問題児たちとトリックスターを受け継ぐ者   作:真庭猟犬

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前回の次回予告を変更しました。


サウザンドアイズへの道のりと和装ロリ登場

「この世界でのガルドは被害者サイドか。いやぁ、珍しいもんだ」

 

 

ちょっとばかし観光に来たのはいいが、ガルドの腕が異形のものになってたから思わず手刀で意識を落としたと同時に複数の神器を発動して過去を見ると胸糞悪いものがあった。こいつは贄を補充するための器扱いか。

 

 

「あの、翔悟さん? 一体何しに来たのですか?」

 

「ん? ただの観光を兼ねた息抜きだな。もっともギフトゲームはやってないがな」

 

「貴方は人類最終試験(ラスト・エンブリオ)でさえ全力の1割未満でクリアしますから止めてください。主催者が泣きます」

 

 

それなら仕方ねえか。

周囲を見ると、原作主人公トリオの内の二人と一匹はポカンとしており、ジンと猫耳店員は目を点にしていた。

 

 

「どうしたんだ一体?」

 

「さっきの出来事と僕が言ったことが原因ですよ」

 

「ふうん、そうか。まあ、それは措いといて。少し耳を貸せ。黒幕をオシオキに追い込む準備をするぞ」

 

「オシオキという名の人類最終試験(ラスト・エンブリオ)を超えた絶望ギフトゲームですよね、それ」

 

 

まあ、そうだな。否定はしないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして明日“フォレス・ガロ”のリーダーとギフトゲームを行うことになっているんですか!? しかも敵のテリトリーって一体どういう了見なんですかカゲロウさん!!」

 

 

戻ってきた黒ウサギにカフェでの出来事を話したら黒ウサギに怒られた。何故か僕だけが正座されて一人で受けることになっている。

翔悟さんは十六夜君、ダオロスと共にケラケラ笑っているし、シュド=メルはすまないと言いたげに手を合わせているし、飛鳥さんと耀さん、三毛猫は気まずそうに視線を逸らしている。ダオロスは後でお仕置決定だ。

 

 

「ちょっと待って黒ウサギ。今回はガルドも被害者側だったんだ。翔悟さんとカゲロウさんが黒幕を誘い出す為に偽りの状況を見せるためにこうしたんだよ」

 

「そうソウ。相手は呪文を使うからネ。記憶操作さレたら元も子モナイヨ」

 

「うう……。解りました。これ以上は何も言いません」

 

 

ピエールとジン君のフォローで黒ウサギが引いてくれたので立つことにした。さて、お仕置を開始するか。

 

 

「あレ? 団ちょ(ガシ。ギリリリリリ)ウウウウウゥゥゥゥゥゥッ!!!??」

 

「なーに普通に笑っていたのかなぁ? シュド=メルはフォローしていなかったけどちゃんと謝ってたけどねぇ?」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!! 笑ってすみませんでしたァァァァァァッ!!」

 

 

暫くしてアイアンクローを解いた頃にはダオロスは気を失ったのでギフトで転移させることにした(その時、数名から引かれた)後、ジン君と別れてサウザンドアイズに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桜の木……ではないわよね? 花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けてるはずがないもの」

 

 

道中のペリベッド通りの街路樹の花を見て飛鳥さんが不思議そうに呟いた。飛鳥さんのいた世界では真夏なんだね。

 

 

「カゲロウがパラレルワールドって言ったことが解るな。俺のいた場所は初夏だったぜ」

 

「私は秋だった」

 

「僕は初冬だったけど地元で一輪だけ桜が咲いてたね。2日間ほどだけど」

 

「「「え? マジで?」」」

 

「マジダヨ。というカ息ピったりだネ」

 

「カゲロウさんの補足となりますが、パラレルワールドと言うよりは立体交差並行理論というものですね。説明を始めますと一日仏かでは説明しきれませんのでまたの機会ということで……」

 

「説明しやすいオブジェならあるが」

 

「そんなものあるのですか!?」

 

「こんな大雑把なものならな」

 

 

