウマを植え付けた拷問ロボット十千屋さん。何かコメントを」
「失せろ、マスゴミ部」
「・・・へ?」
なるべく目立たないように・・・容姿からして無理なのだが、壁沿いに立っていた十千屋は新聞部の彼女-
先程まで、新しい友達ができて楽しくやっているチェーロと轟の義娘組を雰囲気からして微笑ましそうに見ていたが、今はカメラアイを赤の一文字に変えて黛を睨む。
それに気圧されるが彼女は睨み返し、反発する。
「ちょっちょっとなんですか!人をゴミ扱いして!!」
「インタビューした端から、しかも本人の目の前で捏造発言を堂々とする奴をゴミ扱いして何が悪
い」
「こういうのはインパクト-話題性が重要なんです!」
「なら、『選ばれた以上、皆さんの期待に答えられるように頑張ります』くらいの盛りなら本筋も
外れないだろうに」
「んな使い古された文面なんてつまらないじゃないですか!」
「・・・アンタは芸能ゴシップを書きたいだけなのか?」
「違います!私はジャーナリストの卵としてっ」
「わかった、アンタのジャーナリズムは捏造と虚偽と笑える作り話なんだな。真実や事実を伝える
気はないと」
十千屋の軽蔑するかのような発言にショックを受ける黛、このようにハッキリと拒絶されるのは今まで無かったことだ。
完全否定された彼女は渋々非を認めて、何とかインタビューにこじつけようとする。
ある意味で話題性たっぷりの人物を逃しては僅かに残った彼女のプライドが許さないからだ。
堪えるのが分かったのか十千屋はインタビューに答え始め、なんの因果で師弟関係もどきに成ったのか分からないが確り鍛えてみせる、と返答した。
そんな中で十千屋の携帯電話が鳴り断りを入れてからそれに出る。
「はい、十千屋です。ああ、うん。ごめんな、クラスメイトのパーティーに巻き込まれていつもの
連絡できなかったんだよ」
「うん、おぉ…凄いじゃないか、よく頑張ったな。他に変わったことは?」
「ふんふむ、シルヴィアがクゥンクゥンうるさいか。わかった休日帰ったら相手してやるから」
「ああ、じゃあな。おやすみ、うんうん愛してるよ」
穏やかな雰囲気で電話を切る十千屋にニヤニヤして黛が話しかける。
どうやら新たな話題を嗅ぎつけたようだ。
「十千屋さん、先ほどの電話の相手は誰なんですか?もしかして、恋人ですかぁ?新しい義娘兼愛
人ですかぁ?」
「違う違う、娘だよ実子の」
「へぇ、娘さん。・・・ん、実子?」
彼のあるキーワードに引っ掛かりを覚える黛。
彼女は意を決して聞くこととする。
「実子って『実の子供』の事ですよね?」
「それ以外に何があるって言うんだ?」
「へぇへぇ、実子…実の娘ねぇ・・・・えぇぇエェエエえええええ!!!」
黛の絶叫に皆の注目が集まる。
声を上げた本人は口をパクパク開閉しながら何とか彼に問いただした。
「実の娘って、子供が居たっていうか十千屋さん奥さんがいたんですかぁぁあ!?」
「居なきゃ子供がいないだろう」
「貴方って幾つでしたっけ!?」
「23になるが?」
「奥さんって幾つ!?と言うかどんな人ですなんですかぁ!?」
「俺の一個うえだから24だな。どんな人って・・・一夏と箒はほぼ毎日会ってるぞ?」
十千屋の発言に会場の視線が一気に一夏と箒に集まる。
その様子に彼らはビビるが、十千屋の話の内容が理解できずに反論した。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!会ってるって言われても分かんねぇって!!それに十千屋さんが
結婚してたなんて初めて知ったし!?」
「わ、私も知る訳がないだろうが!セシリアっお前はどうなんだ!?以前からの知り合いだろ
う!?」
「わたくしは既婚者だとは知っていましたが、おじ様の奥方には会った事はございませんことよ」
「知らない訳無いだろう、訓練の度にお世話になってるだろうが。轟とチェーロ以外でカンパニー
関係と言えば分かるだろ?」
「「リアハさんの事か!?」」
答えに行き着き同音同意を叫ぶ二人、確かに
それに彼女と彼の距離が近かったと感じていたのもコレで明らかとなった。
騒ぎ立てる周りに十千屋は携帯電話に入っている写真を周りに見せる。
「これが奥さん?うわっ若っ!!」
「織斑くん!篠ノ之さん!実際に会ってるんでしょ!どんな人なの!?」
「えっえと、なんか穏やかで可愛らしい人な感じかな?」「あぁ、見た目は小柄でヘタをすれば私
たちとあまり変わらなく見えるな」
「って言うか、娘さんいるんですよね!どんな子ですか!?」
騒ぎが絶頂に達している時に十千屋が娘の写真を見せると、うって変わって周りが凍る。
それもその筈、彼が見せた実の家族だけの写真には母と娘が
なんとか一番最初に気を取り戻した黛は人形のように首をギクシャクしながら彼に聞く。
「あ、あの…娘さんってお幾つでしたっけ?」
「ん?
