異世界から異世界へ   作:しろねこパンチ

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どうもしろねこパンチです

ひじょーにお待たせしました

それではどうぞ


問題児は情報交換するそうですよ?

20階層から2階層上がりリヴィアと呼ばれる街のある18階層にきた。ここ18階層はモンスターの出現が少ないためダンジョンで休むことの出来る街を冒険者達が作ったらしい。そしてここに来る間にある程度の事が分かった。ここはオラリオとと呼ばれる都市で天界に住む神達が娯楽を求めて降りてきて、下界の子供たちにファルナを授けファミリアと言うものを作り暮らしている。ファルナを与えられた者を冒険者と言い、モンスターを倒し経験値(エクセリア)を得ることでランクアップする。ファルナによるパラメーターは力、耐久、器用、敏捷、魔力の5種類があり訓練や実戦により上がる。これは経験値とは関係無く上がる。レベル1は下級冒険者、レベル2以上を上級冒険と呼ぶ。さらにレベル2を三級冒険者、レベル3を二級冒険者、レベル4以上を一級冒険者と呼ばれ、フィン達はオラリオの中でも数少ないレベル6であった。またこのオラリオで一番高いのはレベル7らしい。

 

「ここで僕らはキャンプしてるんだ。街から離れてるから盗み聞きしてくる者もいないだろうし近づいてくればすぐに気付く。移動しながらこっちの話は大方話したから今度はそっちの話を聞かせて貰おうかな」

「オーケーオーケー、俺は箱庭って所から来たんだ」

「箱庭…聞かないな」

「まあ、お前らの話も俺からしたら知らないことばかりだったしな。異世界と考えてまず間違いない。箱庭は修羅神仏に幻獣や神獣が蔓延る世界だ。恩恵(ファルナ)の説明の時に恩恵(ギフト)って言っただろ?それがオラリオでは武器やスキルの総称みたいな感じだな」

「十六夜のギフトはどんな物なんだい?」

「あー…説明が難しいし、詳しくは俺もよく分かってなくてな。この力を生まれ持って、箱庭に行ってギフトだって事までは分かったんだがそれだけだ」

「なるほど、それで十六夜はこの世界に来てしまった理由は分かってるのかい?」

「可能性があるのは一つあるんだがそれを実証するものが無い。こっちに来る直前まで殴りあってた…と言うより一方的にやられてたんだが、いつの間にかダンジョンに立ってたからな」

「殴りあってたって、誰とだい?君程の実力者を一方的とは余程の強敵だったんだね」

絶対悪(アジ・ダハーカ)だ」

「アジ・ダハーカ?」

「3mを超える体躯に蛇の鱗に覆われていて3つの首を持つ怪物だ。諸説あるが悪神アンリ・マンユに創造され、全ての悪の根源だとされている」

「全ての悪の根源…」

「強力な不死性を持っていて斬打突と幾ら振りかざしても死ぬ事は無く、振るう拳は大地を砕き、放つ魔法で世界がが滅ぶようなやつだ」

「魔法で世界が滅ぶのか!?」

「うおっ!どうしたリヴェリア、なんかおかしいか?」

「おかしいに決まっている!一つの魔法で世界が滅ぶなどここではまず有り得ん!」

「一つじゃねぇよ、あいつは1000の魔法を使える。しかも一つ一つが馬鹿げた破壊力だ」

「1000…だと?この世界では例外を除いて3つしか魔法を会得出来ん、それに同時に発動する事も無理だ」

「へぇ、この世界って大したこと無いんだな」

「そんなものと比較されては何であっても見劣りしてしまうよ」

「冗談だ、あれは箱庭でも異常の部類だからな。話を戻すが箱庭ではギフトゲームってのがあるんだが、それによって移動したのが一番可能性が高い」

「ギフトゲームとはなんだい?」

「ギフトを用いて競い合う神魔の遊戯だ、難易度もピンキリでそこいらの売店の商品を賭けたゲームや命を賭けたゲームなんかがある」

「ワシらの戦争遊戯(ウォーゲーム)に近いものがあるな」

「戦争遊戯ってのはなんだ?」

「ギルド間の戦いじゃ。眷属達の争いや神のいざこざの巻き添えが主な理由じゃな」

「そりゃ面白そうなこったな、そんでそのギフトゲームによってこっちに飛ばされたと考えている」

「たかがゲームでそんな事が可能なのかい?」

「ルールとして定めれば何でもありだな。都市丸々召喚したゲームもあったし世界が移動してもおかしくはねぇ」

 

