だから、早く挙げられました。
では、どうぞ御ゆるりと。
文武両道、心技一体、三位一体・・・
まぁ、武道と言うか体を鍛えるのは取り敢えず基本ということだ。
それと同時にとある元有名選手が言っていたよな?
って、今回はそんな話
「なんか…釈然としないわね」
「仕方ありませんわ。ついさっきまで戦っていた相手と夕食を共にするのですから」
「…で、なんで俺もなんだ?」
「まぁまぁ、一夏。やっぱり二人共不安だったからじゃないかな?」
「私としてはこちら側に牙を剥きそうで不安だがな」
時は夕食頃、一夏の固定メンバーと成りつつある面子と共に食堂に向かっていた。
が、その表情は微妙に渋い。
それもその筈、今一番の敵?であるラウラに鈴とセシリアが夕食を誘われたからだ。誘い方はメールだったが文面的には自由参加みたいである。
それだから呼ばれた二人は最初は無視しようとしていたが、無碍にも出来ずそれに謎の発言にもモヤっとしていたので了解の返事を返したのであった。
が、先程まで激闘を繰り広げた相手なので二人きりはどことなく不安なので、同席できるメンバーを二人は誘ったのである。
「まぁ、ラウらんはにんじんに嫌気があっても明確な敵意は無いから平気じゃないかなぁ?」
「ええ、あの子は織斑を嫌っているだけで回り全てに敵意をもってる訳じゃないわ。
其処ら辺は父さんに確認済みよ」
そして、このメンバーにチェーロと轟も加わっていた。
ごく自然に合流したので何も言わなかったが、いい加減疑問に感じたので一夏が聞いてみる。
「なんかさ…自然に加わってたけど、どうして二人が居るんだ?」
「それはセシり~とリンちゃんに誘われたからだよ♪」
「まぁ、その前に貴方達からするとあの後にラウラが父さんの所に来たから、
この予定も知っていたのだけれどもね」
「ふ~ん…あれ?じゃあアイツが来るんじゃなかったの?」
「パパは他人の前で食事摂るのは遠慮してるから、元々来ないよ」
「それに私達はもしかしたら新しい姉妹になる子とちゃんと話したかったのが本音よ。
本来は一番しなくちゃいけない自由人がヘタれてるのだけれどもね」
「…そう言えば、ボーデヴィッヒさんはオジ様寄りの人でしたものね」
どうやら、チェーロと轟はセシリア達に呼ばれたらしい。正確には十千屋-コトブキカンパニーサイドの面子だろうが。
しかし、十千屋は被り物と素顔の怪我の跡を気にして来なかったが、代わりにこの二人が来たようだ。その目的を聞いたら、まだ増える義理娘の可能性に一夏サイドは腰が引けたのは秘密である。
食堂に着くと食券を買い、広めのテーブル席を確保していたラウラの元へ向かう。
そこには丁度来た人数分のセルフの冷水を揃え終えた彼女の姿があった。
「ん、メールの返信どおりの人数だな。まぁ、好きな所に座るがいい」
「分かったわよ。じゃあココにするわ」
「それじゃ、俺は此処に…」
「「「それなら、僕/私/わたくし は此処に…むっ 」」」
鈴が席を引いた隣に一夏が座ったので、残りのメンバーがその隣を狙ったが重複する。
数秒間の空白の後、シャルルは彼の向かい側に移動、箒とセシリアは目力で牽制しあい結果…
セシリアが座りシャルルの隣に箒が座った。
ちなみに、一夏サイドのメンツはラウラから距離を置こうとしたので彼女の近くにはチェーロと轟が座った。
「んで?あたし…正確にはセシリアも一緒だけど呼んだ理由は何よ」
「別に模擬戦など何か結果の出る訓練後にブリーフィングをするのは常識だろう?
