まだ、クラス代表決定戦ではありません。
今回はオリ主:十千屋が使うISに関してのお話でございます。
では、どうぞ御ゆるりと。
追記:
感想の方で規約に当たるのではとのご指摘をいただいたのでココが被っているのではないと思われた、第6話目を一部改訂いたしました。
話の筋は概ね逸れていませんのでご了承ください。
そして、コレでちゃんと訂正できた事を祈ります。
さて、決戦の日まで一夏とおまけに箒は勉強に特訓と濃厚な日々を続けていた。
一方で十千屋の方は自ら乗るISを整備しに整備室に向かう。
一夏の方には専用機が彼の方には量産機が当てられる事となっている。
今日で三日目、彼はようやくこの3年間お世話になる機体に出会えるのだ。
その量産機は、機動性の高いラファールよりも
この辺は完全に個人の趣味だが、打鉄は実際に企業の方で触った事のある機体であるためだ。
しかし、この選択がすぐさまに彼を救う事となることは全く予想していなかった。
「さて、補習以外は俺がいなくても何とかなるだろ。とりあえず機体の全チェックとコトブキに問
い合わせて武装の発注をと」
彼は独り言をつぶやき自分のやることを確認しながら整備室へと向かう。
すると、整備から光が漏れ出しており機械の駆動音もする。
どうやら、先客が居るようだ。
「すみません、失礼します。新しい打鉄は搬入されてませんでしょうか」
「っだれ?……ひぅっ!?」
十千屋が声を掛けながら入室すると幾つものコンソールとディスプレイに囲まれた少女がこちらの方に顔を向ける。
が、入ってきたロボ頭男に小さな悲鳴を上げて椅子からずり落ちそうになった。
少女は内巻の水色のセミロングでメガネを掛けており、どことなく大人しそうというよりは気弱な雰囲気が漂う。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です。貴方は誰ですか」
「一年一組、十千屋雄貴です。こちらの方が分かり易いかな第二男性装着者です」
「っ貴方のせいで…」
「(あ、もしかすると)私に何か?」
「貴方には関係ない」
「ふむ、関係あるとすれば奥にあるISですか?」
「!?」
少女は驚きながら彼と応対する。
だが、彼が自己紹介すると態度が一変した。
あからさまな拒絶、彼には覚えがないが直ぐにある可能性を見出す。
その為に奥にある異物、あからさまに調整いや組立途中のISに目を向けハッタリをかける。
それに明らかな動揺を見せる少女を目横にISを観察する。
見たところIS量産機である打鉄だが差異が見られ、改造されているように見えた。
「打鉄のカスタマイズですか。でも調整と言うよりも改造ですね、まるで新造するかのような」
「そう、これは私の専用機『
「やはり、そういう類いですか。でも疑問ですね、何故そのような物がこんな中途半端な状態でこ
こに」
「…!貴方のせいじゃない!!」
少女の感情が振り切れたのかこの打鉄弍式と男性装着者の因果関係を叩きつける。
彼女は日本代表候補生であり、専用機を与えられる身であった。
ベースは今までの実績と国産の打鉄として彼女の設計思考を取り込んだ新しいものへと作り替えられる予定であるが・・・
男性装着者-織斑一夏が現れてから方針が一変する。
貴重な男性装着者のデータを取るために専用機開発のリソースどころか総力を挙げてそちらに振り替えたのだ。
少女がそれに気づいたのは春休みの終わり頃で連絡を取った時には全てが終わっていたのである。
つまり、事実上…日本国家代表候補-彼女の専用機組立は無期中止となっていたのだ。
その事実に彼女は大いに悲しみ怒り、契約を盾として開発中の自分の専用機『打鉄弍式』を学園に持込み、後は全て自分で行うと叩きつけ今に至るのである。
十千屋はそれを聞いて頭が痛くなる。
研究所の行動理由は様々であろうが今一番重要なのは国家代表候補生を切り捨てたのだという事実。
倉持技研は半公営のIS研究所であると彼は知っていた。
そんな研究所が国の顔に成るかもしれない、いや専用機を与える時点で顔にしようとしていた人物を捨てたのだ。
しかも、彼女にその後の研究所の対応を聞いてみたところ専用機組立打ち切りに対するフォローも謝罪もなし。
例え自分の事でなくともひどい頭痛がする。
