ミッドチルダ、そこは魔法の世界。
その中から物語は始まる。
「はぁ」
少年、相崎ハジメは自分の部屋で溜息をついた。
彼には憧れの人がいた。憧れの人といっても別に恋愛感情の、という意味ではない。なので尊敬するという方が正しいかもしれない。
その人の名は『高町なのは』
エースオブエースと呼ばれる管理局の魔導師、現在は教導官を主にしているそうだ。
そして、かつてPT事件、闇の書事件、JS事件を解決した魔導師でもある。
「すごいよなぁ。俺もあんなふうに活躍してみたいぜ。」
彼は高町なのはの特集をしている雑誌を読みながら呟いた。
『本人としては大変だと思いますよ、マスター』
その呟きに反応するのが彼のデバイスであるレスティーナ、通称レストだ。
「分かってるよ、レスト」
『マスターが高町なのはさんに憧れているのはわかりますがね』
「あぁ、俺もあんなすごい魔導師になりたいもんだ。」
『マスターならなれるかも知れませんね。素質なら充分にありますし』
「魔力ならそこそこあるからな、後は練習あるのみだ。」
『そうですね』
「でも1度くらいあってみたいな。」
『それは私も同意します』
そんなことを話していると辺りは夕方になっていた。
「さて晩飯の準備でもするか。」
そう言って部屋から出た瞬間、
「うわっ!?」
彼の周りは謎の光に包まれた。
そして彼は意識を失った。
――――――――――――――――――――――――――
...スター
マスター!
『マスター!』
「うん...」
ハジメが目を覚ますとそこは森の中だった。
「ここは?」
『わかりません。あの光の後、あっという間に転移していました』
「そうか...ん?」
辺りがやたらと明るい。
「なぁレスト。」
『何でしょう、マスター?』
「俺はどれくらい寝ていたんだ?」
『数分程度です』
「さっきまで夕方だったよな。」
『そうでしたね』
「やけに明るいんだが...」
『少し待って下さい太陽の位置から大まかに時間帯を割り出します』
『出ました。おそらく朝10時ほどかと』
「えっ?」
『私達はどうやらまったく違う場所に来たようですね』
「ヤバくね?」
『やばいです』
「うわあああ!?くぁwせdrftgyふじこlp!?」
『マスター!?』
しばらくお待ちください
「ふう...」
『ようやく落ち着きましたね、マスター』
「あぁまだ混乱してるけどな。」
『時空管理局にもアクセス出来ませんどうやら世界単位で転移したみたいです』
「困ったな...」
『困りましたね』
「よし、サーチャーでも飛ばしてみよう。」
『了解しました』
ブゥン
取り敢えず索敵魔法で辺りを探る。すると
「町みたいなものがあるぞ。」
『ではそこに行きましょう』
「方向は...あっちだ!」
ハジメは歩き出した。
しばらく歩いていると、
『マスター』
レストが突然話し掛けてきた。
「どうした?レスト?」
『すぐそばに微量ですが魔力の反応を確認』
「本当か!」
『はい』
「どの辺だ?」
『その木の下です』
「え?木の下?」
レストに言われた通り木の下を見るとそこには
「猫?」
白い猫のような生き物がいた。
『いえ、おそらく山猫でしょう』
「こいつから魔力の反応が?」
『はい、確かです』
「じゃあ使い魔かなんかか?」
『おそらくそうでしょうがどうやら契約が切られています』
「それってマズくないか?」
『ええ、このままでは消滅でしょう』
「魔力を分けられるか?」
『簡易的ですがパスを繋いでみましょう』
そうしてひとまず自分とこの使い魔にパスを繋ぎ、魔力を分け与える
「これで取り敢えず大丈夫か。」
『おそらく』
「よし、こいつを連れて町?に向かうか。」
『そうですね』
そしてハジメは歩き始めた。
いやー大変だ。