問題児たちとトリックスターを受け継ぐ者   作:真庭猟犬

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一時期のセルフコラボ開始です。

今回から原作の次回予告的なものを始めます。


ウサギが弄られ、虎が乗っ取られて邪神龍がやってきた。

「さてさて、何故私だけ強く叩いたか説明してもらうヨ」

 

「え、えーと、その、あの……く、黒ウサギでも何故あんな行動をしたのか解らないのです、ハイ……」

 

 

トリトニスの滝付近で黒ウサギはダオロスに攻められていた。原因は黒ウサギが自覚していない嫉妬心に身を任せてのハリセンだが、黒ウサギはそれを自覚してない故に控えめに言葉を紡ぐだけになっていた。

なお、十六夜はもう一柱の邪神(男性)と共に世界の果てまで向かって移動している。

 

 

「ふーん、成程ネ。無意識の領域に入っていたのカ」

 

「何がですか?」

 

「黒ウサギさ、十六夜君に惚れてなイ?」

 

「へ……(ボフッ)な、ななななな何を言い出すんですか!?」

 

 

ダオロスの言葉に黒ウサギは顔を真っ赤にして取り乱した。髪も羞恥で緋色となっているので黒ウサギならぬ緋(あか)ウサギだ。ダオロスはニヤニヤと意地悪い笑みをしながら追い打ちをかける。

 

 

「へー、ほー、ふーんww。団長と女子二人への面白い土産話ができたネ。いやー、本当に面白いヨ。うら若き乙女の恋バナは盛り上がるからネ」

 

「や、やめてくださいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

 

黒ウサギの必死の懇願は少し遠く離れた世界の果てを観賞しに行ってた男性陣にも届いていた。

 

 

「何だ? 黒ウサギのやつあいつに何か付け込まれたのか?」

 

「かもな。ダオロスは一座の中でも1、2を争う面白いもん好きだから黒ウサギが何か墓穴を掘ったか、あいつのカマにかけられたかもしれないな」

 

「ふうん。そういやクローサーが連れているクトゥルフ神話の神々はどれくらいいるんだ?」

 

「俺が分かるのはクトゥルフ神話の魔王と副王を従属していたのとダオロス、クトゥルー、クトゥグア、ハスター、ニャルラトテップ、イグ、ショゴスがメンバーとしているってくらいだな」

 

「なんだその凶悪なメンバーは」

 

 

十六夜はトリックスターのメンバーの異様っぷりに顔を引きつらせる。クトゥルフ神話の魔王と副王であるアゾトースとヨグ=ソトースは現れる途中だけでありとあらゆる生命を死に至らせる存在である。その二体を従属させているだけでも強力だが、それに加えて九体もの邪神を従えてるのだ。いくら戦闘狂に近い性格の十六夜でもこのメンバー達を相手に戦える気は起きなかった。

 

 

「それに加えて遺品の存在や眷属、ティンダロスの猟犬とかもいるからな。多分トリックスター自体は3層以上の実力はあると断言できる」

 

「……ハハッ、目標ができたぜ。いつかトリックスターに並ぶ実力を付けて超えてやる!」

 

「そうか、まずはお前のギフトを完全に使いこなす、いや成長させる必要があるな」

 

「どういう意味だ?」

 

「俺は邪神達の中じゃ下の実力だが、腐っても神だ。お前の力量はある程度分かるが、今のお前のバトルスタイルはただ力を使うだけの範疇に収まってるからそこから成長させれば十分上を狙える」

 

「……ヤハハ。俺もまだまだってか?」

 

「団長の恩師二人ならそう言うだろうな。特に魔王と団長達が手も足も出なかった最強の邪神龍なら」

 

「邪神龍? そんなのは聞いたことないな」

 

「それについては本拠に行ってから団長が話すさ」

 

「そうか」

 

 

それから二人は他愛のない世間話をしつつ黒ウサギが落ち着くのを待つ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、尋問的な話を始めますよ。ガルド=ガスパーさん」

 

「…………ッ!!?」

 

「そうそう。飛鳥さんの力で拘束されてますが、もし無粋な事をしたらある程度の皮膚を蒸発させますので。痛い思いはしたくないですよね」

 

 

ピチピチに張っているタキシードを着た男性、ガルドがカフェテラスの椅子に座ったまま動けないのを正面から見て警告する。言葉と思考で彼に対する呼び方が違うのは僕が怒っているからだ。

彼は4人と1匹でちょっとした雑談をしていた時にノーネームを見下し、僕達3人をコミュニティに引き入れる算段で来たのだが、僕が口から漂う血の臭いを指摘し、それを訝しんだ飛鳥さんがギフトを使って拘束したのだ。

 

 

「お、お客さん! 当店で揉め事は「ちょうどいいわ。猫の店員さんも第三者として聞いてほしいの。面白い事が聞けるわよ」?」

 

「さて、このような事をしたのは貴方の口から血の臭い、しかもごく最近のものがの臭いしたのですよ。普通だれかを殺したのなら大抵は腕からするのが多いですけどね。もしかして子供を?」

 

「そうだ。けど、その直前は何も覚えていない。2年以上前から記憶がないのが何度もあった。その度に目の前には死体があった」

 

 

記憶がないのは誰かが殺される直前か……。とりあえず、飛鳥さんに聞き出してもらおう。

 

 

「飛鳥さん。ギフトお願い」

 

「わかったわ。貴方がそうなった原因が何か教えてもらえるかしら(・・・・・・・・・・)

 

「……二人組の男から貰ったワインだと思う。顔と何を言ってたのは思い出せないが、声と物だけは今思い出せた」

 

「どうやらクトゥルフ神話系に近い魔術だろうね。目的は分からないけど「う、が…」皆下がって!!」

 

「GAAAAAAA!!!」

 

 

ガルドの目の色が変わったのと同時に両腕が異形のものと化した。正気を一切感じさせない雰囲気は僕とピエール以外の人を驚愕させるものだった。

 

 

「やっぱり仕込んでいた。ピエール!」

 

「オッケー」

 

 

シルクハットにいるピエールに声を掛け、ガルドを拘束する。一応、僕の魔力を入れたから千切られる事はないと思うけど、ガルドに仕掛けられたものが何なのか分からないし、殺したらノーネームの立場が危うくなる。これは厄介だ――

 

 

「よっと」

 

「GA……」

 

 

突然現れた人、もとい顔見知りがガルドに手刀を当てて気絶させた。その人物は一度手合わせでボコボコにされた歩くチート――

 

 

「2、3年ぶりか? 久々だな、カゲロウ」

 

「アハハ、お久しぶりです翔悟さん」

 

 

呉羽翔悟さんだった。それより何でここに?




耀「カゲロウって魔神だよね?」

カゲロウ「? そうだよ」

耀「その魔神が躊躇する翔悟さんって何?」

カゲロウ「……歩くチートが代名詞の邪神の力を持つドラゴン。魔神としての全力で挑んでも1分足らずで伸されたよ」

耀「…それってドラゴンって言えるの?」



次回『サウザンドアイズへの道のりと和装ロリ登場』
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