「大変良くわかった。え~と、君は」
「ふん…一年四組-更識簪」
「更識さんですね。だけど、お門違いですよ」
「苗字は好きじゃない…え?」
「専用機を与えられるのは第一男性装着者-織斑一夏であって私ではないです」
「え?…えぇ、それじゃ私は」
「はい、思いっきり勘違いですね」
「ぴゃ~~~!??!」
勘違いが分かったのか顔を押さえ直ぐその場に蹲る少女-簪は妙な声を出し続けていた。
自分の勘違いのせいで全く関係ない人に当たってしまったのである。
しかも、自分の身内話を叩きつけるように喋ってしまった。
実は内気で臆病な性格の彼女には恥ずかしすぎる言動である。
事実、今も蹲り見えない顔もわずかに見える耳先も真っ赤にし今も奇声を発している。
「はい、自分の割り振られたのは…ええと、在った。あの打が・・・・うぇ!?」
「ひゅっ!?なっナニ!??」
奇行をする彼女に対して十千屋は話を続けるが目的のISを見つけた途端、声が上ずった。
奇声に驚く簪であったがそんな彼女を尻目に彼はISに駆け寄った。
そのISは打鉄は・・・・すごくボロかった。
まるで失敗作、いや不良部品が勿体ないからと組立の練習に使ってそのまま放置したようなそんな有様であった。
そんな有様に十千屋は呆然となり、簪は悲観する。
「これは酷い…」
「…はっ!?さらに嫌な予感がっ」
十千屋は嫌な予感がし近くの整備用PCのコードをISに繋げ調べ始める。
そしたら、いまのISの現状をそのまま言葉にしたような感じでバグが埃を叩くかのごとく出る。
この事実に彼は愕然とした。
男性装着者という事で謂れのない嫌がらせを受けるとは思っていたがここまでやるかと。
彼は現状どうするかを考えながら、システムのコピペと現状の写真を撮る。
訴えるにしても証拠からだ。
その様子を隣で見ていた簪はさらにディスプレイを見る。
「・・・ひどい、このコードだととても使い物にならない。こんなのISに入れるものじゃない」
「ひでぇ…なんてもんじゃねぇよ。ISを何だと思ってんだよ。しかも俺に対する嫌がらせだけでこ
のレベルだぞ?まさか・・・OSまで弄られちゃないだろうな」
「確認してみる」
「あ、すまん。どうもありがとうね」
「さっきのお詫び」
簪は整備用PCを操作し、プログラムの心臓部であるOS部分を精査する。
すると、これもまたもう何も言えない状態であった。
「な、何これ・・・OSまでがボロボロ、コードを直してバグをとってもこんなんじゃ動かない」
「・・・マジかよ、こんなの寄越すなんてキチガイか。こりゃ次は学園の整備も抑えられて使えな
いとかあるかもな」
「そんな事は・・・ない…ハズ」
彼が深い溜息をつきながら証拠を集めていくさなか、彼女はある事を決意した。
彼の前に立ち強い意志の元こう告げる。
「許さないこんなの許せるはずもない、こんな嫌がらせに負けたくない!だからっ私に手伝わせ
て!!」
「いや、それはありがたいけど自分の事もあるでしょ?それに詫びだったらこの証拠集めの協力で
十分」
「違う、私はこんな事を許したくないだけ。こんな間違っていることに屈したくない(それに見捨
てられた事は辛いから)」
「ありがとう、ならありがたく力を借りるよ。そして、」
「そして?」
「そして、君に敬意を評して俺の秘密の一部を見せてあげる」
彼はそう言うとISの前に椅子を置き、それに座る。
ISと対面になり自分の背からコードを引っ張り出し、自分とISを繋ぐ。
彼女には何が起こっているか分からないが次の瞬間、彼とISの周りに数多のディスプレイが現れログが流れてゆく。
「こ、これは一体?」
「これが俺の秘密、自らの神経と機械を直接つなげるシステム『
「そんなことが可能なの!?」
「あぁ、ある手術…と、言っても改造人間レベルの手術を受けなければならないが」
「すごい、でもそんな技術があればもっと色んな所で見た事があるはず」
「そりゃそうだ。俺が提案し封印した技術だからな。実際使ってるのは俺とその知り合い数名だけ
だ」
「封印?」
「あぁ、まず現段階の手法では手術措置できる期間が限られている。そして、最大の欠点は成功率
が低く死亡率が高い。しかも、手術の負担が大きすぎる」
「それって…」
