「ガッチャ! 楽しいデュエルだったよ!」
どうも、遊城
え、冗談? 大体の人ならそう思うが、前世の記憶や一癖も二癖もあるオリジナルカードなどを大量に持ってるんだよ。
目の前にいる茶髪ツインテの義姉、遊城
なんというかワンコ系キャラにしか見えない、某修羅場のペンネームがチワワな幼なじみの少女に似ているのからだ。一応義姉なんだけど、俺の方が身長が高いのと家事スキルが低いので俺に頼ってばかりなので俺の方が兄と思われている。
あ、十夜がこっちに来た。すっげーいい笑顔で。
ドゴッ
「グハッ!?」
ちょっ、不意打ちとはいえ、かなり重いパンチなんだけど。
「ねえ大牙。今私のことワンコと思ってなかった?」
「いや、なんで解るんだ?」
「……せいっ!!」
メシャアッ!!
「げぶらっ!」
今度は右ストレートかよ。
十夜にはさっきの単語などはタブーなのを忘れてたけど、こういう時に限って十代の少女らしからぬパワーを出すのはどうかと思う。
『今のは大牙が悪いよ』
『クリクリー』
「ごふっ。自覚はあるが、耐久力は一般だからな。つか血反吐吐きそう」
「ふんっ! 大牙が悪いんだからね!!」
「悪かったって。帰ったら十夜が好きなハンバーグ作ってやるから」
「う……た、食べ物では釣られないよ」
「マッサージもしてやるけど」
「う、うううぅぅ」
よし、かなり揺れている。
あと少しだ。
「さっきのに加えて新しいE・HEROとユベル、ハネクリボーのエクシーズカードを渡すってことでどうだ?」
「許してあげるよ」
ふう。十夜の性格と好物を熟知しておいてよかった。
安堵の息を吐きつつデュエルフィールドに上る。相手はおかっぱ頭のクロノスだ。
「ワタシが相手をするノーネ。というか大丈夫ナノーネ?」
「まあ、もう慣れたので……」
「そうですか……。では実技を始めるノーネ」
「了解です」
「「デュエル!!」」
大牙VSクロノス
LP4000
「俺のターン。ドロー! 【E-HERO シールド・オーガ】を守備表示で召喚!」
E-HERO シールド・オーガ
DEF2600
半分に割れた顔つきの大楯を持った鬼が楯を合わせながら膝を着く。
レベル4モンスターの中ではトップの守備力だが、墓地を利用するデッキ以外ではデメリットが大きい。
「カードを1枚セット、ターンエンド」
大牙
LP4000
手札4枚
・E-HERO シールド・オーガ
・セットカード1枚
「ワタクシのターン。ドローニョ! 手札より【
ATK3000
やっぱ来るよなぁ、ギアゴーレム。
まあ、防御の策はあるけど。
「【
E-HERO ヘル・ジャミング
DEF600
悪魔の角と羽を生やし、SFチックな装備を身に着けた少年が現れると同時にギア・ゴーレムにエネルギー弾を放つ。
ギア・ゴーレムは弾が当たった瞬間、ギア・ゴーレムは膝をついた。
「なっ、【
「【ヘル・ジャミング】は特殊召喚に成功した時に相手モンスター1体を守備表示にする」
「ヌヌヌ……。カードを2枚セットしてターンエンドナノーネ」
クロノス
LP4000
手札1枚
・
・セットカード2枚
「俺のターン。ドロー!」
ギャラリーは『あいつ終わったな』や『攻撃力3000のモンスターに敵うわけない』とか言ってるが、この状況を打破できる方法はいくらでもある。
「スタンバイフェイズ時、【シールド・オーガ】の維持コストとしてデッキから【磁石の戦士マグネット・バルキリオン】・【E-HERO マリシャス・エッジ】・【イービル・ブラスト】を墓地に送る。メインフェイズ。手札から魔法カード【強欲な壺】を発動。デッキからカードを2枚ドローする」
よし、いいカードが来た。
「手札から【ダーク・フュージョン】を発動! 場の【シールド・オーガ】と【ヘル・ジャミング】を融合。来い! 【E-HERO サイコ・ティンダロス】!!」
犬のような異形の頭をした歪つな姿をした次元を行き来できるダークヒーローが現れる。
E-HERO サイコ・ティンダロス
ATK2600
「手札1枚を墓地に送り、【サイコ・ティンダロス】のモンスター効果発動! 【
ティンダロスがフィールドを殴る。
フィールドの空間に亀裂が走り、ギアゴーレムは次元の穴に落ちていった。
「なぁー!! 【
「まだ終わらねえ! 手札から【大嵐】を発動! フィールドに存在するマジック・トラップを全て破壊する!!」
破壊されたのは【聖バリ】と【次元幽閉】か。あっぶねえ。
「手札から【ダーク・コーリング】を発動! 自分の手札・墓地から融合素材モンスターを除外する事で融合モンスターの【E-HERO】を融合召喚する! 俺は墓地の岩石族モンスター【磁石の戦士マグネット・バルキリオン】と悪魔族モンスター【E-HERO マリシャス・エッジ】を除外し、【E-HERO ダーク・ガイア】を融合扱いで特殊召喚!!」
墓地からマリシャス・エッジとマグネット・バルキリオンが闇の瘴気を纏いながら宙へ上がり、融合する。
そこには岩石の鎧を纏う悪魔がいた。
E-HERO ダーク・ガイア
ATK?
「【ダーク・ガイア】の攻撃力は融合素材にしたモンスターの元々の攻撃力の合計の数値となる。【マグネット・バルキリオン】の攻撃力は3500、【マリシャス・エッジ】の攻撃力は2600。よって【ダーク・ガイア】の攻撃力は6100だ!!」
E-HERO ダーク・ガイア
ATK6100
『『『『攻撃力6000オーバー!?』』』』
「え、たかが6000オーバーじゃん。1万オーバーもバンバン出せるよ」
『『『『はああああぁぁぁぁっ!!!?』』』』
うん。十夜は俺や親父の知り合いなどで見慣れてるけど、普通はホイホイ出ないからな。
「【ダーク・ガイア】でダイレクトアタック!! 《ダーク・カタストロフ》!!!」
攻撃宣言すると、ダーク・ガイアが闇のエネルギーを宿した巨大な岩石を作って投げる。
岩石はクロノスに当たると連続での大爆発を起こした。クロノスの叫びをかき消すように。
クロノス
LP-2100
「………………すいませんした」
「あっ、待ってよ大牙ーー!!」
一言謝ってから逃げるように会場を後にする。
十夜も俺を俺を追いかける形で会場から出た。
E-HERO シールド・オーガ
地属性/☆4/悪魔族/ATK1000/DEF2600
このカードのコントローラーはスタンバイフェイズ毎に自分のデッキからレベル6以上のモンスター2体と魔法・罠カード1枚を墓地に送るか、手札の悪魔族モンスター2体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。また、このカードは表側攻撃表示で存在する限り戦闘で破壊されない。
E-HERO ヘル・ジャミング
闇属性/☆3/サイキック族/ATK1200/DEF600
このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を守備表示に変更する。
E-HERO サイコ・ティンダロス
闇属性/☆8/サイキック族/ATK2600/DEF1400
サイキック族モンスター+悪魔族モンスター
このモンスターは【ダーク・フュージョン】による融合召喚でしか特殊召喚できない。1ターンに1度、手札1枚を墓地に送る事でフィールド上に存在するモンスター1体を除外する事ができる。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
オリカは後々増えていきます。