束が誘拐犯と雪七を抱えて孤児院に向かっている時束がふとあることを問いだした。
「・・・・・そういえば、ゆーくんを拐った君はなんて名前なの?」と。
その問に対して誘拐犯は「・・・・・俺には既に名前はないさ。誘拐犯になったその時から本来の名前は捨てた。だから今の俺の名前はない。」
と答え、束は「・・・・・そっかぁ・・・・・それなら私が決めるね?・・・・・そうだなぁ・・・・・ロイ。ロイなんてどうかな?」と尋ねると、「・・・・・ロイ・・・・・それが俺の新しい名前なのか?」と戸惑いを隠せてなかったが「そうだよ。これから君の名前はロイ。だからこれから宜しくね?ロー君♪」と名前だけでなくあだ名まで付けた束のことを呆気に取られながらロイは眺めていた。
それから数十分後、束達はようやく孤児院に到着した。
「さぁ、2人共着いたよ。ここが私の経営してる孤児院。その名も《ワンダーランド》だよ。ちなみに今の私の名前は束・ワンダーランドって名前だから。もし2人ともが良ければ私の家族として暮らさない?」と束が提案したその時、空から大きな鳥が降りてきた。
「・・・・・あ!束だ!おかえり~」と大きな鳥だと思っていたソレは人でありながら両腕が大きな翼になっている女の子だった。
その女の子を見た雪七とロイは言葉を失い口をパクパクさせるのが精一杯だった。
その様子を困ったように眺めながら、「・・・・・そういえばこの娘達の紹介をしとかないとね。」と呟くと束は「2人とも気をしっかり!これからここの娘達を紹介するから、心の準備しておいてね?」と告げると雪七とロイの腕を引きながら孤児院の中へと入っていった。
孤児院の中には見たことのない姿をした女の子が少なからずいた。例えば下半身が蛇のような娘だったり、体全体がぷるぷるした液体だったりと普通の人間とは程遠い娘達を束は紹介し始めた。
「じゃあまずはさっき外で私たちを出迎えてくれたこの娘から。この娘はパピちゃん。いわゆるハーピィにされた娘だよ。次は下半身が蛇の女の子だけどあの娘はミーアちゃん。あの娘はナーガにされた女の子。次はぷるぷるした女の子。あの娘はスライムにされたスーちゃん。そして今ここにはいないけど人魚にされたメロちゃんにドラゴニュートにされたドーラちゃん。そして、「束様、お帰りなさいませ」あ、丁度いいところに。彼女が私の娘、クーちゃんだよ。クーちゃん、自己紹介してあげて?」と紹介していた束に促された少女は頷き、「初めまして、私はクロエ・ワンダーランド。クロエとお呼びください。」とシンプルな自己紹介を済ませると「・・・・・初めまして。僕は「雪七様ですよね?」・・・・・僕のこと知ってるの?」と雪七が自己紹介しようとして遮られたことにむくれながら尋ねると、「申し訳ございません。雪七様のことは束様が毎日のようにお話されているため、雪七様の事はすぐに分かるようになってしまったのです。」と申し訳なさそうな顔で理由を教えてくれた。
「・・・・・それならダイジョブ。これから宜しくね?クロエさん。」と手を出しながら言葉を返すと「クスッ・・・・・こちらこそよろしくお願い致します。それから、私のことは呼び捨てで構いませんよ?」と軽く笑みを浮かべながら差し出された手を握り返した。その様子を見ていたロイと束は
「・・・・・若いっていいなぁ」「・・・・・ロー君だって若いでしょ?」「・・・・・俺はもう20過ぎてるからなぁ・・・・・」「・・・・・私も21だよ?」「・・・・・マジ?」「マジ」とまるで縁側に座りながら孫の様子を見ている祖父母のような雰囲気を醸し出していた。
それからは雪七達も束の経営してる孤児院《ワンダーランド》に住むこととなり、雪七とロイの性が束と同じになり、雪七は更に名前まで変え、『ユキナ・ワンダーランド』と名乗り、ロイはそのままで『ロイ・ワンダーランド』と名乗るようになった。
雪七ことスノウがこれから孤児院でどのような生活を送るのかはまだ誰も知る由もなかった
(´・ω・)=3
とりあえず間空けてすみませんでした。
今回は孤児院入り編でした
誘拐犯の名前ですが案として出てきたのがロイだったため、採用させていただきました。案を出してくださった雷狼輝刃さん、izuさん、ありがとうございました。
そして、新しくお気に入り登録してくださった皆様、読んでくださった皆様、誠にありがとうございます。
誤字報告や感想などございましたらぜひお願い致します。
ではまた次回