テスト期間直前なんだが(笑)
「フラン!?」
「い、妹様!」
「あはは……また派手にやりましたねぇ~」
美鈴が席を立ち、少女の所へ行った。
少女は、私の前まで来ると顔を近づけた。
紅い瞳。レミリアと同じはずなのに、どこか哀の色を感じさせる幼い瞳。そんな少女はポツリと言った。
「一番星……みーつけた♪」
「え?」
私たちがキョトンとしていると、少女は私の手を取り食堂にある姿見の前へと連れていった。
「ほら!」
「?」
私は自分の顔を覗きこんでみる。
確かに一番星だ。私の瞳には、星がくっきりと小さく刻まれていた。これは新発見だ。
「気づかなかった……ありがとう、えーと……」
「フランドール・スカーレットよ♪」
レミリアの真似だろうか。ご丁寧にお辞儀も見せてくれた。私も会釈して、席に戻る。
「あっ、そうだわ。」
「?どうなさいました?お嬢様」
「あのね……」
レミリアは咲夜に耳打ちすると、クスクス笑った。こういうところが、まだ幼いのだろうか。
結局、皆で楽しい夕食を過ごすのだった。
―――――――
「美味しかった……」
「でしょー?咲夜の作る料理スゴいもんねー!」
「そんな……ありがとうございます♪」
感嘆の声をもらしていると、レミリアが中庭に出るように言った。私は素直に従う。
「さ、パチェ。よろしくね」
「全く……」
パチュリーは魔導書を開くと、私とフランをそこそこ広い結界に入れた。
私たちは1度顔を見合わせて、それから気付く。
「へぁっ!?ど、どうしたんですか?!まさか気が変わって私をワイン煮に!?どどどうしようっ!?」
半ば意味の分からない慌て方をする私に反して、フランはポツリと俯く。
「どうして……?」
「ちっ違うのよフラン!これから説明す」
「どうしてっ!?フラン信じてたのに!ううん、やっと信じられたのに!」
「フラン……!」
レミリアさんの声も弾くように、わなわなと震えるフラン。私は、目線を合わせるようにしゃがむ。
「え、えっと……何か理由があると思うんだけど」
「お姉さんは何も知らないんだよ……だからそんなこと言えるの……!」
そこにあるのは、紅い瞳。けれど、くっきりと怒りの色を滲ませている。私は思わず立ち上がって後ろに下がる。
「ねぇお願い!話を聞いてフラン!」
「妹様、少しお話を……」
「お嬢様!お、落ち着いて下さい!」
レミリアや咲夜、美鈴の悲痛な叫びが中庭にこだまする中、パチュリーが落ち着き払って言った。
「フラン、落ち着きなさい。その結界は決して、貴女を閉じ込めるための物じゃ」
「大っ嫌い!閉じ込めようとするお姉様もパチェもみんなみんなみんな!!!」
「っ!魅空羽、後ろへ!」
何が起きたのか。そんなことは分からなかった。私はフランのことを何も知らないのだ。結界ギリギリまで下がった私はフランに向き直る。レミリアが結界の中へ入って、フランと対峙していた。この二人はただの姉妹ではない、そう私が覚った瞬間だった。
ありったけの声量で、夏の星空の一番星へ、フランは叫ぶ。
「そんな皆なんて……壊れちゃえばいいのよ!!!」
涙と涙、光の槍と炎の剣が重なった。
私にとって初めての、本気の"弾幕ごっこ"が始まる。
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