再度、問題と成っている写真を見る。
娘は
小柄なリアハよりもほんの少し小さく見えるのは、年齢のせいだろう。
しかし、嬉しそうに
リアハは黒系のワンピースを着ていて、娘は白系のワンピースを着ていてそれが良く似合っていた。
麗白と名付けられたのも納得がいく、が問題はそこではない。
父-23、母-24、娘ー12・・・つまり、娘が生まれた頃の夫婦の年齢はというと・・・・・
「「「「ア●ネェエエエスス!!
早く来てくれぇええーーーーー!!!」」」」
「何を人を犯罪者のように、もしそうだとしても時効だし責任はちゃんと取ってるじゃないか」
「「「問題はそこじゃないのぉぉおおお!!?!?」」」
折角の就任パーティーが十千屋のせいで混沌の渦に引き込まれてしまった。
その中でコッソリと彼の写真を見る者達は、妻も娘も義娘も全員幸せそうに彼に寄り添う写真ばかりであった。
それは畏怖と感嘆をもたらし、やはり彼は只者ではないと再確認されたのである。あと、全ての写真の彼はロボ頭であった。
ちなみにリアハは別姓を名乗っていたのは仕事上の関係であり、フルネームは日本の並びだと『十千屋=A=リアハ』であり、娘は『十千屋=A=麗白』となる。
あくる日の朝、一夏は十千屋に言われたプチ訓練を熟していたら話しかけられた。
その内容とは転校生が来るという噂である。
この時期に転校生が?と彼は思う。今は四月でIS学園に入るのならば転入ではなく入学で入ってくればよいはずだ。
しかも、この学園は転入条件がとても厳しく国の推薦を得てさらに難しい試験をも合格しなければならい。
その条件をクリアできるとすればと、考えていたらクラスメイトが中国の代表候補生だと言った、それならば納得である。
・・・この思考内容を十千屋に話したら喜ばれるだろう、補習の効果があったと。
「で、織斑君は何をしているの?」
「ん~、白式使ってのあやとりかな」
そう、一夏は白式の腕の部分のみを展開させあやとりをしていた。
ISの大きめの手では毛糸は細すぎるので縄跳びを使っている。
何個か輪を作れたが途中で作り方を忘れたのか箒に尋ねる。
「箒、この続きってどうだっけ」
「ぬ?あぁ、それは右手に作った上から二番目の輪を左手で・・・」
「…篠ノ之さんもやってるし。でも、ぎこちない様な?」
「それはですわね」
「あ、オルコットさんオハ・・・・」
尋ねられた箒もどこかぎこちない動きであやとりをしていた。
その異様な光景を解説してくれるのか声を掛けてくれたセシリアの方を向くと、こっちは両手で何かを書いている。
またもや異様な光景に、ついでに挨拶しようとしたクラスメイトの言葉が詰まる。
「…オルコットさんは何をやっているの」
「分割思考の訓練ですわね。簡単な四則問題を両手同時にやるというものですわ。ちなみにあちら
のあやとりもおじ様が指示した訓練ですわよ」
セシリアは小学生が使う算数ドリルに両手で答えを書いていた。
ちなみに右手は足し算、左手は掛け算のようだ。
もう、変な光景はお腹いっぱいなのかクラスメイトは張り付いた笑顔で頑張ってねと言って去っていく。
三人それぞれの訓練内容はと、言うと・・・
一夏がとにかく自分のISに慣れる様にと細かな動きができるようにするものであり、動かなくても時間が余りなくても出来るものという事であやとりになった。
箒は彼と似たような内容だが専用機を持っていないため、もしISを装着していたらと考えながら動かすイメージトレーニングである。
