Road to ポケモンマスター ~ジョウト地方編~ 作:鍋奉行Lv5
和様建築が建ち並び、趣ある風情を醸し出すことでどこか懐かしい香りがする…ここはキキョウシティ
ゴールドとクリスはやっとこさ、辿り着くことができた
ゴールド
「うはぁ…、情緒溢れる街並みだなぁ。
あのでっけぇ塔は何なんだ!?」
クリス
「田舎丸だしの発言しないでってばぁっ!恥ずかしいでしょ…?
そんなことじゃ、大都会のコガネシティに行ったらあんた仰天するわよ?
…あれは、マダツボミの塔。多くの僧侶が毎日修業をしている由緒正しき建物よ。
って、あんた感傷に浸ってる場合じゃないでしょ!?負傷したワニノコをポケモンセンターで診てもらわないと!」
ゴールド
「やっべ、すっかり忘れてた!
ごめんな、ワニノコ、今連れてってやるからな!」
慌ててポケモンセンターに急行し、回復をしてもらうゴールド
ゴールド
「巣亮が言ってたな、キキョウジムのリーダー、ハヤトさんは飛行タイプを使うって。
タイプ的に相性がいいのは…えーと、雷タイプや岩タイプに、氷タイプかぁ。
ん~、どれも持ってないし、その場凌ぎでどうにかなるっしょ!
それよりクリス、お前こそヤバイだろ?チコリータは相性最悪だぜ?」
クリス
「え、私はジムに挑戦なんかしないわよ?だって、別にリーグに興味無いし。
私は伝説の3獣さえ見据えてればいいの…、未だ謎は多いけれど、必ずこのジョウトに潜在してると踏んでる!!」
ゴールド
「ふぅん、そんな謎めいたもん追って何が楽しいのかねぇ…っと回復も済んだし早速ジム戦だぜ!」
キキョウジムに向かうゴールド達
どこかの国の斜塔のような天高くそびえる円柱の建物…案内人によれば、その最上部でハヤトが待ってるという
ゴールド
「高いなぁ、足がすくみそうだぜ。」
クリス
「完全に自分のスタイルを築き上げてるわね。ゴールド、こういう手合いは、相手のペースに呑まれたら終わりよ。あんたが少しでも脆さを見せたら、ガンガン攻めてくるはずだから…。」
ゴールド
「あぁ、締まってくぜ!!」
最上部…腕を組み、ゴールドを待ち構える青髪の青年
目つきは鳥のように鋭く、ジムリーダーとしての威厳を発していた
ゴールド
「俺はワカバタウンから来たゴールド!
ポケモンリーグを制覇するために、あなたを倒して1つ目のバッジを戴きに来ました!」
ハヤト
「…元気がいいな。
僕は君みたいな新人トレーナーは嫌いじゃない。
が、どんなに肩肘張ろうが、通用できない世界があることを教えてあげるとしよう!
キキョウシティ、ジムリーダーのハヤト、いざ参る!!!」
審判
「ではこれより、バッジを賭けたジム戦を始めます!使用できるポケモンは2匹までとします!」
ハヤト
「ゆけっ、ピジョン!!」
ゴールド
「やっぱり鳥ポケモンか、ならばそっちの土俵に上がってやるぜ…ホーホー!」
ハヤト
「ホーホーか…、僕も小さい頃は肩に乗せて散歩していたなぁ。
ホーホーは正確な体内時計を有してるから、トレーナーの生活において利便性に富んだポケモンなんだよ。
けど、果たして戦闘向けかどうか…その目で実感するといい。」
ゴールド
「ごちゃごちゃ言ってないで、そろそろいきますよ?
ホーホー、【つつく】!」
ハヤト
「ふ…別に攻撃告知しなくたって、ポケモンが場に出た時から試合は始まってるんだ、隙をついて攻撃してこればよかったものを。
折角猶予を与えてあげたのに…、残念だ。
ピジョン、【電光石火】っ!!」
ホーホーの嘴が当たる前に、翼を広げて光速でぶつかってくるピジョン
痛打を受けたホーホーは、吹き飛ばされてしまう
クリス
「何今のっ、全く視えなかった…。」
審判
「ホーホー、戦闘不能!」
ゴールド
「そんな事って…、一撃かよ。いくら何でもこんなにも差があるなんて。」
ハヤト
「僕の名前ハヤトは、このジムの前任のジムリーダーである親父がつけてくれた名であり、漢字で“隼人“って書くんだが…、隼(はやぶさ)の如くその名に恥じぬ闘いをしただけさ。」
ゴールド
「(これが他のトレーナーと一線を画したジムリーダーの実力…!)
