「逃げろおおおおおおおおおおお!巻き込まれたらタダじゃすまねぇぞアレ!!」
「ふざっけんなよ!?あんなの死んじまう!!」
周囲から混乱の喧騒が聞こえてくる。勇ましく戦闘を行っていた受験者達が、一目散に駆け、叫び、泣いている。
そんな混乱の最中、俺は彼等が逃げ惑う方向とは真逆の方向を見つめ、道の真ん中で突っ立っていた。
およそ二百メートル先に存在する“脅威”の正体は、高さ二十メートル近くある巨大なロボット。それなりの距離があるというのに、ロボットから発せられる駆動音はこちらまでしっかり届いていた。その鈍重な腕を振り上げ横に薙ぐと、コンクリートで造られたビルがいとも容易く破壊され、砂煙をたてて倒壊する。
「悔しいが撤退するしかねぇ……!!並の個性じゃあ、あんな奴どうにもなんねぇ!」
確にそうだ。圧倒的な質量はそれだけで武器になる。あんな巨大な鉄の塊相手には、銃弾も炎も無意味だろう。
被っていた黒いキャップのつばを掴み、より目深に被り直す。
ここで退いたって、誰も責めやしない。この世にはどうにもならない事という物が、確かに存在する。それを人は理不尽と嘆くのだろう。
「何やってんだお前!さっさと逃げろ!!」
大きく乱暴で、それでいて優しい声に思考を中断させられた。ふと声のほうを向くと、逆立てた赤い髪の少年がこちらに向かって来ていた。
鈍重とはいえど、ロボットは確実にこちらに近づいて来ている。こちらとの距離は百メートルを切った。破壊されたコンクリートの石礫がパラパラと降り注ぎ、時折大きなガラスやひしゃげた鉄骨が飛んでくる。
ロボットとの距離はまだ開いてはいるが、アレの攻撃範囲は広い。正直な所、ギリギリの瀬戸際だ。そんな状況の中、赤髪の少年は俺を助けようと必死になって声を張り上げながら、こちらに向かって来ていた。
その姿に、勇気に、優しさに、思わず身体が震えた。感動に脳が浸り、身体中に心地のいい痺れが走る。目頭がじんわりと熱くなり、思わず涙が出そうになった。
物凄い形相の彼を安心させる様に微笑みを浮かべると、彼の身体が一瞬硬直した。腕を彼の方へ伸ばし、指を揃えながら掌を見せ、『助けは要らない』と意思表示をする。
驚愕に顔を染める赤髪の少年――――――『切島鋭児郎』から視線を外し、再度目深に被った帽子の隙間から“敵”を見据える。距離はそろそろ五十メートルを切る頃だった。
右手を首の頸動脈の辺りにあてがい、周りに見えない様に先程拾った鋭利なガラス片を袖口から覗かせる。
ひんやりとした死の気配に、身体中が冷えていき、対称に心拍数は上がっていく。
右手は首にあてがったまま、ロボットに向かって左手を伸ばし、手で銃の様な形を作る。親指を立て、人差し指を突き出し、他の指を折りたたんだ。
耳を劈く機械音と、身体中で感じる空気の震え。ロボットはもう目の前だ。
「必要なものは、死を恐れない覚悟だけ」
絶対の死を前に、俺は笑った。
……………………………………………
『今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!』
ヨーコソー、とでも返して欲しかったのだろうか、生憎会場は静まり返っている。
『こいつぁシヴィー!!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!Are You Ready!?』
YEATH!!という爆音ならぬ爆声が、静まり返った会場に響き渡った。緊張や、あるいはこれからの実技試験に向けて既に闘志を磨き上げているのか、会場の中心で叫びまくっている『ボイスヒーロー プレゼント・マイク』のノリに乗ろうとする受験生はいない様だ。
普通に面白いんだけどな、と、俺は目深に被った帽子の隙間からプレゼント・マイクを見てクスりと笑った。周りから妙な視線を感じるが気にしない。
オールマイトととの邂逅からはや10ヶ月、転生者であり、ヒーローを目指す俺、『不死 透也(しなず とうや)』は、雄英高校の実技試験会場に来ていた。実技試験の内容は所謂前世の知識で知ってはいるが、何かイレギュラーの無いように、プレゼント・マイクの説明に意識を集中させる。
受験生はこのプレゼン後、指定の演習会場へ向かい十分間の模擬市街地演習を行うらしい。
要項の書かれた書類を見ると、受験番号の隣に会場の場所が示されていた。
『演習場には“仮想敵”を三種・多数配置しており、それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!!各々なりの“個性”で“仮想敵”を行動不能にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ!!もちろん他人への攻撃等、アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?』