別に一人でも良かったが、他人の意見も重要だからな。だから呼んだ」
「確かに自己分析などは重要ですが、態々敵を呼びますか普通?」
「ん (メ・ん・)? お前らは敵ではないぞ?…あぁ、間違いが起こる前に言うが
日本で言う『歯牙にもかけない』という意味じゃない」
鈴がラウラに呼んだ理由を問い質すが、帰ってきた答えは真面目に訓練する者達が言いそうな理由であり一同は気が抜ける。
だが、敵対だと思っていてセシリアは次の質問を言ったのだが、帰ってきた答えに一同は唖然とした。
アレだけやっておいて敵では無いと言い、しかも『雑魚には用がない』とかそういう訳ではなく。ただ単純に敵では無いと言い切ったのだ。
「ラウらん。キチンと言っておいた方が良さそうだよ?」
「ふむ、そのようだなプニャーレ」
「ボクはチェーロで良いよ。たぶん
「私も名指しで別に構わないわ。貴女も
「成る程、確かに
「うん♪」「ええ…」
ラウラに言葉の意味をちゃんと話した方がいいと言うチェーロに同意するが、仲を深めた会話の意味が微妙にすれ違っているのは何故なのだろうか。
それは置いといて、彼女は軽く咳払いすると先程の補説を始めた。
「《敵では無い》という言葉はそのままの意味だ。
私はドイツ軍の所属だが今はお前たちと同じ
同じ
国際的、外交的なドロドロを持ち込みたいと言うのであれば別だがな」
「いや、でも…お前って俺を嫌っているんじゃ?」
「確かに気に食わないが、隊長である故に気に食わないからといって
完全に敵対視するものではない。寧ろ、そうであってもキチンと対応し
ソイツにあった勤務を振り分けなければならない。簡単に言えば《大人の対応》と言う奴だな。
まぁ、私情はその通りだが」
彼女の補説を聞いていると一夏達は急に肩の力が抜けてくる。どうやら、初対面からのインパクトから見ていたが実は理知的な面も確りあるらしい。
こちら側が一方的に肩肘張っていたと分かると、残念なような妙に恥ずかしい気分に陥る。
その為、テンションがダダ下がりに成りそうになるが今度は別の質問をしなければならない。
「…はぁ、なんか妙に力が抜けたわ。あぁ、抜けたで思い出したけど。
アンタの言った《ご飯が足りない》って一体何なのよ」
「そうですわねぇ。そう言えば、ソレが有りましたわよねぇ」
「その事か、まずは私の食事を見ればわかると思うがその事に起因している」
「確かに…」
「ちょっと体格からしたら多いいか?」
ラウラに言われて彼女の食事を見てみると、確かに彼女も見た目からしたら食事量が多いというのが分かる。
それは気のせいではなく、一夏のメンバーでも小さい方の鈴と比べても多い。
「ボーデヴィッヒ。それは多すぎではないのか?」
「私から言えば、貴様らの方が少なすぎる。IS学園生徒はアスリートだ。
座学はあるが体を動かす事が多い。しかも私達は未成年で成長期だ。
動かすエネルギーだけではなく、体を作る栄養もしっかり取らねばならん。
だから凰は私よりも小柄なのではないか?」
「余計なお世話よ!私とほぼ変わらないくせに!!」
そう…実は、ラウラはほんの少しだけ鈴より色々と大きいのである。
鈴と比べて背とかBとかHとか…W?BとHが見栄える良い数字だが?
知ってる人は驚くかもしれないが、IS〈インフィニット・ストラトス〉原作だとラウラは鈴よりも小さいのだ。だが、ココのラウラは彼女よりも大きいのである。
「まあ、それは置いておくとしよう。私の食事量が多いのは別の理由もある。
それは私がナノマシン強化体質であるからだ」
そう言うとラウラは眼帯をつまみ上げた。そこには金色に光る瞳がある。
彼女の容姿も合わせ神秘的な雰囲気に一同は呆けるが、彼女が再び隠すと一同はハッとして話の続きを聴き始める。
「私の片目は
性能はこの話と関係無いため省略するが、関係するのはナノマシン処置を受けた肉体という点だ」
「それと食事とどう関係するんだ?」
「急かすな軟弱者。ナノマシンの主な動力源は細胞が発する微弱電流-電気エネルギーと
細胞が作り出すATP-化学エネルギーが主だ」
「確かに生体ナノマシンはソレが動力源だね」
「その通りだデュノア。しかし、これを纏めると自分の生体エネルギーとなる。
ここまで言えば分かるのではないか?」
