己の罪を   作:NowHunt

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勉強の合間にちょくちょく書いてます





三人は会う。

「とりあえず、拾うか」

 

俺は手袋をはめ、チャック式の袋を取り出す。そのままガイアメモリの破片を袋に入れる。

 

ハァーやだなー。あいつらに説明するのやだなー。

 

そんな億劫な気持ちになっていると、後ろから何人かの足音が聞こえる。

 

 

 

 

 

「比企谷!」

 

………この声。

 

「照井さん」

 

赤いジャケットを着て、レーサーみたいな格好をした人が来た。

 

これでもこの人は刑事。ガイアメモリを扱う風都署に配属されている。

 

他に何人かの警官を引き連れている。

 

「これ、渡します」

 

ガイアメモリの破片が入った袋を照井さんに渡す。

 

「……遅れてすまない。助かった」

 

「気にしないでください」

 

ファングを使わないといけなかったことに少しは恨むけど、それは別の話だ。俺の問題だ。

 

「あの子らは君の友人か?」

 

照井さんは雪ノ下たちを少し見る。

 

「まさか。俺に友人なんていると思いますか?」

 

「さあ?だが、君なら、いるのではないか?」

 

「まあ………俺の知り合い、ですよ」

 

「そうか」

 

そこで、照井さんはガジェットを取り出し、画面を見る。

 

「比企谷。明日、時間はあるか?」

 

「暇ですけど………」

 

「そうか。君に会わせたい人物がいる。……どうだ?会ってくれないか?」

 

会わせたい人物か。前々から話を聞いていたが、その人たちだろう。

 

「――W、ですか?」

 

「ああ。あいつらも比企谷のことに興味があるみたいだ。それに、その――ファングメモリのことも改めて聞きたい」

 

そういや、この人と初めて話した時も誤魔化したなー。

 

「分かりました。明日ですね」

 

「放課後。君を迎えに行く」

 

「分かりました」

 

俺と照井さんは、未だに腰が抜けている雪ノ下たちを見る。

 

「これからどうします?」

 

「そうだな。一通り病院で検査してから警察で話を聞こう。…………逃げた人たちもいるんだな」

 

「はい」

 

「それは後日、調べるとしよう」

 

その後、照井さんたち警察は、雪ノ下たちを警察に同行してもらい、全員から話を受けたそうだ。

俺は、受けてないけど。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

あいつらとは別行動をとり、直ぐ様帰宅した。

 

「あ、お兄ちゃん。おかえりー。どうだった?お買い物は」

 

こたつでぬくぬくしながら勉強している小町。

 

俺は小町の向かいに座る。

 

「どうもこうもねーよ。ドーパントが出て、メチャクチャだった」

 

その言葉に目を丸くする小町。

 

「えっ!?ドーパント出たの?……………てことは、お兄ちゃん、変身したの?」

 

「したよ」

 

小町は、過去の「あれ」を危惧しているのだろう。

 

「大丈夫だ。暴走はしてない」

 

「そう。なら良いけど…………」

 

小町はシャーペンを机に置くと、真剣な眼差しで俺を見てくる。

 

「もう、止めてよね。あんなことは。何より、お兄ちゃん自身を大切にしてね」

 

「……………あぁ、分かった」

 

かなり心配させたのか。それもそうか。

 

「それで、小町。明日帰り遅くなるわ」

 

「?何か用事?」

 

「おう。風都市に行ってくる」

 

「へーー。よく分からないけど、いってらっしゃい」

 

「おう」

 

そっか。小町はそこまでガイアメモリについて詳しくなかったな。あまりピンと来ないか。

 

 

 

 

――翌日。放課後。

 

校門前にて照井さんがバイクに股がり、俺を待っていた。

 

昨日被害に合ったあいつらは、検査とかで学校を休むと言っていた。 

 

平塚先生は昨日の事件は知っていても、誰が解決したのかは知らず、「大丈夫か?」と言われただけで、特に絡んでこなかった。

 

 

「比企谷」

 

ヘルメットを投げられ、それを受け取る。

 

「行くぞ」 

 

「はい」

 

バイクの後ろに股がり、照井さんに掴まる。周りが煩いが、無視の方向で。

 

ブゥゥーーン。バイクのエンジン音が鳴り響き、バイクは発進する。

 

 

 

 

そして、数十分後。

 

「着いたぞ」

 

そこには、かもめビリヤード場と書かれた店?があった。

 

「ビリヤードするんですか?」

 