最後のセシリアはビットをより複雑に動かすため、複数の事を同時に考え実行する分割思考のトレーニングである。本当は十千屋は第六感を鍛える様なトレーニングをしたかったが、そんな物は分からないため今の技術を磨く内容となった。
始業時間が近くなり片付けと準備をしていると箒が一夏に向けて話しかけてくる。
「そう言えば来月にはクラス対抗戦があるな、それに向けてしっかり訓練しないとな」
「そうですわね。一夏さん、クラス対抗戦に向けておじ様に実戦的な訓練を指導してくれるように
頼みませんこと?対戦相手は不肖わたくしめが務めさせていただきますわ」
箒の話に便乗してセシリアも乗ってくる。
彼女はクラス対抗戦に向け、対人式の実戦訓練を重用しようと言ってきた。
が、話を割り込まれた箒はセシリアを睨み逆に彼女も睨み返す。これは最近のパターンなので一夏はクラス対抗戦に思いを馳せる。
クラス対抗戦とはクラス代表同士によるリーグマッチである。
その目的は本格的なIS学習が始まる前、つまりスタート時点での実力指標を作る為とクラス単位の交流と団結の為のイベントである。
そして、学生のやる気を出すために一位のクラスに優勝賞品として学食のデザートの半年フリーパスが配られる。
その為に一夏以外、クラスの女子+αが燃えていた。
「まぁ、やるからには勝ちにいきたいよな」
「勝ちにいくではなく、勝ち取るのですわ!」
「そうだぞ。男たるもの強気で押さねば!」
「「織斑くん(ひとなつ)が勝つとクラスみんなが幸せになれるんだよ~」」
「俺も甘いものは嫌いじゃないから、確り鍛えてやるからな」
「大福、大福、大福、こし餡、粒あん、クリーム・・・・ブツブツブツ……」
一夏はクラスメイト達の反応に苦笑する。
クラスメイト達のノリもそうなのだが、最近の訓練で基本操縦ですら躓きかけているのが主な理由だ。
その為に自信に満ちた返事ができないのである。
やいのやいのと女子が楽しそうに集まってくるので一夏は「おう」とだけ返事をした。
その騒いでる中でクラス代表の専用機持ちは1組と4組しかいないから楽勝であるという話題が出たが、不意の訪問者とその言葉で途切れさせられた。
「―――その情報、古いよ。2組も専用機持ちが代表になったの、そう簡単にさせないわよ」
声のした教室入口を見ていると、ツインテールの少女が腕を組み片膝を立ててドアにもたれていた。
クラス中の視線が少女に集まり誰?とみな思うが一夏だけは心当たりがあるのか話しかける。
「・・・
「そうよ。中国代表候補生、
「ん?あ、猫っぽい娘。無事に編入できたみたいだな」
「あ、ロボっぽい人。昨日はありがとうございました。」
鈴が格好つけて張り詰めた雰囲気が、あっという間に瓦礫した。
その脱力感にクラス中の気が抜けるがその中で一夏だけが十千屋に質問する。
どうやら彼は特訓後一夏と箒を学生寮に送り届けたあと、迷子になっていた鈴を見つけて学園の総合受付に送り届けたらしい。
ちなみに互いの容姿で思ったことは前述の通りである。
「っ!凰!!クロスガードッ!!」
「へっ?…『パァン!!』!?!?!つぅ!!??」
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ、ついでに入口を塞ぐな」
十千屋の咄嗟の声と頭をクロスガードする行動に釣られて、鈴も疑問を感じる前に同じ動作をする。
するとあの何時でも変わらない乾いた打撃音がし、鈴のガードした腕に鈍痛が走った。
そう、彼女の後ろには我らが鬼教官…織斑千冬が立っている。
鈴は千冬が苦手なのか及び腰になり、彼女の指示で脱兎の如く自分のクラスに戻っていった。