受験会場がバラバラなのは同じ中学校同士、友人同士での協力を禁じるためだろう。妨害も禁止されている以上、戦闘力だけでなく、機動力や情報収集能力も重視される試験内容になっている。破壊力の一点特化では、この試験で上位に食いこむのは難しそうだ。
プリントの下の方を見ると、プレゼント・マイクの設定とは違い、“四種”の敵が記載されていた。うち一つは敵ポイント0Pのお邪魔ギミックだった筈だ。
試験内容について考えていると、眼鏡で七三分けの、いかにも真面目そうな少年が立ち上がり、プレゼント・マイクに質問を投げかけていた。質問内容は、先程俺が考えていた四種目の敵についてだ。彼の何処か非難するような言葉を受けても、プレゼント・マイクは陽気に笑いながらその質問に答えていた。
『四種目の敵!それは所謂お邪魔虫!行動不能にしようが0Pのお邪魔ギミックさ!各会場に一体!所狭しと大暴れしているぜ!』
「有難うございます、失礼致しました!」
プレゼント・マイクの説明に納得が言った様で、質問をした少年はお礼を言って席に座り直した。言葉の節々に棘はあったが、基本的には真面目な少年なのだろう。
「避けて通るステージギミックか」
「ゲームみたいな話だぜこりゃ」
この試験の“隠された内容”を知らなければ、そういった感想を覚えるのは当然の事だろう。周りから聞こえてくる声に、俺はそう思った。
『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校訓をプレゼントしよう』
プレゼント・マイクのそのセリフに、会場の全員が息を呑んだ。元々あったものとは別の緊張が場を支配する。
『かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!!』
『Plus ultra!!(更に向こうへ!!)』
身体が震える。プレゼント・マイクの声しか響かない会場から、確かな熱気を感じとれた。
『それでは皆良い受難を!!』
……………………………………………
プレゼンが終了して十数分後、受験生達はそれぞれの会場に到着していた。会場は完全に『街』。十メートル程の高さのビルが並んでいる。敷地内にこんなものがいくつもあるとは、驚きだ。
周りの受験生がウォーミングアップや精神統一をする中、俺は帽子を目深に被って俯いていた。周りから見れば緊張にやられてしまった臆病者の様に見えるのだろう、度々不躾な視線を感じる。そんな中、ある1人の少年がこちらに歩み寄り、話し掛けてきた。
「よ!俺ァ切島鋭児郎(きりしま えいじろう)!よろしく!」
「……ああ」
明るく話し掛けてきた、逆立った赤い髪の少年、切島は、バシバシと俺の背中を叩きながら気軽に話しかけてくる。雄英高校を受験する敵同士であるというのに、緊張した受験生を励まそうとしている様だ。
前世から引き継いだ無口な性分(コミュ症ともいう)により、小さく情けない返事をしてしまったが、切島は気にした様子もなく、人懐こい笑を浮かべながら去っていった。
原作でも仲間を思いやる優しい奴だった。彼には後で御礼を言うことにしよう。
だがあいにく、緊張でどうしようもなくなってしまった訳ではない。心拍数は上がっているが、これは緊張のせいではなく、これからの試験が楽しみだからだ。
受験生の間をすり抜け、スタート地点と思われる場所へとゆっくり歩いて行く。歩きながら、俺はこれまでの事を思い出していた。
憧憬の存在、オールマイトを肌で感じて、ヒーローを目指す決心をした俺。あれからひたすら個性の実験や応用した利用方法を考え、必死で身体に慣らしてきた。
文字通り寝る間も惜しんで、いや、この10ヶ月間一切寝る事なく鍛錬を積み重ねてきた。
神から授かった不死身の個性。それを俺は最強の力だと信じて疑わないけれど、不眠の個性のせいで、コンディションは何時だって最悪だ。
俯いた顔を上げ、深い隈の刻まれた目で、今度はしっかりと前を見た。色が抜けて真っ白になった髪が風で靡く。
『ハイスタートー!』
ほぼ不意打ちで告げられた開始の合図に、受験生達の身体がこわばった。困惑し頭の上でクエスチョンマークを浮かべる彼等を差し置いて、俺は敵目掛けて走り出す。
個性の発動。俺の身体から薄らとした白い煙が立ち上がり、後ろへ靡いている。個性での蘇生の際に使用されるエネルギーの応用で、擬似的な身体能力の強化を行う。ギアを上げ、未だ足踏みしている受験生達との差を広げた。
「な……!?」
『どうしたあ!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れぇ!!
賽は投げられてんぞ!!?』
知 っ て た さ !