「欠陥技術の何物でもないな。成功すれば凄んだが。まぁ、コレの実働データのお蔭でもっと安全
なシステムもできたんだけど」
「なんでそんな物を造って、そして受けたの」
「一人でなんでも出来る力が欲しかったからかな。今では傲慢だと思ってるが」
この言葉に簪は衝撃が奔る。
『一人でなんでも出来る』これが今の自分をつくった言葉だからだ。
一人でなんでも出来る、それは他人に助けを求めないこと。
幼い頃から優秀な姉と比較され続けながらも、他者に助けを求めるのは甘えと自分に言い聞かせてきた。
だがしかし、彼のように死ぬかもしれない行為までして貫けるものだろうか。
「よし、見つけた・・・どうしたんだ?ぼぉっとして」
「…はっ、いいえ何でもない。それよりも見つけたって」
「ISコアの自意識みたいなもんなんだが、イジケてるなコレ」
「確かにISコアには自意識らしきモノがあるって言われているけど、それに接触できるなんて。で
も、イジケてる?」
「あ~、俺のISを動かす方法ってISコアへの直談判なんだよ。阿頼耶識5端子プラス イメージイ
ンターフェイス1個でようやく接触できたんだ。コレ、オフレコな」
「なるほど、直接交渉できるから男性でも操縦出来るんだ。それでイジケてるって」
「そりゃ、こんな不良で不必要な物に閉じ込められればイジケるだろうさ」
「かわいそう」
「そうだな、以上が俺の秘密だ。明日から行動に移すからこれからよろしくな簪さん」
「はい、よろしくお願いします十千屋さん。そういえば口調」
「あぁ、怒涛の展開のせいで素が出てしまったな。ごめん、馴れ馴れしかったか」
「ううん、こっちの方がやりやすいと思う。今更だけど私もだし」
「そうか、さんきゅ」
これからこの二人はともに作業をする事となる。
急ピッチで十千屋のISを組み立て、それの恩返しに彼は簪の専用機作成に助力することとなる。
これは先の話となるが彼の疑問の一言で彼女の心の氷が溶け出し、様々な人が彼女を助けてくれることとなる。
彼の企業代表生とその整備科の生徒、彼女自身の縁から手を指し伸ばしてきた同級生。
その協力があり専用機が完成した時に独力の限界と人の心の温かさを知る事となった。
先程も書いたが、それはもうちょっと先の話である。
ちなみに、
「そういえば、その頭ってアーキテクトの頭?」
「お、知ってるのか」
「うん、コトブキカンパニーのオリジナルプラモのだよね。私、かかさず関連商品買ってる」
「うちの企業のユーザーがこんな所に居るなんて嬉しいな~。ちなみに楽しみ方は?」
「全部のせ、ブンドド、ミサイルてんこ盛りは正義」
「いい趣味だ。それに加えて性能度外視設定のロマン兵装もイイよな」
「貴方とは性別も歳も超えた友達に成れそうな予感がする」
「奇遇だな、俺もだ」
「「(ガシッ)」」
どうやら、ロボへの浪漫に共感があったようだ。
しかも、ヒーローものや特撮、アニメ漫画など共通の趣味が通じ合った。
故に二人共気兼ねのないオタク友達として深い友情を結んでゆく事となる。
はい、十千屋には量産機の方が振り当てられる事になりました。
結果は…ご覧の有様だよ、って感じでしたが。
そして、おそらく人気キャラである簪嬢の登場です。
ロボやヒーローものが好きという事でぜひ絡ませなくてはと思ったキャラクターであります。
しかし、十千屋が原作ヒロイン勢の対一夏フラグを弱体化しているような気がしなくもない。
だが、原作ヒロイン勢の各ルートへは絶対に成らないつもりなので悪しからず。
彼にとっては彼女たちは正真正銘の純粋な娘枠なので。
そういえば、忘れられていると思いますが彼のチート内容はロボ系作品の設定閲覧と現実への書き起こしです。
ロボ系作品なら何でもよくてサイボーグからバイオ技術、自転車から宇宙戦艦までと幅広く設計図を書き起こせます。
ただし、現実で技術力が足りてないと無意味ですが。
そして、メイン機体はFA、装備品は主に
では、今回は此処まででございます。
そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。
追記:訂正は上手く出来てるでしょうか?
本人だと分からない部分もあるので厳しくご指摘を頂けると有難いです。
確りと直していきたいと思っています。