そして、一夏が鈴の事を知っているかの様な行動をとったためクラスメイト達が質問の集中砲火をするが・・・逆に千冬の出席簿が火を噴く事となり鎮火させられる。
ちなみにカンパニーグループは彼女が登場した時に直ぐに席に着いたため逃れることができた。
その後、一夏が気になる箒は先ほどの鈴とのやり取りが気になるのか全く授業に身が入らず何度も注意と出席簿をくらった。
セシリアも気にはなっていたが焦らないように努めていたので彼女よりもマシである。
が、どちらにせよ一夏と鈴の関係を知りたがっているのは間違いないことだ。
そして、昼休みの時間となり学食へ向かう一夏と箒、セシリアほかおまけ数名であるが件の彼女が食券機近くで堂々と待っていた。
「待っていたわよ、一夏!」
「あ~、そこ退いてくれないか?買えないし、それ…伸びるぞ?」
「アンタを待っていたのよ!タイミングがズレちゃったじゃないの!もっと早く来なさいよ!!」
待っていたと自ら言う鈴に対して、取り敢えずの返答をする一夏。
事実、彼女がその場にずっといると食券を買うのに邪魔であるし既に彼女が買っていたラーメンの麺が伸びるのは必須であった。
そして、全員が買い終えると空いてるテーブルを探しそこを目指す。なにせ全員を含めると十人近くになっていたので時間が少しかかっていた。
それでも割と直ぐに全員が着けるテーブルを発見できたのは僥倖であったが、なぜ大人数が座れる場所が空いていたは直ぐにわかった。
いつも教室で見るロボ頭、つまり今居るのは十千屋とチェーロだけだがカンパニーグループの面々が一角を使っていたからである。
もう、一夏のクラスは慣れたが彼が居る側に寄るのは流石に慣れていない他クラス他学年は遠慮したいようであった。
「あの~、十千屋さん。こっちの席を座ってもいいですか?」
「ん?え~と…ひのふのみの~、ああ大丈夫そうだな。あっでもソコとソコは使うからそれ以外で
な」
一夏が代表して彼に聞くと指定した席以外は大丈夫だそうだ。
運の良い事なのかちょうど全員座ると満席となった。
ちょうど全員が座った時にお盆を二つ持った轟ともう一人、胸元のリボンの色からすると
「はい、お父さんカツカレーの大盛りでいいんだよね」
「おう、ありがとうな轟」
「
「あ、すまんな。相変わらずのメガ盛りか」
轟は自分の分と十千屋の分を持って来て、三年生は彼の言葉からするとメガ盛りが自分自身ので片方がチェーロの分であろう。
それよりも皆が気になるのは、彼に向かって父様と呼ぶ彼女はやはり轟とチェーロに次ぐ義娘なのだろうか。
容姿はスラリとしたスマートな体型で、髪の色は加減によっては銀に見えるがほぼ白に見える白銀と言うやつであろうか。
その白銀の髪をうなじで二つに分けている。瞳の色は赤系で目尻がスッとなる切れ目だが、眠いのか気だるいのか少し瞼が下がっている。
これらを全て合わすとクール系の美少女という雰囲気だ。
「あの、十千屋さん。彼女は誰なんですか」
「一夏、聞くのは構わないが構う順番が違うんじゃないのか?ほれっ」
「ん?あっ・・・」
追先ほどまで話題の中心であった鈴が放置され、彼女はすっかりむくれており先に自分の分の食事を食べ始めていた。
流石にこのまま拗ねられると面倒になっていくので一夏は彼女の方に話題をふろうとするが・・・
「じゃあ、いただきます」
十千屋の食事の挨拶で皆の視線が彼に集まる。
それもそうであろう、彼が被っているロボ頭はフルフェイスヘルメットの様に頭も顔も全面を覆うタイプである。