してやったと口が大きな弧を描く。
「えええ!?」
「不味い、出遅れた!」
プレゼント・マイクの言葉で正気を取り戻し、俺に遅れて他の受験生達が走り出した。
だが俺は既に一体目の仮想敵を視界に捉えていた。鉄で造られた二メートル程度の大きさのロボットだ。走ながら跳躍し、一気に躍り掛る。
『標的捕捉!!ブっ殺――――――!!』
言わせねぇよ。跳躍した勢いを乗せ、鉄塊を仕込んだ靴で跳び蹴りをお見舞いした。真後ろにいた仮想敵もまとめてビルの壁に叩きつけ、破壊する。
ロボットから細長い鉄の棒状の部品を引きちぎり、軽く振ってみる。武器として使うのにも問題なさそうだ。
まずは二ポイント。さぁ、まだまだいくぞ。
駆ける。あちこちに配置された仮想敵を一撃で破壊していき、ほぼノンストップで会場内を走り回る。
開始五分を越え、得る事が出来たポイントは敵ポイントだけで40ポイントを上回る。
プレゼンでは説明されていなかったが、この試験ではレスキューポイントなる物が存在する。前世で漫画としてこの世界、この入試の事を知っている俺以外の受験生は全く知らないだろう。
レスキューポイントを獲得すべく、自然な程度に少しばかりピンチの受験生や、倒れた受験生の補助を行う。ポイントだけで見るならば、恐らく合格は確実だ。
そしてあのギミックが現れるのも、そろそろだ。
トカゲの様な形をした仮想敵を蹴り上げ破壊した瞬間、大きな地鳴りと共に、その脅威は現れた。
……………………………………………
「いいねぇ彼!落ち着いていて的確、それでいて迅速だ!周りを気にかける余裕すらあるとは、大したものだよ」
「個性は単純な強化系ですかね。シンプルにやれる事が多い。総合力は中々のものだ」
別室にて。薄暗い部屋の中で、十数人の人間が大きなモニターに映された受験会場の様子を観ながら話し合っていた。
「情報力、機動力、判断力、そして戦闘力……市井の平和を守る為の基礎能力が、ポイント数という形であぶりだされるのさ」
「今年はなかなか豊作じゃない?」
「いやー、まだまだわからんよ。真価が問われるのは
……これからさ!!」
……………………………………………
「逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
切島の絶叫が、騒音を貫く。
巨大ギミックは、受験生達が予想していたものよりも、遥かに大きく、そして強かったのだろう。
蜘蛛の子を散らす様に巨大ギミックの周りからは人が消え、今ここにいるのは俺と切島だけ。
切島はいい奴だ。きっと素晴らしいヒーローになれる。仮想敵を壊し回っている時に何度か見掛けたが、硬化した腕を振るい次々と仮想敵を破壊していた。対人において、あの個性は強力な武器足り得る。
それでも、あの巨大ギミックの前では、彼の個性には破壊力が圧倒的に不足していた。
仕方が無い事だ。例え超常の力を持っていようが、人は真の理不尽には抗えない。それでも最良の結果を残そうと、努力する彼は素晴らしい人間であると俺は思う。
いや、試験の事なんて、既に忘れてしまっているのかもしれない。彼の必死の表情を見て、そんな考えが頭を過ぎる。
やっぱりお前はヒーローだ。危険を顧みず、俺を助けようとしてくれている。
前世から、憧れたんだ。オールマイトだけじゃない。お前達――――――1年A組の生徒達にも。
だから、俺だって。
添えたガラス片を思いっきり頸動脈に押し当て、横一文字に引く。血が一気に吹き出、意識が遠のいた。
前世じゃあ、どうやったってお前達には追いつけなかった。でも今の俺には、力がある。どうしようもない理不尽を跳ね除けてこそ真のヒーローだ。
「必要なのは、死を恐れない覚悟だけ」
意識が暗闇に埋め尽くされそうになった瞬間、傷口から白い炎が溢れ出た。
傷口は一瞬で閉じ、飛び散った血液は消失する。
白いエネルギーが、『俺の死』という現状を塗り潰した。世界のルールすら捻じ曲げるその力の余剰分を、銃の形を作った左手に集中させる。
これが今の俺の全身全霊。命を賭けた魂の一撃。
その銃弾に、貫けぬ物等無い。
音もなく、巨大ギミックの中心に風穴が空いた。
「……は?」
呆然と俺を見つめる切島を傍目に、俺は達成感からか、思わず青空に向かって微笑んだ。
『終!了〜〜〜〜!!!!』
プレゼント・マイクの放送により、実技試験の終了が告げられる。
不死 透也、敵ポイント48、レスキューポイント30。実技総合点78――――――
――――――実技試験1位通過。
……………………………………………
「……」
雄英高校視聴覚室は、異様な雰囲気に包まれていた。その原因はモニターに映された受験生、不死 透也である。