アイツとの戦いは楽しかったなぁ、と河の氾濫などの厄災から生まれた悪魔との思い出に耽ながら説明を続ける。

 

「まあ、そんなわけで俺の事情はこんなもんだ」

「大体は把握したよ。それで十六夜はこれからどうするんだい?」

 

そう、それが一番の問題だ。ギアスロールが今の所見つかっていないとなるとどんなゲームで何をすればいいのか検討も付かない。そして何かの禁止事項があったとして、知らぬ間にそれを破るような事があれば面白くない。

 

「十六夜さえ良かったら僕達のファミリアに来ないかい?君程の実力があれば大歓迎だ。これでもオラリオで一二を争う大ファミリアだよ。君の探しているギアスロールの情報も収集しやすいはずだ」

 

フィンの提案はかなり喜ばしいものがある。ただここで暮らすだけならもっと面白そうなやつがいる所に行ったほうが楽しそうだが事情が事情なだけにこの提案に乗るのが得策だろう。

 

「オーケーフィン、その提案乗ったぜ」

「詳細は本拠に戻ってから話すよ。主神に説明もしなきゃいけないしね」

「そういやフィン達の主神様については聞いて無かったな。誰なんだ?」

「天界屈指のトリックスター、ロキさ」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「オオ!なかなかデケェな!」

 

地上に戻りフィン達の本拠に着くと十六夜は思わず声を上げる。ダンジョンの上にそびえるバベルの塔も圧巻だったがここ黄昏の館も負けていない。

 

「じゃあ、ロキに会いに行こう。着いてきてくれ」

「どんなやつか楽しみだな」

「…あまり期待しない方がいい」

「それはど「アーイズたーーーーーふべぇっ!」…あ?」

 

それはどうゆう意味だと聞こうとしたら正面から何かが吹っ飛んで来たため足で受け止めた。

 

「てい」

「ゴフッ!何ウチを足蹴にしとんねん!てかお前誰やねん!?」

「で、フィン。こいつだれだ?」

「無視すんなや!」

「彼女こそが僕らの主神ロキだよ」

「逆廻十六夜だ、宜しくなロキ(無乳)

「誰が無乳や!ちょっとあるわ!」

 

十六夜はヘラヘラしながら涙目でキレるロキを観察する。初めて見るこの世界の神と呼ばれる存在。見たところ恐ろしい力があるようには見えないがフィン達や自分とは決定的に何かが違うように感じる。

 

「フィン!こいつなんなんや!ウチを足蹴にして、あまつさえウチの胸を馬鹿にしょった!」

「彼は逆廻十六夜、うちのファミリアの参加希望者だよ」

「ウチは認めんで!こんなヤツ!」

「それは困った、どうしたら認めてくれんだ?」

 

ロキはじろりと十六夜を一瞥し、ニヤリと笑い言った。

 

「そやなぁ、ウチの団長であるフィンに一撃いられるなら入れてやってもエエで?」

「おお!フィンとやれんのか!楽しみだなおい!」

「ハッ!恩恵無しのお前なんかがフィンに一撃与えられると思うなや!なんせフィンは」

「レベル6でロキファミリアの団長、だろ?」

「それ分かってて…お前馬鹿なん?」

「馬鹿ね…馬鹿は馬鹿でも大馬鹿ものだぜ?俺はよ」




いかがでしょう?

私事なんですが、最近友人と飲みに行く事が増えたんですが、朝まで飲みに行くとお金ってめっちゃ減るんですね…


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