だけど、俺達だって最後まで諦めたりしない!
ワニノコ、出番だ!お前の強さをピジョンに魅せつけてやるぞ!!【ひっかく】!」
ハヤト
「威勢はよかったが、所詮バトルに関しては初(うぶ)のようだな。
ピジョン、高く飛んでワニノコの攻撃を避けるんだ!」
ゴールド
「(あの高さまで飛ばれたら…今のワニノコに為す術がないっ。)
ちくしょうっ、降りてきて戦えーっ!!」
ハヤト
「おや、どうやら技のスペックが足りてないようだね。いいだろう…、その我が儘を聞いてあげるとするか。
ピジョン、【電光石火】!!」
上空から翼をたたみ、空気抵抗を少なくして威力を高めた【電光石火】がワニノコに向けられる
ゴールド
「へへっ…ジムリーダーとあろう人が、俺なんかの口車にのってくれて助かったぜ!
後悔したってバッジは返さないっすからね!ワニノコ、【怒り】で迎撃っ!!」
ハヤト
「…返す以前に君はバッジを手にすることすらできないと思うが?」
ピジョンは低空に飛ぶと、閉じていた翼を大きく開かせる
ハヤト
「【砂かけ】!!」
顔に大量の砂を被り、振り払うワニノコ
そのまま【電光石火】さえも受けてしまう
そして、ハヤトは静かに目を閉じる
ハヤト
「…いい風だ。鳥ポケモン達が喜んでいるのを感じる。
そして、僕に語りかけてくる…、今が追い風(チャンス)だと!
ピジョン、【風おこし】と【電光石火】をMix!
"蒼雲の風麗鴾(ふうらいぼう)"!!!」
クリス
「あの混成技ってもしかして…!」
風を纏ったピジョンの高速技
ゴールドとワニノコには猛スピードで迫る竜巻のように映った
数秒の間に一体何回の攻撃を受けたのか分からないぐらいズタズタにされてしまったワニノコ
審判
「ワニノコ、これ以上は戦えないと見なし、戦闘不能とします。
…よって勝者はジムリーダー、ハヤト!」
ハヤト
「夜郎自大って言葉を知ってるかな?僕は自己主張が激しいトレーナーは嫌いじゃない…けどそれは、それに伴う強さがある人に限る。
君はまだまだポケモンバトルにおける基本を理解していない。」
クリス
「(ハヤトさんの言う通りね…ゴールドの戦い方には穴がありすぎる。)」
ゴールド
「どうすれば…強くなれるんですか?」
クリス
「…!!」
ハヤト
「これは意外だな、まさか素直なトレーナーだったとは。
いいだろう、僕も鬼教官じゃない。ジムリーダーとして、君がこれからするべき道標としての役割もある。丁度この街にはそういった施設が並んでるからね…まずは、トレーナーズ学校(スクール)やマダツボミの塔に行くといい。」
ゴールド
「そこに行けば…。」
ハヤト
「あくまで修業としての場だ。急速に成長できはしないが、必ず得られるものはあるはずさ。」
ジムを出るゴールドとクリス
落ち込む様子のゴールドを励ますクリス
クリス
「よかったんじゃない、負けて。」
ゴールド
「お前、この期に及んで…」
クリス
「このまま勝ったら、あんたは絶対に調子にのる。この先過酷になっていくジム戦で、いつか修復できない傷を負ったら、それこそあんたは立ち直れない!
それならいっその事、ここできっちり基礎を学んで備えるべきだと思わない?」
ゴールド
「ぐうの根もでねぇよ…、仕方ねぇ、ここでハヤトさんをギャフンと言わせてやれるぐらいの実力身につけてやる!
よぉ~し、善は急げっ…まずはトレーナーズスクールだ!!」
ハヤトに完敗を喫したゴールド
トレーナーズスクールで己を磨き、成長することができるのか!?
再戦に闘志たぎる!!!