つまり、食事を取ろうとするのであればソレを外さなくてはならないのだ。
皆が注目する中で彼はロボ頭の頬の下あたりを両手で挟む。いつの間にか拗ねていたはず鈴も注目していた。
挟んだ両手で頭を少し上にあげ、親指を内側に引っ掛けると・・・・
「「「「だぁああああぁぁあ!!?」」」」
「これで良しっと」
ロボ頭の前面に尖っている下顎のパーツが外れ、あご下から鼻先までが露出する。
被り物が取れると期待していた面々は一気に脱力するが、そんな事を気にせず彼はカレーを食べ始めた。
「食事の時もソレ被ってですか!?いい加減取りましょうって!!」
「ゴクン…いや、本当に怪我の跡が酷いんだって。今日食堂で食べているのだってコイツと食事とるのとリアが本国に行ってるから弁当無い為だし」
全くもってロボ頭を取ろうとしない十千屋に対して一夏がツッコミむが、彼は仕方がなさそうに返答する。
彼の言い分だと、食堂で食事をするのは予定外のことらしい。事実、何時もは弁当を持ってきていて食事の時だけふらりと居なくなり戻ってくるのが何時もの事であった。
「まぁ、納得しないだろうから。ほれ、ココ見てみろココなら被っていても傷跡見えるから」
首を逸らして右頬の下あたりを指差して見せる十千屋、それにならい一夏はそこを覗き込んだ。
するとソコには・・・火傷の跡だろうか、皮膚の変色と爛れた跡、大小様々な裂傷の跡など見るには耐えない傷の跡があった。
想像以上の傷跡に一夏は息を飲み、偶然彼の近くにいて覗き込んでしまった生徒は血の気が引いた。
「これで分かったろ、こんな傷が顔の右半分を占めてるんだ。他にもあるけど、これ以上の話は飯が不味くなるから此処までだ」
一夏は素直に頷くと自分が座っていた位置に戻るが、雰囲気は寒いものとなってしまった。
コレはいけないと十千屋は彼と鈴の関係は一体何なんだと話を振る。
すると、さすがは十代の女子なのか恋バナに似た雰囲気のする話に飛びついた。
一夏は女子パワーにタジタジになりながら鈴との関係を説明する。
その関係とは幼馴染というものであった。箒が引越しした後に鈴が転入してきた小五から彼女自身が引っ越した中二までつるんでいた仲だという。
彼は箒がファーストだとしたら鈴はセカンド幼馴染だと揶揄した。
それで面白くないのは箒である。自分の居なくなった後にすぐに鞍替えされた様な気分になり、男友達の様な付き合い方だが距離が近しい感じがするのは途轍もなく不愉快であった。
話の流れでこちら側に踏み込もうとする鈴をなんとかセシリアと共に牽制するも、放課後の約束を一方的に取り付けられしまい、しかも次の話題を十千屋の方に降ったため拒否もできなかった。
ちなみに一夏は話に置いてけぼりにされ、拒否も肯定も出来ずに流されていた。
そして、ちょうど話を振られた十千屋と三年生の彼女は食べ終わり近くなっており良いタイミングである。
それで彼女について語られ始めたが・・・カンパニー、十千屋関係はロクな人が居ないとまた再確認されたのであった。
はい、今回はどうでしたか?
白い三年生は学園常在メンバーの最後の一人となる予定です。
本当は彼女の自己紹介をしたかったのですが、もうすでに8300字近くなっており、ここいらできろうと思いました。
そんなわけで、彼女の詳しいことは次回以降になります。
・・・成人で妻子持ちで学園生徒のオリ主って少ないのではないでしょうか(汗
では、今回は此処まででございます。
そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。