「…ナノマシンを植えられると、自分のエネルギーを取られる。と、いう事か?」
「正解だ、篠ノ之。一般的な治療ナノマシンならばそこまで影響はないのだが、
肉体変化を起こすような改造用ナノマシンはそれなりな
そう、ナノマシンで強化された肉体はそれによって強化という恩恵を受ける。だが、それはナノマシンによって支えられているため、その維持の為にナノマシンを体内で動かし続けなければならない。
その際に自らのエネルギー源をナノマシンに与えなければ成らないのだ。しかも、ナノマシンは機械なので投与者本人がどんな状態だろうと一定のエネルギーを使用してしまうのである。
だから、なのでナノマシン強化体質者はナノマシン分のエネルギーを取らなければ、自分に必要な分が減量してしまうのだ。
「と、まぁ…コレが理由の一つだ。この減りは一般的では無いのでな。
おやっさんが気づくまでドイツ軍の管理栄養士も気付かなかったことだ」
「まぁ、それは意外と大変ですわね。あら?理由の一つと言うことは他にもありまして?」
「うむ。コレは物理的な理由だが、思想的な理由もある」
ラウラはナノマシンの事を理由の一つだというと、次を話すのにタメを作る。その様子に聞き手達は固唾を呑むが…
「おやっさんが言っていた。体は何事にも代え難い大切な資本だと。故によく食べ、よく学び、
よく動き、よく眠る…これらが体を作り、鍛える基本原則にして極意なのだと…
そして・・・・」
「「「(…ゴクッ)」」」
「そして、
至高の
「「「だぁああああ!!!」」」
息巻いて目を輝かせて言うラウラに一同はギャグ的な感じで気が抜けきる。それはそうだろう、なにせ純粋に目を輝かせコブシをグッと握って掲げて言うのだから。
今まで毅然とした強敵の様な雰囲気は爆発四散し、代わりに天然な感じがありありと感じるようになったのだから。
そして、一夏達は思う。
「(…モグモグモグ、ゴクン)ちなみに僕たち-コトブキカンパニーの皆はナノマシン強化体質だよ」
「正確にはそれ以外も込みなのよね。とりわけ一番エネルギーを取らなきゃいけないのは、
父さんと素子姉さん、あと家のメイド長かしら?」
「だから、内のエンゲル係数凄いんだよねぇ( ̄▽ ̄;)」
「まぁ、父さんの利権とか特許とかが凄い数あって、収入がかなりの金額なるから
そこまで苦じゃないのが救いね」
取り敢えず、今のラウラの立ち位置は好敵手だと言う事に一夏は結論づいた。それ以外は色々とツッコむと限がなさそうなので置いておくとする。
気を取り直して食事に戻ろうとした時にこちらに向かってなだれ込んでくる生徒の集団があった。
地鳴りの様な音を鳴り響かせ来る集団の襲来に皆は呆然とするが、生徒の集まり具合によると目的は一夏とシャルルのようである。
ドドドドドドォッ・・・・!!!
「「「「織斑君!!!」」」」
「「「「デュノア君!」」」」
「な、な、なんだなんだ!?」
「ど、どうしたの、みんな…ちょ、ちょっと落ち着いて!?」
「「「「これ!」」」」
状況が飲み込めない一同であったがバンっ!と、とある女子生徒が机に叩きつけ出したのは学園内の緊急告知文が書かれた申込書であった。
それは今回の学年別トーナメントの申込用紙なのだが、緊急告知事項を箇条書きすると…
・今回は二人組での参加になる
・組めなかった生徒は抽選で二人組にされる
…である。つまり―――
「「「「私と組んで!織斑君!!」」」」
「「「「私と組んでください!デュノア君!!」」」」
何故トーナメントの仕様が変更されたか不明だが、この事を知った一年生女子が学園内で二人しか居ない
それ故に飢えた肉食獣の様な剣幕に腰が引ける一夏とシャルルだったが、今この状況で困るのはシャルルだ。
誰かと組むという事は彼…いや、彼女の正体が露見する事態が起きるかも知れないという事である。
困って一夏の方を向いてしまいそうになるシャルルであったが、彼女自身これ以上は彼に頼るのは申し訳ないと思い伝えることはできない。
しかし、一夏はそんな遠慮深さを見抜き、ハイエナの様に群がる女子生徒達に聞こえるような大きな声である事を宣言する。
この男…自身に向けられる恋愛的好意に神懸かり的に鈍いくせに、何故この様な困ってた事態に対しては敏いのか……
「みんな!悪い!!
