幻想郷は夢を見る。   作:咏夢

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今回途中から、過去的要素あります!
意味不明かもしれませんが……今後も出てくる、かな?



幻桜に何を見るか

「さぁ上がって頂戴♪」

「ようこそ、白玉楼へ」

 

さっきからニコニコしている幽々子の先導で、私たちは白玉楼へ入った。先に中にいた妖夢が声をかけてくれる。手には庭師が使うハサミのようなものが握られていた。

 

「あ、私は一応ここの庭師なんですよ~」

「そうなんですか?」

 

私の目線に気づいた妖夢に会釈して、私は更に進む。

立派な内装の屋敷に圧倒されていると、フランが靴を脱いで縁側へ上がる。

慌てて私たちも上がると、いつの間にか妖夢がお茶を持ってきていた。流石といったところなのだろうか。

 

「さて……それで挨拶回りってどうするの?」

「え?」

 

突拍子もない質問だが、もっともな疑問である。今まで回ったところ(紅魔館しかないが)では、それなりに色々あったので、何も考えていなかった。

自己紹介も門のところで済ませてしまったし、どうしたものかと私が思案していると、咲夜が口を開いた。

 

「そういえば魅空羽、結局あなたスペル発動出来ずに終わったの?」

 

脈絡もない質問にしばし考えてしまうが、やがて一昨日の事なのだと気がつく。

 

「は、はい。弾幕欠片も出ずに終わりましたね……はは」

「あら?何があったのかしら?」

 

咲夜と美鈴が代わる代わる説明していくと、幽々子は楽しそうに笑った。

 

「まぁ~それは災難よねぇ~ふふっ……そう、そうなのね……」

 

突如私の方を見つめて笑みを浮かべる亡霊に、私は思考を覗かれたようでたじろいでしまう。

いや、実際覗かれているのかもしれない。さっき聞いた話だと、この人の能力は……

 

「私の能力、貴女には使わないわよ」

 

耳元に囁かれる声は、冗談抜きで怖かった。私の事をどこまで知っているのだろう?

 

―――――――

 

私は、はっきり言って浮いていた。

夢で見た、という光景をつい口に出してしまった時期があったのだ。よくある事だったのだ、私にとっては。

最初は良かった。みんな幼い笑顔で、面白いね、と笑いあった。

しかし、そんなに長く続かないのが幼少期というものである。

私は、浮いてしまったのだ。

当然だ。意味の分からないことを言い、自分のやることなすこと夢で見たと言い出すのだから。しまいには、異世界にまで話は移り、小学校は最悪の人生を送った。

中学に入っても、同じ小学校出身の友達のせいで不思議ちゃん認定され、私に話しかける人はほとんどいなかった。

 

――――――――

 

私は、死にたかった。全てを捨ててしまいたかった。

 

でも、ある日の宙は救ってくれた。冬の流星群、たまたまだったけれど、私は屋上の特等席で見ることができた。

生きる気力なんて、それっぽっちで湧くものだ。

 

私は、星を宿した目で冥界の幻桜を見上げた。




ありがとうございました!

そろそろやることが消えてきましたよーっと(-_-;)

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