Road to ポケモンマスター ~ジョウト地方編~ 作:鍋奉行Lv5
ポケモントレーナーとして全速前進!!
…って訳にはいかず。
ウツギ博士の使いを頼まれたゴールドとクリスは隣接するヨシノシティを訪れていた
クリス
「ウツギ博士のメモによると、ここの家で間違いなさそうね。」
ゴールド
「ちゃちゃっと卵預かって、ちゃちゃっと届けて、ちゃちゃっと自由な旅に出ようぜぇ~!」
ドアをノックすると、玄関から老人が顔を覗かせる
ポケ爺
「ムム、君達が遣いを頼まれたというトレーナーさんじゃな?
ウツギ君から話は聞いとる、ほれ、立ち話もなんじゃから上がっていきなさい。」
ゴールド
「いやぁ…その有難いんですけど、何せ俺達急いでるんで…」
クリス
「御言葉に甘えて…失礼しまーす!」
ゴールド
「だから、お前はどうしてそうノリノリなんだよっ!!」
こうして、老人の家に招かれたゴールド達
しかし座敷で話を聞くこと40分…
ポケ爺
「…それでな、儂も昔はここら一帯でブイブイ言わせたもんじゃよ!
喧嘩を売ってくるチンピラには【マッハパンチ】!
若い姉ちゃんの【甘える】にたじたじってなぁ…ガハハハハ!!」
クリス
「(足が痺れてきた…。)」
ゴールド
「(ほらみろ、言わんこっちゃない!クリスが余計な口出しするから、爺さんの思い出話に花咲かせちゃったじゃんかよ!!)」
クリス
「そ、それで…卵を預かりに来たんですけどぉ。」
ポケ爺
「そうじゃったな、ではこの貴重な卵を無事に届けておくれ。
【プレゼント】ふぉーゆーってな、ガハハハハ!!」
ゴールド&クリス
「(この人、ただのシャレ好きな爺さんだな。)」
ポケモン爺さんの家を出て、速足になるゴールド
その腕の中で、しっかりと卵を抱き抱えている
クリス
「ちょっと走らないでってばぁ!
もし落とすような惨事でも起こしたら、ウツギ博士に合わせる顔無いんだからね!?」
ゴールド
「心配性だなぁクリスは。
俺がこんな何も無い草道で転ぶとでも?
それにお前、知ってたか?段差使っちまえば10分もかからない筈だぜ!?」
クリス
「ちょっ…ゴールド、前~っ!!」
クリスのいる後方を向いて走ってたゴールド
前方を振り返ると、対面から走ってきた少年とぶつかり、その衝撃で抱えていた卵が宙に舞ってしまった
クリス
「余所見なんてしてるから…!!
私の距離からだと間に合わない、だったらチコリータ、全速力で卵をキャッチしてきて!」
ボールから飛び出たチコリータは、その軽い体で瞬時に卵をキャッチすることができた
クリス
「ナイス!ありがとうチコリータ!
…ゴールドっ、あれだけ注意を喚起したのにあんたって奴はどうして人の言うことを聞けないの?
そんな事じゃあ、これから先アドバイスをくれる先輩トレーナーに出逢っても、失礼極まりないわ!!」
ゴールド
「ちっ…分かってるよ。
だけどよぉ、正面からぶつかってきたこいつにも非があるだろ?」
転んで擦り傷まで負っていた少年
それにも関わらず、平然とした表情をしたままで、ゴールドを見下す
???
「早くそこ退けよ…。」
ゴールド
「はぁ?それがぶつかってきた奴の発する第一声かよ?
謝るのが常識じゃあねぇのかよ!?」
???「常識?生憎、まともな教育はされてこなかったからな。
なんなら、傷口に塩を塗らせてもらうがその言葉、そっくりそのまま返させてもらおうか。」
ゴールドは少年を睨み付ける
赤く染まった髪を靡かせ、感情を失くしたともいえる《無》の返答
しかしただ1つ、その瞳だけは鋭くゴールドを突き刺してくる
???
「見たとこお前もポケモントレーナーだな?
黙ってても始まらない、斯くなる上はポケモン勝負で決着をつけようじゃねぇか。
敗けた方がそうだなぁ…、素直に土下座でもしようか?」
ゴールド
「あぁ、受けて立つぜ!
ビビって小便漏らすなよ!?」
クリス
「ゴールド!!…ったく、道草くってるのどっちなのよぉ~!」
一方、ワカバタウンの研究所でも、ウツギ博士が慌てふためいていた
ウツギ
「さっきまでここに置いてあったはずなのに、いつの間にボールが無くなってるんだぁーっ!?
僕が少し目を離した隙に…もしや、誰かが忍び込んで盗んでいっちゃったとかじゃないよねぇ!?
早く来てぇ、ゴールド君達~っ!!」
心許ない博士に身勝手な新人トレーナー
そこに謎の少年まで登場し、田舎町は大混乱です!