「今……確かに首を……?」
「いや、巻き戻して確認してみたが、そんな所作は全く無かった」
「ンなわけ無いでしょう!確かに!此処にいる全員が見たはずだ!」
雄英高校の実技試験の審査をしていた教師達は、先程巨大ギミックを破壊した受験生、不死透也についての議論を行っている。そんな教師達を傍目に私、オールマイトは、呆然とモニターに映される不死少年を見つめていた。
彼との邂逅は、忘れもしない10ヶ月前のあの日。緑谷少年と出会い、後継者として認め、“ワンフォーオール”を譲渡することを決断したあの日の事だ。
この私が気圧された。彼――――不死少年の瞳からは、虚無と絶望しか感じられなかった。そしてあの時感じた圧倒的な力の気配は、気のせい等では無かったのだ。
圧倒的な威力。先程緑谷少年が片腕を犠牲にしながら放った100%のワンフォーオールと互角の力。
それを彼は、何の代償も無しに放ってみせた。試験後も悠々と歩く彼からは、まだまだ余裕を感じる程だ。
まだ、上があるのではないか。
そんな予感が頭を過ぎり、嫌な汗が頬を撫でる。
その瞬間だった。彼、不死少年がこちらに向かって微笑んだのだ。
「――――――!!」
背筋が凍った。
以前相対した時と同じ、飲みまれてしまいそうな邪悪な笑み。
実技試験中は、ドローン機や監視カメラを使い試験会場の様子を観て審査していた。この事は入試要項の書類には書かれておらず、無論受験生は知る筈もない。更にドローン機や監視カメラはとある企業特製のもので、超高性能の迷彩機能を搭載している。
市販には出回っていない代物だ。並の人間ではまず気付かない。
だが偶然だとはあまりにも考えにくい。何故このタイミングで虚空に向かって微笑んだ?その理由は?
考えれば考える程、あるひとつの結論に至ってしまう。
彼は気付いていたんだ。私が、“オールマイト”が観ている事を。
先程の“彼の死”の光景は、まさか――――――
「……そう錯覚させる程の、覚悟」
「……!!?」
教師達がこちらを見て急に静まり返るが、そんな事を気にしている余裕は失われていた。
死への覚悟。ヒーローなら誰しも持って然るべきのもの。しかし彼のそれは、ヒーロー達が抱くそれとは違う、異質な物。
死を知らぬ、痛みを知らぬ、幼子の様な純粋で歪なもの。死を恐れていない、そうじゃない。死を知覚していない、本物の狂人の覚悟。
まだ彼が敵と決まった訳では無い。しかし、それでも――――――
――――――彼と敵として相対する以外の未来が、まるで思い浮かばない。
先程の笑みと、見せつけられた覚悟は、私への宣戦布告か、それとも社会への叛逆の予兆か。
オールマイトは、密かに拳を握りしめた。
もし彼が敵として私の前に立つなら、私は彼を止めてみせるさ。
「それじゃあ、満場一致で不死君は合格で!」
『異議無し』
「??…………!?!?」
校長の一言と、先程まで言い争っていた教師達の声に気付かされた私は、皆の出した結論に盛大に混乱する事になったのだった。
……………………………………………
「……そう錯覚させる程の、覚悟」
オールマイトの一言に、喧騒に包まれていた視聴覚室が静寂に支配された。
そして教師達は一斉に気付く。映像越しですら、死を錯覚させられる程の決意を、15歳の少年に見せつけられたのだと。
「確かに……彼は危なっかしい所も見受けられた。だがだからこそ、そんな少年を……未来ある卵達を導き、社会を牽引する立派なヒーローに育て上げる事こそが、僕達の仕事なんじゃあないだろうか」
“人間以上の頭脳”という個性を発現したネズミの様な、はたまた小熊の様な姿の根津校長のセリフに、俺達は皆口を閉ざした。
その通りだ。あの平和の象徴、No.1ヒーロー、オールマイトにあそこまで言わしめたあの少年を、ほっぽり出す様な真似こそが真に馬鹿で不合理な選択だ。
軽く溜息をつくと、隣に座ったミッドナイトさんから肩を叩かれ、笑顔を向けられる。
周りを見渡すと皆、憑き物が落ちたような清々しい表情をしていた。
満場一致、か。
今年の一年A組の担任は俺だ。もしかしたら、あの少年も見ることになるかもしれない。
だから俺が、いや俺達で教え導いていこう。此処は雄英高校。教師も生徒も超一流の、最高の学舎だ。
彼ならきっと、立派なヒーローなれる。
「意見は纏まったみたいだね。……それじゃあ!不死君は合格で!」
まだ決まったわけじゃない。この後筆記試験も存在する。しかし、アイツなら乗り越えて来るだろう。
Plus ultra――――――全力で、来い。不死透也。
後日この話はリメイクする予定です。