Road to ポケモンマスター ~ジョウト地方編~ 作:鍋奉行Lv5
ワカバタウンを出発し、目指すは1番目のジムがあるキキョウシティ
それに向けて、新しい仲間の捕獲に精を出すゴールドだったが…
ゴールド
「今度こそあのポッポをゲットしてやるぜっ!
おらぁーっ!モンスターボールっ!!」
豪速球で投げたボールを、野生のポッポは軽く翼で弾いて平然と飛び立ってしまった
ゴールド
「どうして捕まってくれないんだよぉ~。ポケモン達も素直にボールの中に入ってくれるだけでいいのにさぁ。」
クリス
「はぁ~、あんたって本っ当に初心者なのね。あんたみたいなのがワタルさんやレッドさんを語ろうとすると、名が霞んじゃうんじゃないかってぐらいのレベルよ?
そりゃ、そんな奴に捕まるポケモンの身にもなってみなさいよ。」
ゴールド
「言い過ぎだってばぁーっ、てか、俺ってポケモン以下なの!?」
情けない表情でべそをかくゴールド
それを見て溜め息1つついてから、クリスは呆れた顔でゴールドに教える
クリス
「いい!?ポケモンを捕まえる基本として、まずはとにかくダメージを与えて弱らせること!
ボールを投げるなんて二の次なんだからねっ!!
しょうがないから、私が参考に手本を見せてあげるわ!!」
そこへ、草むらからひょこっと愛くるしいポケモンが顔を出す
見張りポケモンのオタチだ
クリス
「つぶらな瞳に愛着のあるまん丸ボディ…文句無しで私好みのポケモンね!
チコリータ、行くわよっ!【体当たり】!!」
小柄な体でぶつかっていくチコリータにオタチは吹き飛ばされる
それに腹を立てたオタチが反撃の【はたく】で尻尾を降り下ろしてくる
ゴールド
「あいつ、怒ってるぞ!?逃げた方がよくねぇかっ!?」
クリス
「何言ってんの…チコリータ、葉っぱで弾き返してやるのよ!!」
頭に生えた葉で強引に弾き返す
クリス
「そこへ【葉っぱカッター】で攻撃っ!
弱った所に…モンスターボールを投げる!」
パカッとボールが開き、中へオタチが入っていく
抵抗しているのか、ボールが揺れ動く
緊迫した場にゴールドもクリスも固唾を飲んで見守る
そして、静かに揺れが止まる
ゴールド
「…捕まえたのか?」
クリス
「私にかかればこれぐらい、キャタピーの糸を針に通すことより簡単なんだから!
さっ、次はゴールドの番よ。これぐらいできなきゃ、ジムなんて専ら無理だから!」
ゴールド
「弱らせてから投げる…か。やり方さえ分かれば俺のもんよ!
よぉ~し、俄然ヤル気が出てきたぜ!!」
…と、端を発してから3時間が経ち、日はすっかり暮れて夜が訪れようとしていた
クリス
「ゴールドぉー、今日はもう諦めなってぇー。私、お腹が空いたからご飯食べに行きたいんだけどぉー。
ほら、よく言うじゃん…“諦めも肝心だ“って。」
ゴールド
「ハァ…ハァ…先に行っててもいいぜ?俺もここで捕まえたら後を追うからよ。
こんな結果じゃ、旨い飯も喉に通らねぇよ!!」
そこへ、暗くなってうっそうとした草むらの奥の方…2つの眼光がゴールドを照らす
ゴールド
「あいつは、ホーホー!?
夜行性のポケモンか…面白ぇ、ワニノコ、あいつを捕まえるぞ!
【ひっかく】で先制攻撃だ!」
しかし、飛行タイプを持ち合わせるホーホーは、すんなりと上へと避わしてしまう
そして、すかさず【つつく】でつついてくるのをワニノコは鬱陶しそうに手で払っている
クリス
「あれじゃあやりたい放題じゃない!ゴールドっ、逃げなさいって!!」
ゴールド
「女のお前が立ち向かっていって、男の俺が攻めねぇのは尺に触る…ワニノコ、もう一回【ひっかく】!」
それでもホーホーはその身軽さと素早さからワニノコの攻撃を受け付けない
そして、これでもかと言わんばかりの勢いをつけた【つつく】がワニノコに襲いかかる
クリス
「これ以上受けたら、ワニノコは戦闘不能に…」
ゴールド
「おらぁぁぁ!俺達の執念を喰らえホーホー…【怒り】!!」
ぶつかりにきたホーホーを爪を荒立てて一撃で引き裂くワニノコ
相手は立ち上がれる様子もなく…
ボールを投げるゴールド
ゴールド
「どうだ、今まで失敗続きで負傷した分を最後に糧として利用してやったぜ。
俺だってやればできるんだぞっ!!
これで1匹目の仲間をゲット…」
ドサッと倒れ、動かないゴールド
クリス
「えっ、どうしちゃったのよゴールド!?」
ゴールド
「腹減ったぁ~、夕飯食べに行こうぜぇ~。」
すると二人の腹の虫がいい音を奏でた
ヨシノシティへと着いた二人は、食事を済ませた後、すぐに宿をとりぐっすりと眠りに着いた…
今日も静かなこの町に野生のホーホーの心地よい囀りが木霊していた