俺はシャルルと組むから諦めてくれないか!!!」
この声が響き渡るとデスメタルの様な騒音が逆転し一切無音の沈黙へとなる。
この一転した状況に一夏は内心マズいと思い始めたが・・・
「まぁ、そういう事なら…」
「そうね、他の女子と組まれるよりいいし…」
「男同士が組んで汗を流し戦う…じゅるり」
女子生徒達は取り敢えず納得し、各々仕方ないかと口に出しながら一人また一人とこの場を去っていった。
まぁ、その後は改めてペアを探し出し始めたようで廊下からはバタバタした喧騒が聴こえてくるのだが。
「…一夏。仕方がない…仕方がないのだが、ハァ」
だが、此処に逆に落ち込んだままの人物が居る…箒である。彼女自身もこの状況下では仕方ないと思うが、それでも自分が一夏と組みたかったと無念に思う。
同じように思っていると思われる人物、つまりセシリアと鈴に目を向けるがそれほど落ち込んだ様子は見られない。彼女は不思議に思い二人に聞いてみた。
「確かに残念ですけど、逆にいい機会だと思いまして」
「ここんとこセシリアと組んで良い成績収めなかったからね。
ここいらであたし達はこうでも出来るんだ、って示すにはいいと思ったのよ」
「ですから、今までのリベンジと言う事でわたくしは鈴さんと組みますわ」
彼女らはこう言ってペア結成を伝えた。確かに山田先生と戦った授業から何かと組んで戦ったが…勝ち星は一つもない。
コレで別々のペアを組んで逆に良い成績を残したら、互いに逃げたような気分になるのだろう。
さて、今度は別の事で箒は困る。こうもメンバー内で決まってゆくと自分から組んで欲しいと言える相手が居なくなってしまうのだ。
残りのメンバーは轟とチェーロだが、彼女らは彼女らで組むのだろう。そう思ってため息をついていると、
「ねぇねぇ、スコーパちゃん?」
「…もしかして、私かチェーロ。で、なんだ?」
「ボクとペアを組む?」
「何?良いのか?お前は轟と組むものだとばっかり…」
「専用機の特殊性で私とチェーロは組めないのよ。何せ、私達は二人で一つの専用機だから」
ペアの申請をしてきたチェーロに箒は驚く。その理由は轟が話してくれた。忘れられているかもしれないが、彼女たちは一つの
つまり、必然的にどちらかが使用していればもう一人は使用できないのだ。
「それは分かったが、轟お前はそれで良いのか」
「別に良いわ。こんな特殊性だからトーナメントとか面倒になるのよ。
それに、一年のトーナメント理由は個人データの指標と聞いているわ。
なら、教員に直談判して先にデータを採らせてもらうわ」
「確かにそうだが、そう簡単にいくか?」
「それは相談してみないと分からないけど、私たちで組めば必然的に一機になる。
別に組めば片方が出ていたらもう片方は出れない。
せっかく専用機持ちなのに片方に練習機を与えなければならない。
こう面倒だから何とかなると思うのよ」
「…分かった。チェーロ、よろしく頼む」
「うん!ボク頼まれた!!」
こうして、大体のメンバーが決まっていった。ちなみにラウラは…
「…う~む、ダメもとで聞いてみるか」
取り敢えず、誰かと組むかは決めたようである。あと余談であるが、
「チェーロ、先程から私の事を『スコーパ』と呼ぶが何故だ」
「ボクの名前の言語がイタリア語だから、そっちで呼んでいるの♪」
「…コイツは普通に呼ぶ事はしないのか」
そう、箒のイタリア語訳はscopaと書き、読みは彼女の言っている通りである。
「いや、組めば勝ち確な人と組めないでしょ」
「て言うか…出るならハンデ課さないとヤバイですよ、あの人は」
「いや、寧ろ…出されるなら一人だけでやらされるかも」
以上が、他生徒達のインタビュー内容である。そして…ラウラがそれにトドメを刺した。
「当たり前だ。おやっさんはシールドエネルギーも無く飛行も満足できないFAで、
AICが無くプロトタイプのレーゲンとは言え
無論、我らが3でおやっさんが1だ。まぁ、一応自分用にフルカスタムしたFAで
相手取っていたのだがな」
「しかも、この様な場ではおやっさんの本当の強さは出ん。あの人の本当の強さは、
例え手足が吹き飛ぼうが、ナイフ一本だろうが、それを相手の急所に刺し込み
確実に殺し自分は生き残り勝ち残って帰還する。それこそがあの人の真骨頂だ」
この話が広がると、生徒達は遠い目をする者がほとんであった。そして…
「実はサイボーグなのでは」
「いや、戦闘機人なのかも」
「いやいや、異能生存体でしょ?」
「「「ヤベェwww絶対勝てねぇwwww」」」
生徒達はこれぞリアルチートだと痛感したのであった。
はい、今回は前書きに書いたとおり時間的余裕と構成的余裕があっため早く書けました。
でも…コチラを書くとプラモも
こちらが立てばアチラが立たず…本当にNARUTOの影分身が欲しい日々です(遠い目
さて、次回は前回書いていた箒に対するイベントを仕上げていきたいと思います。
コレで箒と一夏がどことなくマシになって欲しいのですが・・・
予定は未定…どうなるか、いつ上がるか分かりませんが、書いていきたいと思っています。
さて…ワンフェスに身構えないと・・・・・
では、今回は此処まででございます。
そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。