「そっちじゃない」

 

「ん?」

 

あ、鳴海探偵事務所…………こっちか。

 

扉を開けた照井さんに続く。

 

 

 

 

 

 

扉を通り、俺が見た光景とは…………、

 

「亜樹子!!ゴキはどこ行った!?」

 

「ちょ!翔太郎君!そこ!机の下!」

 

「そこかー!……くそっ。ちょこまかとーー」

 

「あ!フィリップ君、そっち行ったよ。ほら、叩いて!さあ!」

 

「ちょっと待ってくれ。亜樹子ちゃん。これには触りたくない」

 

「うるせーぞ、フィリップ!やれ!やるんだ!」

 

と、3人vsゴキとの勝負の途中だった。

 

事の顛末は結局、照井さんが近くにあった靴べらで叩いて終了した。

 

 

 

 

俺は入り口付近にあるソファに腰掛ける。

 

「お茶、どうぞー」

 

「あ、ども」

 

「にしても君、目が腐ってるねーー。病気?」

 

「これが普通です」

 

「…………そう」

 

そんな憐れみの視線を向けないでほしい。

 

「あ、自己紹介始めるね。私、鳴海探偵事務所の所長。鳴海亜樹子――改め、照井亜樹子でーす」

 

「あ、はい」

 

「反応薄くない?」

 

「照井さんから前情報は頂いているんで」

 

「えーー。つまんなーい」

 

「うっせーぞ亜樹子!それでも、自己紹介はするぞ。俺は左翔太郎。よろしくな」

 

「僕はフィリップさ。よろしくね、比企谷八幡君」

 

「お願いします」

 

「左。俺は仕事が残っている。比企谷の送りは任せたぞ」

 

「照井さん、話聞くんじゃないんですか?」

 

「後でそいつらに聞く。じゃ、頼んだぞ、左」

 

「おい!」

 

照井さんは、左翔太郎の言葉は聞かずに、そのまま探偵事務所を後にした

 

「それじゃ、早速だが、見せてもらうぞ。俺も見せるからな」

 

左翔太郎………左さんでいっか。

 

左さんは、色々机に置く。

 

Wドライバー。ガイアメモリ3本。ロストドライバー。

 

フィリップさんはガイアメモリを3本。それと、噂に聞いていた、自律稼働のファングメモリ。

それと空を舞うメモリ。これは……あれか、エクストリームか。

 

対する俺は、T2ファングメモリとロストドライバーを見せる。

 

左さん、フィリップさん、亜樹子さんは目を見開く。

 

「照井の言ってたことは本当だったか………」

 

「それも、ファングだよね?もしかしてT2の?」

 

亜樹子さんが呟く。

 

「そうですよ。………そういえば、フィリップさんはファングで暴走したと聞きました」

 

「………ああ、その通りだ。僕は翔太郎のお陰で乗り越えた。比企谷八幡君は、ファングの暴走を乗り越えたのかい?」

 

その疑問に対し、首を横に振る。

 

「違います。俺の……理性で無理矢理抑え込んでるだけです」

 

「ファングをか!?」

 

翔太郎さんが叫ぶ。

 

「……それは驚いたね」

 

フィリップさんは感心する声を出す。

 

「ファングを抑えるとか……化け物かよ」

 

「正しく、理性の化け物だね」

 

ハハッ。そういえば、言われたことあるな、それ。

 

 

 

 

「それより、これ!どこで手に入れた?」

 

左さんがロストドライバーに指差し、尋ねてくる。

 

「翔太郎。僕が検索するよ」

 

左さんの言葉を遮り、フィリップさんは立ち上がり、目を閉じる。

 

これが、噂の「地球の本棚」か。地球上にある全てを閲覧できるという…………。

 

「分かったぜ。キーワードは………先ずは……比企谷八幡」

 

「やはり人名だとかなり絞れるね。これは興味深い。黒歴史とは何だ?……それに、嘘告白?………本物?」

 

や、止めて!そんなの見ないで!

 

「フィリップ。寄り道すんな。……次はファング、それとロストドライバー」

 

左さんが言ってから、しばし間が空く。

 

「閲覧は終了した」

 

フィリップさんがゆっくりと目を開き、俺を見る。

 

 

 

 

  

 

「なるほど。理解した。ファングは君に惹かれ合い――」

 

言葉を続ける。

 

「………そのドライバーは大道克己から譲り受けた物なんだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




続きはいつになることやら…………
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