なんかズレていってるような……。ちょっとした茶番を挟みながら歩いていくと、サウザンドアイズ店に着いた。店では割烹着の女性店員が看板下げてるので黒ウサギがストップをかけようとして、

 

「まっ」

 

「待った無しです御客様。うちは時間外営業はやっていません」

 

する暇もなく止められた。

 

 

「なんて商売っ気のない店なのかしら」

 

「ま、全くです! 閉店時間の5分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

「出禁!? これだけで出禁とかお客様舐めすぎでございますよ!?」

 

 

それは同意だよ、黒ウサギ。僕も箱庭にくるまでにお客様を喜ばすためのショーをやってたからね。

 

 

「なるほど、『箱庭の貴族』であるウサギのお客様の無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」

 

 

あー、これワザとだ。黒ウサギがノーネームだと知っていての発言だ。

全く、フザケルナヨ。

 

 

「ねえ、あまりおふざけが過ぎないほうがいいよ。世界を殺す狂気に触れたくなければね」

 

『―――――――――――――――!!!!!!!』

 

「ッ!?」

 

 

自身に宿っているクトゥルフ神話の神々の狂気と殺気を纏めて一つにし、影からだして咆哮させる。概念を幾つか調整させたので発狂が起こることはないが、脅しと警告位には十二分に使える。

 

 

「おーおー。温い狂気と殺気だこと」

 

「ちょ!? あれで温いんですか!?」

 

「狂気と混沌、矛盾と理不尽を司る邪神龍にとっちゃな。ぶっちゃけ俺はカオスすら超えてる」

 

「とんでもない御方がここにいた!!?」

 

 

後ろの会話は無視だ。目の前の女性店員は戦意は一切ないが、足が震えている。あと少し叩き込むかな。

 

 

「そこまで。まったく懐かしい気配と狂気を感じていたが、まさかおんしが関わっていたのかの、翔悟」

 

「よっ、白夜叉。相変わらずの和装ロリ姿だな。カゲロウ、もういいぞ」

 

「あ、はい」

 

 

翔悟さんに抑えられて狂気と殺気を引っ込めた。店から来たこの少女って翔悟さんの知り合いか。

 

 

「店員のことはすまなかった。しかし、狂気と殺気を織り交ぜたものはいかんの」

 

「それについては申し訳ありません。で、貴女は一体?」

 

「私か? 私は白夜叉。サウザンドアイズの幹部で、この支店のオーナーと東の“階級支配者(フロアマスター)”だ。翔悟とは親友の関係と言っておくかの」

 

 

成程、どうりであの人の知り合いと呼べるわけだ。この人も案外チートに近い魔王だからね。

 

 

「カゲロウ。この和装ロリが階級支配者か?」

 

「そうだよ。力は抑えられてるけど、白夜と夜叉の力を持ってると言えば解るでしょ?」

 

「成程。そりゃ今の俺達じゃ到底無理か」

 

「? どういうこと」

 

「説明してくれないかしら」

 

「うん。まず白夜は北欧の国で起こる太陽が沈まない現象のことで、夜叉は水と大地を司る神霊にして悪神の貌を持つ鬼神のこと。彼女は太陽神であって夜を支配できる存在だよ。多分本来の力でのギフトゲームは人類最終試験(ラスト・エンブリオ)に匹敵すると思うよ。まあ、あの人のギフトゲームよりはまだマシかもね」

 

 

そう言って視線を移す。その先には白夜叉さんと陽気に話す人の姿をした最強の存在である邪神龍だ。




翔悟「しっかし、ロリと本当の姿は全く違うよな。着ているものしかり雰囲気しかり」

白夜叉「おんしはホイホイ変わるがの。まあ、黒ウサギ以上の肉付きのいいボディはよかったが」

翔悟「なら、今度その姿で飲み合うか? 酒の肴はウサギのコスプレ」

白夜叉「それはいいな! よし、エロエロなやつを用意してやろう!!」

黒ウサギ「何でそうなるんですか、この御バカ様!!」



次回『フロアマスターからのギフトゲーム』
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